FASHION

90年の時を超えて。1930年代Leeのボーイズサイズなオーバーオールをパッチ付きジーンズに!(後編)【ヴィンテージジーンズ直して委員会 第9回】

ワケありのヴィンテージジーンズをリメイクする「ヴィンテージ直して委員会」のメンバーが1年ぶりに集結! 前回、1930年代のリーのオーバーオールをジーンズにリメイクしようという結論に。懸案の胸当てははたしてどうなった?
直して委員会
Amarendra Adhikari

完成したお直し。なんということでしょう。胸ポケットは左腿のポケットに。いまっぽくドローコードも付きました。

バックスタイル。後ろ身頃にはドローコードを通していない。

2週間経ち、完成!

土屋:OMG! L.A.のストリート感があるじゃないですか! エクストララージで売っています、みたいな雰囲気! ストリートブランドとの相性も抜群そう。

諸見里:そして、スニーカーにも相性良さそう。ロールアップしてもいいですね!

横から見た図。

関:胸ポケットのセンターを、サイドシームのセンターに合わせているので仕上がりも上々!

土屋:デニム生地が薄いからできる、ドローコードを組み込む技もナイス! デニムの固い&重いイメージからも抜け出せていますね。

森口:ライトオンスだから、ほんま夏に良さそうでしょ。

ヴィンテージなのに、超リラックスした雰囲気。これぞドローコードの成せる技!

関:で、今回は必殺技、あるんですよね。

森口:ふっふっふっ、そうだよ!

シルエットはどストレート。そして、胸ポケットから移動した腿のパッチポケットに注目を!

パッチポケットの前側の幅を確認。指が4本入る幅。

おもむろにスマートフォンを取り出し。

ジャジャーン! スマートフォンをパッチポケットへと収納!

超現代的っしょ!

諸見里:なんと! iPhoneが収納できるじゃないですか!

森口:えっへん、今の時代は懐中時計の代わりにiPhoneですよ(キメ顔)。

関:キメ顔してますけど、偶然でしたよね?

森口:(キメ顔)+(汗)。

諸見里:とはいえ、現代的な機能美、恐れ入ります。

土屋:ユースを解体して、大人が穿けるようにしたことが素晴らしい、と思っていたら、さらなる機能追加ですね。

森口:前ポケットにiPhoneを入れると、その形がくっきりボコッと出て、みっともなかったりするじゃん? この位置ならそれも防げてなお良し!

諸見里:ドローコードでお腹がボコッと出ているのもごまかせているような気がします。

土屋:たしかに!

森口:おいおいキミたち。デニムをいじった後に、俺をいじるんじゃないよ。

関:今度は森口さんが、ジムへお直しにいく番ですね!(笑)

おしまい。

「ヴィンテージジーンズ直して委員会」の面々。左:土屋航 フォトグラファー 中左:関 杏輔 「フェニーチェ クローゼット」店長 中右:森口徳昭 『GQ JAPAN』ファッションディレクター 右:諸見里 司 スタイリスト

<REMAKE INFOMATION>今回のお直し価格
•胸当て除去&パッチポケット付け&ドローコード作成 ¥11,000


<SHOP DATA>お直し屋さん情報
フェニーチェ クローゼット

ファッション業界人のあいだでも抜群に人気。高い縫製技術と豊富な経験を武器にした〝末長く愛用できる1着に生まれ変わらせる、お直しを超えたお直し”がモットー。今回のデニムアイテムや高級サルトリアのスーツはもちろん、デザイナーブランドまでその守備範囲は広い。

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