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小飼弾の論弾 #233 「Web3はネットの未来?ただの詐欺?、アルツハイマー病研究の大スキャンダル」
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小飼弾の論弾 #233 「Web3はネットの未来?ただの詐欺?、アルツハイマー病研究の大スキャンダル」

2022-08-09 07:00

     「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
     無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします!

     今回は、2022年08月02日(火)配信のテキストをお届けします。

     次回は、2022年08月23日(火)20:00の配信です。

     お楽しみに!

    2022/08/02配信のハイライト

    • 小飼家COVID感染報告と「酷暑と地球温暖化」
    • 「やることやってるマスク」と「BYD進出のインパクトとトヨタ」
    • C++後継問題と「コンピューターはこういうふうに進化しなくてもよかったのに」
    • 「好きなことがパッと思いつかない人」はどこに投資をすれば?
    • 「奇書Web3本のオレ定義」と「アルツハイマー研究のデータ捏造問題」
    • 「クモでマジックハンド?」と「フグ毒の需要」

    小飼家COVID感染報告と「酷暑と地球温暖化」

    山路:視聴者からのコメントで(新型コロナの感染)大丈夫ですかって。

    小飼:僕は大丈夫だったんですけれども、妻と長女が、見事陽性になりまして。もう2人ともリカバーしてはいるんですけどでも、我が家に限ると、陽性率50パーですからね、とんでもない。

    山路:症状は大丈夫だったんですか、容態のほうは。奥さんも娘さんのほうも。

    小飼:妻のほうは本当に一日、その陽性が出た日に仕事を休んで、自宅というのか、その会社の寮で自宅療養をしてたんですけど、その間もリモート勤務してたらしいです(笑)。

    「ワクチン3回打ってから?」(コメント)

    小飼:3回接種してます。両方ともモデルナ3回。

    山路:それは怖いな。

    小飼:なので、同じやつであれば最強のはずなんですよね、モデルナ3回。僕がファイザー2回のモデルナ1回で、僕だけがね。今のところは何とか逃れてはいるんだけど、でも、逃げきれる気がぜんぜんしないね。

    山路:家庭内感染率、半端ない(笑)、

    小飼:家庭内感染率、しかも、うちの中で濃厚接触の結果、お互いにもらったという、たとえば、妻が最初に発症したんだけど、妻がうつしたというわけじゃなくて、妻は単身赴任中に発症して、それは東京でもらったのかもしれないけど、少なくとも発症したのはもう、要は単身赴任先で、それから5日以上ずれてたので、家庭の中でうつったということはちょっと考えにくい。でも、その間は次女がものすごい、今日本に一時帰国してるんですけども、すごいきちっとやってくれて。だから、家庭内隔離を。

    山路:それを大したもんですね。

    小飼:それは本当に大したもので、でも彼女がじつは一番脆弱なはずなんだよねっていうのも、全部アメリカで受けたので、だから3回目接種から一番時間が経っているのが次女なんだけれども。

    「ワイの職場だと子供から感染している人が多い」(コメント)

    小飼:そうなんですよね。いや、だから何と言えばいいのかな、いっそ罹って免疫を得たいという気持ちすら生まれてくるんだけれども(笑)。

    山路:Long COVID(コロナ後遺症)もちょっと怖いですよね。

    小飼:でですね、我が家の4人の中で4回目接種券があるのは、じつは僕だけで、糖尿病枠で、もう来たというよりも、資格の、高齢者には自動で行くんだけども、

    山路:言わないといけないのか、

    小飼:そう、基礎疾患の場合は要求しなくちゃいけなくて、要求して来たんだけど、ここに来て迷っている。なぜ迷ってるかというと、僕はファイザーファイザーモデルナと打ってきたので、今度はノババックスにしたいですね。なんですけれども、今現時点ではファイザーかモデルナ以外のCOVIDワクチンを受けてしまうと、献血ができなくなる!

    山路:受けられるのは受けられるんだ、

    小飼:ん? どういうこと?

    山路:ノババックスも?

    小飼:もちろん。

    山路:選べるんだ。

    小飼:でも、それも、それを打ってしまうと、今のところは献血NGになってしまうのです。

    山路:弾さん献血マニアですもんね。

    小飼:マニアって程でもないけれども(笑)、これはちょっと引き換えにするのはデカすぎるよなと。ファイザーもモデルナも貫通するのはもうわかってるので、であれば、オミクロンに対応したやつがこの秋にも登場と言われてるので、だからそれを待ちたいという(笑)。

    山路:新しいiPhoneが出るって聞いたら、ちょっと待とうかなって気になりますもんね(笑)。

    小飼:まあそれもあるけど、やっぱり献血NGになるというのはちょっとあまりにでかい。

    「プレミアムを机の上に」(コメント)

    小飼:あとで触れます、あとで触れます(笑)。そうなんですよ。

    山路:これしかし、ほんと政府も結局、対策どうしていいか、なんかもうどうしていいかよくわかんなくなってる感がある、

    小飼:(コメントを見ながら)なんで献血よくやるのって、まぁ一番のご褒美はちょっとした血液検査になるからというのが大きかったです。でもその割に、自分の糖尿病をスルーしちゃったよね(笑)。

    山路:確かに(笑)。

    小飼:ヘモグロビンA1C自体は測ってくれないんだけど、それに似た指標でグルコアルブミンっていう指標があって、それは見てくれるので、糖尿病の兆候はつかめたはずなんですけどね。僕も一時的なもんだろハハハみたいな(笑)、うん、要はちょっとなめていた。その他の指標というのはとてもよく出るので、たとえば肝臓系のやつとかね。

    山路:あれって教えてくれましたっけ、異常な数値が出たとき。

    小飼:出る出る出る。ちゃんと、しかも最近はWebで見れるので。ユーザー登録しておくと。

    山路:昔は検査結果が見れなかった気がしたんだけど。で、COVID、なんかこう対策がもうどうしていいやらわからなくなってたりするようなところもないですかと、それでたとえ新型コロナに関して2類相当を見直すとかっていう話も出てきた、

    小飼:うーん、いや、だから確かにきりがないところはあるし、COVIDでない普通のコロナウイルスというのは6歳以上の人類の感染率は100パーセントだと言われてます。今のCOVID-19は、累積感染者は5億8300万って出てますけれども、まあ6億弱。こんな少ないかなとは思いますね。これはあくまでも発覚した例であって。もう死亡者が642万人だと。だから、1パーセント、1.5パーセントぐらいか、人類の。これはけっこうやばいですよね、なんなんだかんだ言って。弱くなっていくのだろうか。

    山路:これ、なんか2類相当見直したりとか言ってるけれども、実質問題として2類相当の対応がもうできなくなってきてるような気がしませんかと。正直なところ。

    小飼:ただやっぱり、重症化を抑える作用というのはまあ残ってくれてるみたいで。

    山路:ああ、ワクチンに。

    小飼:ワクチンとかね。

    山路:これ、思った以上に長かった、長い、長かったじゃなくて長い、

    小飼:でも、本来であれば、そもそもワクチンが出てくるのに普通だったら10年かかるけれども、急いで3年から5年って言ってたのが、

    山路:しかも新型ワクチンをね。まあ、思ったよりはましだったっていうことなのかな。

    小飼:でも、今のやり方というのか、今もなお、じゃあ感染したらどうするかといったら、個室がある方は自宅で療養してなさい、そうでない人というのは、ホテルの空きがあったらそこで診てあげます、重症になったら初めて病院に駆け込みますよっていうのは、これCOVIDに限らないんですよね。それをやってるお陰で、他の感染症が減ったというのもまた事実で(笑)。たださすがに、絶対的な感染者数が多くなったので、絶対的な死者数というのも大きくなって、今年の春の時点で日本で3万人って言われたのが、どれくらいで済むのかな、ついに日本でも平均寿命がちょっと、わずかではありますけれども。

    山路:アメリカでえらく下がったのが話題になってたけれども、

    小飼:アメリカのはすごかったよね。

    山路:ただその、アメリカとかヨーロッパの、もうコロナなかったかのようにマスクしてなくて、いってるところもある意味すごいよなとは思うんですけども。
     じゃあまあ、世界を覆っているコロナに引き続いて、今度は熱波の話。とにかく北半気は暑くないですかと。

    小飼:北半球暑いですね、日本だけではなくて。イギリスでデータセンターが止まったりとか(笑)。

    山路:私まだニュース見てないんですけど、あれ、結局国内の歴代最高気温の更新は今日したんですかね。

    小飼:あ、日本?

    山路:41.1度に行くんじゃねえかみたいなことを、昨日の段階では言ってましたけども。行ったのかな。とにかく日本だけじゃなくて、イギリス、ヨーロッパの熱波もすごかったじゃないですか、それこそ1000人単位で人が亡くなったりとか。人間だけじゃなくて、データセンターまで熱波で止まっちゃったというようなことが起こってるんですけれども。

    小飼:ねえ。

    山路:結局これって、地球温暖化の影響ともうこれは言っちゃっていいんでしょうかと。なんか気象学者によってはもう、これはそうだって断言してる人もいますよね。

    小飼:どうなんでしょうね。いや、なんですけども、じつは我々はいまだに地球の表面のリアルタイムでの、全球的な表面温度っていうのは知らないんです、じつは。

    山路:今の温度っていうのは、それぞれの地点で地上で測ってるにすぎないという、

    小飼:そうそうそう。今どきの赤道上にあるひまわりとかGOESとか、その辺は赤外線カメラを積んでいるので、そろそろ統計的に意味のある全球的温度っていうのも出てくるとは思うんですけど、基本、地表、もっと重要な場所にある地表の温度計ってるに過ぎないんですよね。本当は海水温をもっと知りたい。

    山路:海水も表面だけじゃなくて、深部のほうとかも含めて。

    小飼:そうそうそう。

    山路:できそうな気がするのにな。

    小飼:いや、まだ表面のほうは気象衛星とか地球資源衛星でガバッとデータを取るという手法があるんだけども、深層海水温までは、やっぱり普通にプローブぽちゃんと落としてやんなきゃいけないので(笑)、でもそこまでやらないとモデルが作れない。

    山路:プローブ落とさないといけないっていうけど、落とせば取れるわけだから、技術的には今でもできる?

    小飼:1本100万よ。

    山路:そうなのか。

    小飼:それをいくつ落とさなきゃいけない? しかも今のところ使い捨てですよ。

    山路:あ、そうなんだ。

    小飼:いや、もちろん引き上げられるのもあるけれども。

    山路:それはきついな。なんか、意外なところで人間の科学って進んでない、

    小飼:ぜんぜん。何も知らない。いや、そもそも普通の人たちは何を知らんかも知らん。何がわかってないかもわかってない(笑)。いちおう地球温暖化するんだ、ふーんとかで、シミュレーションの画面とかが出てくるじゃないですか。特に極地のほうはSiberia(シベリア)とかは均等に暑くなるのではなくて、極地ほど極端に暑くなりますよみたいなのが出てくるじゃないですか。でもそれはとぼしいデータを何とかして、

    山路:何とか推測、シミュレーションしてるに過ぎない、

    小飼:そうそうそう。でもなんだかんだ言って、データの量も、シミュレーションの質も上がってきたので、精度が上がれば上がるほど、いや、やっぱ地球は温暖化しますという結論になってきているので。そこまでは間違いない(笑)。

    山路:気候学者によっては、じつはもうその温暖化の状況っていうのは、どうにかなるレベルっていうのはとっくに過ぎてて、

    小飼:温暖化はする。温暖化はするんだけども、どこで止められるのか。あるいは、人類の排出している温暖化ガスを押さえれば、地球温暖化は収まってくれるのだろうかという。というのもですね、地球ってかつて、今よりもずっと暑かった時代があったんですよね。恐竜の全盛時代、中生代は地球はもっと暖かくて、炭酸ガス濃度ももっと高くてっていうのは知られてるんですよね。

    山路:しかしこの、結局、地球温暖化に関しても推測の部分、どうなっていくのかに関してはまだようわからんところが、

    小飼:温暖化の方向に行ってるっていうのは確か。でも、どの程度で済むのかっていうのはモデルによってかなりばらつきがあって。でも、どんなモデルも、極地のほうが温度が上がると。Siberiaとかアラスカとか、まあ要するに北極圏のほうが特にヤバいよっていうのは。どれも言ってますね。

    「サイゼリア」(コメント)

    山路:Siberiaっていうのシベリアですよね。

    小飼:あ、ごめんなさい、シベリアです。

    山路:なんか視聴者がサイゼリアに驚いてるみたいな(笑)。

    小飼:英語読みしてしまって。冬の電力不足を考えるとって言うけれども、でも、日本で温暖化というのは、ドカ雪も招きますからね(笑)。日本海の水蒸気量が増えるということは、ドカ雪になるわけです。

    山路:本当になんか、順当に比例して温度だけ上がってくんじゃなくて、不安定になるってことですもんね、ある意味。

    小飼:南極どうなるというのもあって、南極の氷がかえって厚くなるという説もあるんですよね、降水量が増えて。

    山路:その場合はあんまり、被害は大きくならないと、

    小飼:どうなんだろうっていうね。ただその一方で、南氷洋が、氷山が溶け出してるっていうのも、これもまた観測された事実なので。どっちが早いやっていうのはありますねというのも、南極ってケッペルの気候分類って砂漠なんですよ。

    山路:あー、聞いたことある、聞いたことある。寒いけど砂漠だって。

    小飼:そう。

    「ロシア人はもっと暑くなれって思ってるのかな」(コメント)

    小飼:いや、でもぬかるみになるわけよ。永久凍土が永久でなくなるということは。

    山路:しかし北極海が溶け、さらにシベリアがもしかしたら農業地帯になるかもしれない。

    小飼:で、北極海が溶けると、Northwest Passage、北極航路ができるようになるんじゃないかという、だから確かに悪いことばっかしではないんだよね。でもPermafrostが溶けると、そこにメタンガスもたまってるので(笑)。メタンハイドレートもけっこうあるはずなので、メタンって確か、CH4というのはCO2の30倍だっけ、温室効果が。

    山路:なんか牛のゲップとかも何とか出さないようにしてるぐらいですもんね、今や。

    小飼:メタンの温暖化係数っていくつだ?

    山路:いや、大変な、

    「地球オワタ」(コメント)

    山路:ただなあ、本当にそこのところが、そこまで簡単に終わるのかどうかっていうのは、

    小飼:地球は終わらない、せいぜい人類ぐらい(笑)。

    「地球エアコン作れないんですか」(コメント)

    小飼:熱を捨てるためには、熱がより少ないところが必要で、グローバルには宇宙に捨てるしかないわけですね。じつは温室効果ガスが全くないと、地球は凍ってしまうというのもわかってて。実際に凍ったこともあるんですね、

    山路:Snowball Earthでしたっけ、何回もなってますもんね、たしか。

    小飼:何回もなってます。

    山路:だから地球エアコン、っていうか今がもう地球エアコン、働いてこの状態なわけですからね。

    小飼:地球エアコンというのは、太陽から離れかすしかない。いずれは温暖化は止められなくなるっていうのもわかって、それはなぜかって言うと太陽が徐々に徐々に徐々に明るくなってるからです。

    山路:まあ地球移動作戦ですよね、もう。

    小飼:そうなると。

    「今生きてられるのはけっこうレアなのか」(コメント)

    山路:それはそうだと思いますよ。

    小飼:うん、ただ実際に生物がどれほどレアっていうこともまたわかってない事項で、少なくとも惑星がありふれているというのはわかってきたわけじゃないですか。大きいやつのほうがやっぱり見つかりやすいので、今のところ見つかってるのはgas giantsですけれども、いやどう考えてもこれは地球型だろうっていうのもボロボロあるし、どうなんでしょうね、実際のところ。まあでも少なくともはnは1以上なはずですよね、そう、宇宙に生物が存在するかって、ここに存在するというのが。

    「金星みたいになるくらいなら、凍結したほうがマシ」(コメント)

    山路:どっちだろうな(笑)、どっちのほうが対策しやすいかな。確かに凍ったほうが対策はしやすいのかな。

    小飼:えっとね、確かに金星みたいになっちゃうと、水素も逃げちゃうわけですよね。要は水がなくなってしまう。
     水だったら木星か、木星より遠くにはいっぱいあるんだけどな、少なくとも木星だけでも地球よりも大きな水玉ができるぐらいの水はあるんですよね。

    山路:凍結した場合は、それこそ太陽電池とかを使って電力を使って何とかあったかくするってことは可能なような気はする、

    小飼:太陽から離れたら、1年365日以上になるのっていうのは、じつはですね、1年の長さというのは、地球の公転速度よりも地球の自転速度のほうが寄与率が高いので、かつては地球、1年は400日以上あったっていうのはわかってるんですよね。

    山路:え、何でそうなるんですか。

    小飼:摩擦です。潮汐力による摩擦。

    山路:はー。

    小飼:月と太陽があるおかげで。それが大気と海を引き寄せているおかげで、その摩擦で少しずつ遅くなってくんです、自転速度というのは。

    山路:だけど、その1年のやつに影響がある?

    小飼:はい、ちゃんと測れるぐらいの速度で、1日の長さというのは遅くなってるわけです。その結果、1年の長さというのは日数で見ると、少なくなる。

    山路:なるほど、日数で見るとってことか、なるほどなるほど。了解。

    小飼:ああ、ありがとうございます、62番と63番がそれぞれ、Q&Aになってる。

    「なんで二酸化炭素は逃げないの」(コメント)

    「CO₂は重い」(コメント)

    小飼:そうなんです、

    山路:ああ、ほんとだ(笑)。コメントが。

    小飼:今でも水素とかは少しずつ逃げてますね。水が紫外線で電気分解されて、発生したごくわずかな水素というのは地球から逃げてます。ヘリウムも逃げれます。宇宙で一番ありふれた物質と2番目にありふれた物質なんだけど、特に2番目にありふれたほうというのは地球では超貴重なんだよね。木星にいくらでもあるのになあ。

    山路:つくづく絶妙なバランスみたいな、危ういバランスのところに今まで成り立ってたんだなって感じが。

    小飼:まったくもって。

    山路:それは生物がいるかどうかみたいな話とはまた別に、この地球で、人間がこのようにあるっていうことは確かにすごいバランスの上の話だなという、

    小飼:すごいバランスの上の話ではありますよね。意外と宇宙にありふれてるかもしれないけど、それでもやっぱりね、少なくとも太陽系にありふれてないわけじゃないですか。

    「木星に行くとみんな金田朋子みたいな声になるのか」(コメント)

    小飼:その前に、木星の場合、どこを表面っていうかっていうのは微妙な問題があるんですけれども。地球でいう1気圧地点のところを便宜上の表面って言ってんのかな。まあでもそれはともかくとして、そこでの重力加速度というのは確か2.5Gだったっけな、
     金朋ボイスを出せるのかな?

    山路:シャリア・ブルに木星へ行ってもらおうっていうのは、

    小飼:ファーストガンダム(笑)、

    山路:ガノタですね(笑)。

    「労働時間減ってるのか」(コメント)

    山路:これは公転速度の話のところか。じゃ、ちょっと、

    小飼:年休も減っちゃうのか、もしかして。一日が長くなると。

    山路:公転速度とか自転速度が変わるぐらいのときまで、人間はそこまで労働してるのかっていうのは悲しい話ですけどね。

    小飼:いや、だけどもじつは地球にそういうdriftがあるおかげで、うるう秒とかっていうのも入れることにしてるんですけれども。でも、もう入れるのやめてくれと色んなところで支障を来たすからというのをそろそろ言い出す人が出てきましたね。

    山路:なんか、結局そうやっていきなりぐっと入れるみたいなことをするよりも、延ばすというか、なんていうのか、うるう秒とかで調整するんじゃなくて、別の方法で調整してくれっていう意見ですよね、結局。

    小飼:そうそうそう。今だと、あれかな、だいたい平均すると年2回入れてるんだっけ、うるう秒って。

    山路:何かこうどんどん、IoT機器とか精密な時刻使うようになってきたりとかするから、そういううるう秒とか入れるのがどんどん大変になってきてるという話は聞いたことありますけどね。

    小飼:そうなんですね、けっこうめんどいんだよね。

    山路:だって、APFS、iOSとかmacOSのファイルシステムって、ナノ何秒とかでタイムスタンプ付けますからね。

    小飼:そうそうそう。

    「やることやってるマスク」と「BYD進出のインパクトとトヨタ」

    山路:なかなかバカにならないですよね。ちょっとそのITっぽい話が出たところで、もうちょっと軽いITの話、これ、軽いITの話いかがですか。

    小飼:それ、ITの話なのか?

    山路:弾さんが珍しくスキャンダルな話をブックマークに、

    小飼:これ、何で挙げたかっていうと、この話がですね、ニューヨーク・ポストとかではなくて、よりによってウォール・ストリート・ジャーナルがこれ取り上げてて、

    山路:おまえタブロイド紙なんかい、みたいな、

    小飼:うん。

    山路:ただなんか、いろいろすごくないですかと(笑)。いや、なんかもう、あの人たちよくわかんないですよねっていう。その、ずいぶん昔の話をほじくり返されたとか思ったら、去年の終わりかよ! みたいな(笑)。えらい最近だなっていうのもまたびっくりで。いや、なんだろう、なんかあの辺の人たちっていうのは、ちょっとその辺のところもどうかしちゃってる、どうかしちゃってるっていうのは価値基準は人それぞれだから、あんまり言うのもなんだが。

    小飼:まぁでも、ベゾスの元妻は、おかげであれか、人類一の篤志家になったのか、寄付額で。いや、だからこのクラスになると、単なる不倫というよりも、その結果、財務にどういう影響が出てくるのかとかっていうほうが大きいんだよ。

    山路:彼らも絶対、そういうことっていうのは何かするときに頭よぎったりはするわけじゃないですか。

    小飼:どうなんだろうね。

    山路:そうでもないのかな、いやもうちょっと、それはわたしにはわからん世界だ。

    小飼:それ言ったらね、ビル・ゲイツも離婚したけども、財産まっぷたつではなかったんだよね、ゲイツの時には。どうしてそうなったのかっていうのは、いまいちよくわかんないけど。ベゾスの時は本当にまっぷたつで。一対一スプリットで。

    山路:あれは確かベゾスが何かしでかしたほうだった、

    小飼:いや、単に浮気をしたという。

    山路:ですよね。

    小飼:ビル・ゲイツのほうは、なんかあれはまたちょっと単なる不倫とは違ってわかんない、

    山路:エプスタインの絡みじゃないかみたいなことが言われますけどね、

    小飼:エプスティーンと呼ぶらしいですけど、

    山路:そうなんだ。

    小飼:の、やり島ツアーに行ったのがバレてなのか、ちょっとそこはわかんないんだけれども。金額的には軽いとは言いがたいよな(笑)。

    山路:でかい話ではありますけどね(笑)、

    小飼:どちらも、centibillionaireって言うのかな、要は、日本円で10兆円オーダー。

    山路:まあ、好きにやってくれっていう感じもしますけど。テクノロジー絡みでちょっとこれ気になったのが、

    小飼:でかいよねー、

    山路:中国のBYDが日本の自動車市場に参入という。これ大変じゃないですか。

    小飼:けっこうすごいことだし、あれなんだよね、日本ってドイツ車を除くと、外国が簡単に割り込める市場ではないですからね。アメリカ車とかぜんぜん失敗してますし。ドイツ車以外は本当に酔狂な人たちだと、いまだに思われてるしね。

    山路:あー(笑)。

    小飼:そのドイツ車にしても、今やドイツブランドであっても、ドイツで作ってるとは限らないからね。たとえばメルセデスのCクラス、Eクラスとかっていうのは南アフリカで作ってたりしますからね。日本に持ってきているのはどっち産かっていうのをちょっとわかんないけど。

    山路:これ、日本でそのBYDとかって、どっちかって言うと安価なほうじゃないですか、EVとして。テスラなんかに比べて圧倒的に安価なもので、

    小飼:どっちかつうと、こっちのほうがガチな需要があるんだよね。BYDがつく対象っていうのは、日本でいうと軽自動車のクラスだとか、

    山路:軽トラとか、

    小飼:そうそうそう、バスだとか、そういったもので、そういったところというのは本当にガラ空きなので。

    山路:これ、EVとかの普及ってやっぱり充電インフラの問題っていうのが出てくるじゃないですか。それってどうやって、ここのところは、BYDはそれこそ充電インフラのところまで手を出してくるだろうかっていうのが疑問に思ったんですけどね。

    小飼:いや、それは携帯電話のことを考えてみればわかるけれども、ちゃんと地上のほうの事業もやるわけで、やるはずというのか、むしろそっちのほうが需要になったりしたね。HUAWAIみたく。

    山路:そういうインフラのほうも、おそらくはやってくるだろうということですか、それは。

    小飼:うん。というのか、日本で打ち上げたCHAdeMOとかってどうなの、世界的には。
     急速充電が、急速に普及してきたっていうことにあんま対応できてるように見えないんだよね。そう、だからじつは、電気自動車の第一のキラーファンクションは急速充電だったというね。

    山路:これ、日本だと、その日本の都市部だとマンションとかの駐車場に急速充電とかを、今あるところにつけていくのがなかなか難しいって言われたりするんですけど。

    小飼:難しいでしょうね。今でも高圧受電はしてるけど、前にも言った通り、普通の家屋なんて、たとえば60Aだとしたら、馬力に直したらたかだか10馬力、
     それ全部使っても、チンタラ充電にしかならないわけですよ。Teslaモデル3が80キロワットアワーぐらいだったっけか。それ全部使っても、丸々10時間かかっちゃうわけですよね。

    「電池ユニットごと交換するしか」(コメント)

    小飼:小さいものであれば、そう、電動スクータとかは台湾ではそれやってますよね。電チャリ方式。

    山路:あと、なんか中国だとタクシーなんかで交換式の電池とかはあったりしますけどね。これ、なんか日本だと地方のほうなんかでうまく入っていくと強いかもしれないですけどね。

    小飼:だけどね、それもやっぱりTeslaが答え出しちゃってて、急速充電でいいじゃんっていう。今や、300キロワット充電とかあるわけですよ、ポルシェとかについてる。300キロワットですよ。馬力に直すと450馬力(笑)。すげえな。

    山路:それってどれぐらいで充電できたりするんですか、充電速度、今みたいな。

    小飼:80パー10分とか。

    山路:それだったらもう十分か。なるほどな。

    スタッフ:すいません、今リンクで、なんか東京都が今EV買うと補助金が出るみたいな感じで、

    小飼:前からそうじゃなかったっけ?

    スタッフ:はい、金額がなんか45万、通常で出るらしいんで、もしこれ、この車が50万とかだったら、

    小飼:単純に蓄電池としても使えるというのか、V2Hという言葉がありまして、まさに車を充電地として使う手法、

    山路:最近、デンソーのほうのV2Hの取材とかしましたけどね。けっこうもう動き始めてはいますよね、ビジネスとして。

    小飼:そこでもな、やっぱりテストが先行してるしね。

    「単純に蓄電池としても使えるのか」(コメント)

    山路:これは、本当にイエスですよね。

    小飼:イエスです。とってもとってもとっても優秀な蓄電池ですね。前にも言ったように、家庭用の電力なんて、モビリティに比べれば、本当に小さいわけです。ただモビリティは普段は寝てるわけですよね。車って、人生の平均すると97パーセントは駐車場で過ごすらしいですよ。

    山路:そう考えると絶対に買う気にはならんな(笑)。

    「マスクちゃんとやることやってんだな」(コメント)

    小飼:やってるやってる、

    山路:やる事やってるの、どっちのほうだ(笑)。

    小飼:こっちのmaskではなくて、Muskのほうね。

    山路:イーロン・マスクのほうね(笑)。やることをちゃんとやってるのは、ビジネスもプライベートもやってるってことですよね。これしかし、その、

    小飼:それはどっちも公言してるからね。子沢山だぞっていう、

    山路:トヨタがイギリスで、イギリス政府がハイブリッドなんかっていうのは認めんぞと、これから販売とか、そういうことを通すんだったらイギリスから生産撤退しますよとトヨタが言ったらしいんですけれども。それって逆にトヨタ、自分の首を絞めないかと思ったんですが、どうですかと。

    小飼:ねえ。

    山路:これ、思った以上にトヨタやばいんじゃないのかなと思いましたけどね、このBYDの日本上陸っていうのは。

    小飼:ねえ。いや、だって今本当にガラ空きなんだもん。

    山路:なんで日本はそこのところでやんなかったんでしょうね。その市場向けたEVみたいなところっていうのを。

    小飼:ハイブリッドがあまりにおいしかったのかな。でも、少なくとも、ホンダはEVシフトするって言ってはいるけれども、でも今のところは、実写でBEVを出してるのは本当、日産リーフぐらいじゃん、日本のメーカーだと。
     でやっぱりあれなんだよな、Teslaモデル3とかに比べるとしょぼいんだよな。僕も両方持ってるオーナーというのが友人にいて、どっちにも乗せてもらったんだけど、

    山路:あ、モデル3にも、

    小飼:いや本当、これはかなわんと思ったな、

    山路:モデル3、どこがよかったですか。

    小飼:いや、どこがよかったっていうのか、車屋の設計じゃないの。

    山路:もうスマホ屋の、

    小飼:やっぱり、今はガラケーって言ってるけれども、iPhoneが出た頃の携帯ってパカッと開くクラムシェル型のほうが多い、それに慣れてたところにのっぺりのやつが出てきたっていう、だからまだ外見のほうが普通の車、多いよね。

    「急速充電で40分待つのつらい」(コメント)

    山路:40分かかんないんじゃないですか、もっと急速な、さっき弾さんが80パーセント10分ぐらいって言ってましたよね。

    小飼:になるんじゃないか、要は300キロワットって、テスラでもまだそのレベルっていうのはそんなに、Teslaその半分ぐらい、

    山路:技術的なところの難しさなんですか、そういう急速充電機の問題っていうのは。

    小飼:いや、その充電用の電源をどこから確保するのかっていうのもあります。やっぱり、もう家庭用じゃないわけですから。

    山路:事業用のを引っ張ってこないと、

    小飼:そう、高圧で持ってこないと。

    山路:ほんと、それこそ変電所から云々かんぬんして、何かインフラ作ってみたいな話になってくるかもしれないわけですよね。

    小飼:そうそうそう。

    山路:いや、また本当EV、この『論弾』でも、時々EVの話を取り上げてますけど、思った以上に進行が速い気がするんだよなあ。

    小飼:進行速いです。で、トヨタの当初の読みっていうのは、ハイブリッドの次にはFCVの時代が来て、燃料電池の時代が来て、BEVは最後なんじゃないかって言ったけど、FCVの段階っていうのはすっとばしちゃえることがわかっちゃいましたからね。

    山路:本当に、話を聞かなくなりましたもんね、そのつまり海外のニュースなんかでも、FCVに関してはね。
     じゃあちょっとそのテクノロジー関連でもう一つ、

    小飼:株主の声を聞くというのは、あるけれども。こういっちゃなんだけれども、プリウスは株主にたばかって作ったところがありますよね。

    山路:ああ、なんか開発ストーリーみたいなところで、

    小飼:そういうレベルのEVが豊田から出てないのがものすごい気になる、最初の1代目プリウスというのは21世紀に無理やり間に合わせただけあって、そんなに魅力、車として魅力的な代物ではなかったです。でも2代目は本当にすごい、普通の車としてもいい出来で、うちも10年乗ってましたからね(笑)。

    山路:10年は長いですね。

    小飼:10年、長いです。

    山路:それは充電池、

    小飼:しかも、うん、電池が死んで一度交換しましたからね、くっそー、なんで手放す前にそうなったんだよって、そろそろ変えるかって言ってる矢先に電池が死にやがってという、

    山路:その当時の、2代目プリウスとかの電池ってけっこう高かったんじゃないですか?

    小飼:いや、まあそれでもあれかな、25万代、

    山路:あ、そんなので済んだ、もうちょっと高いかと思った、

    小飼:でしょ?

    山路:意外に安いな。

    小飼:でしょ。

    「雪国での電池切れは怖そう」(コメント)

    小飼:いや、なんだけれども、雪国での燃料切れっていうのもじつは同じくらい怖いですし、雪が積もる時には一酸化炭素中毒というのがありますから、年間数例出るじゃないですか、それで、雪に埋もれて。中で一酸化炭素中毒でっていう。急速充電を車側でできるのであれば、急速充電カーをJAF相当のところが持っていくだけで済むわけですよ。しかもこの場合というのは、最寄りの充電ステーションに行けるだけでいいので。

     
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