STYLE GUIDE: BEST SPRING TEES

6月のTシャツ最旬ガイド【前編】

遊び心のあるTシャツを着て、ハッピーな気持ちで夏を乗り越えよう!

連載「ファッションの最旬ガイド」では、月ごとにひとつのテーマを設けて、GQの視点で選んだ10点のアイテムを紹介する。シーズンの話題作から機能性重視のものまで、“いま買うべき”アイテムをこの企画で見つけてほしい。6月はTシャツがテーマだ。毎月第2・4週の金曜日更新。

パンデミックの終息を願って

Tシャツ¥7,150(Sasquatchfabrix./ドワグラフ. https://sasquatchfabrix.com)

外出自粛の要請が続くいま、それを前向きに捉えるメッセージの詰まったTシャツが登場。ブランドのシーズンテーマである厄除けのおまじない「ちちんぷいぷい」にちなんで、ウイルスによってエラーを起こしたパソコンのOSが歪んだタッチで描かれている。背面には“Computer Virus 退散”のアートワークが入れられており、今の世のなかを風刺した遊び心が面白い。

現代へのアンチテーゼを表現

Tシャツ¥29,480(TIGRAN AVETISYAN × ELIMINATOR/エリミネイター Tel. 03-3464-8144)

アート作品ともいえるメッセージTシャツ。Tシャツは圧縮されてレンガのような形状で販売されており、ビニールを開封するとヘビーオンスのクロップドTシャツが現れる。フロントのアートワークは、「非物質的な側面を扱う会社」を架空に設定し、広告宣伝風のタイポグラフィーで構成したという。「FORGIVE&FORGET(意訳:過去は過去。水に流して忘れましょう)」のメッセージから、なにを受け取るかはあなた次第だ。

ほかとかぶらないグラフィック

Tシャツ¥17,380(FRANK LEDER/MACH55 Ltd. Tel. 03-5413-5530)

まだカメラがなかった時代の、精密な植物のスケッチにインスパイアされたデザイン。緻密に描き込んだドローイングからは、どこか知的な雰囲気が漂う。素材にはオーガニックコットンジャージを採用しており、ソフトで滑らかな着心地。肌馴染みのいい生成りのボディはどんな服装にも合わせやすい。

控えめなロゴがクール

Tシャツ¥15,400(BLESS/ディプトリクス  Tel. 03-5464-8736)

ブランドのコレクションのナンバーをランダムに並べた、小さいながら主張のあるグラフィックが印象的。このアイディアは、デザイナーが海外でブレスのブランドロゴを用いたパロディTシャツを見つけた際に思い付いたのだとか。裾と袖のステッチがブラウンのボディの軽妙なアクセントに。

音楽を聴く喜びを味わおう!

Tシャツ¥6,600(COTTONPAN/オーバーリバー info@overriver.com)

野外フェスが徐々に再開されつつある今の気分にぴったり! あるフェスのワンシーンにインスパイアされたパロディTシャツだ。人物を抽象的に描くイラストレーター、ワタナベヒカリの独特のタッチがクセになる。イラストはシルクスクリーンプリントを用いた手の込んだ仕上がりで、アートのように迫力がある。

文・羽賀まり奈 写真・高橋絵里奈 スタイリング・稲垣友斗、飯垣祥大