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3億円超のハイパーカーに注目! 日本初上陸のウアイラ・ロードスターBCとは?

パガーニ」の輸入元であるスカイ・グループは2月24日、世界40台限定の「ウアイラ・ロードスターBC」を、東京でメディア向けに披露した。3億円超のハイパーカーとは?
ウアイラ・ロードスターBC パガーニ pagani Huayra Roadster ハイパーカー スーパーカー
HIROKI KOZUKA

エンジンもパワーアップ

パガーニは、ランボルギーニ社に在籍していたデザイナーのオラチオ・パガーニ氏によって設立されたハイパーカー・メーカーだ。

今回、東京でメディア向けに披露された「ウアイラ・ロードスターBC」は、2017年に発表されたウアイラ・ロードスター(100台限定)をもとに、軽量化および高性能化された世界限定40台の特別仕様だ。ちなみに“BC”は、高性能化された限定モデルに与えられるネーミングという。

ベース車両のウアイラ・ロードスターは2017年に発表された。限定100台はすでに完売。

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外装には、標準モデルとは異なる大型のリアウィングなどを装備し、空力性能を高めたという。ボディにはカーボンファイバーとカーボンチタンをたっぷり使い、高剛性と軽量化を両立、従来モデルにくらべ、ねじり剛性はプラス12%、曲げ剛性はプラス20%向上したという。車両重量は標準モデルより30kg軽い1250kgだ。

カーボンファイバー製のルーフは手動脱着式で、オープン時の風の巻き込みを抑えるウインド・ディフレクターも備える。

大型のリアウイングは専用デザイン。

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カーボンファイバー製ルーフの脱着は手動だ。

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フロントには補機類を搭載。

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ドアミラーは手動格納式。鏡面位置は電動で調整出来る。

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フロントシート背後に搭載するエンジンは、メルセデスAMG製の6.0リッターV型12気筒ガソリンツインターボ。最高出力は、標準モデルのプラス38psになる802ps/5900rpmで、最大トルクはプラス50Nmの1050Nm/2000〜5600rpmだ。シングルクラッチタイプの7速セミオートマチックを介し、後輪を駆動する。このトランスミッションは、デュアルクラッチタイプにくらべ、35%ほど軽いという。

足まわりには、ボッシュ製の電子制御サスペンション・システムを採用。ブレーキはブレンボ製だ。前後異径のタイヤは専用開発のピレリ製「P Zero Trofeo R」。14スポークのアルミホイールは鍛造製で、BCオリジナル・デザインだ。段差などを乗り越えるときに便利なフロントリフトアップシステムも搭載した。

搭載するエンジンは、メルセデスAMG製の6.0リッターV型12気筒ガソリンツインターボだ。

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リアには収納用ボックス付き。専用のレザーバッグも備わる。

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電子制御サスペンション・システムはボッシュ製。

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アルミホイールは専用デザイン。ブレーキはブレンボ製だ。

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段差などを乗り越えるときに便利なフロントリフトアップシステムも搭載する。

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シングルクラッチタイプの7速セミオートマチックを介し、後輪を駆動する。

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内装は、4点式シートベルトを採用したBC専用シートなどを装備。インパネには、スマートフォン連携機能付きのインフォテインメント・システムを搭載した。純正カーナビゲーションは非搭載であるものの、Apple CarPlayなどに対応するので、スマートフォン内蔵の地図アプリを表示出来る。

各所には上質なウッドやレザー、カーボンファイバーをたっぷり使う。パーキングブレーキはスウィッチタイプだ。

上質なウッドやレザー、カーボンファイバーをたっぷり使ったインテリア。

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アナログメーターは、フルカラーのインフォメーションディスプレイ付き。

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ステアリング・ホイールの一部にも、カーボン・ファイバーを使う。

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インフォテインメント・システムは、スマートフォン連携機能付き。

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4点式シートベルト付きシートは、BC専用デザイン。

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販売は堅調

ウアイラ・ロードスターBCの価格は308万5000ユーロ(日本円で約3億9500万円)。ただし限定40台はすでに完売しているとのこと。

それでもなぜメディア向けに披露したのか? その理由についてパガーニを担当する笠井裕太取締役は「パガーニの存在をより多くの人に知ってもらうため」と、述べる。

ちなみに、パガーニは販売モデルがすべて限定生産になるそうで、現在、販売可能な新車の個体はないという。「今後発表されるモデルに向けて、パガーニの魅力をさらに伝えていきたいです」と、話す。

BCの最高速度や加速タイムは明かされていない。

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スカイグループがパガーニを本格的に手がけるようになったのは昨年で、神戸にショールームをオープンした。ちなみに、ディーラー数は全世界に24を数えるのみという。

笠井氏によれば新型コロナ・ウィルス感染拡大に伴う経済不安のなかでもセールスは堅調だそうだ。購入者については、「スーパーカーやハイパーカーを複数台お持ちのユーザー様がパガーニを購入されています。サーキットのみならず一般道で乗られる人もいらっしゃいます」とのこと。

今後は新車にくわえ、認定中古車の販売にも力を入れていくそうだ。

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文・稲垣邦康(GQ) 写真・小塚大樹