神宮外苑再開発 環境アセスメントやり直しを イコモス国内委

明治神宮外苑の再開発についてユネスコの国内の諮問機関は、イチョウ並木への影響調査が最新のものではないとして、環境アセスメントの手続きのやり直しを東京都に求めました。一方、都は「環境アセスメントについては適切に手続きを進めている」としています。

明治神宮外苑の再開発では、事業者による、健康状態に問題ないとするイチョウ並木への調査の結果などを踏まえて、都は環境アセスメントの手続きを終了し、ことし2月、事業認可しました。

これに対し、ユネスコの諮問機関イコモスの国内委員会は26日、都庁で記者会見を開き、都に対し、環境アセスメントの手続きのやり直しを求めたことを明らかにしました。

それによりますと、事業者がまとめたイチョウ並木の調査は5年前に行われたもので、イコモスの国内委員会が先月までに行った独自調査では、一部の樹木が枯れるなど問題のあるものが見つかったということです。

これに対し、都は「環境アセスメントについては条例や答申に従って適切に手続きを進めている」としています。

また、事業者はイチョウの生育状況について調査を続けていて、今後、都の審議会に報告することにしています。