トラを彷彿とさせるM760Li xDrive
2022年、寅年の寿ぎと開運を祈念する小旅行。BMWの最上級セダンである、M760Li xDriveが走る姿はトラのように大胆で敏捷です。
乗ってみると、車内の広さと快適さに感動しながら、エンジン音がかなり静かなことにも気付かされました。
“ゴロゴロ”という重低音は、トラが喉を鳴らしているようです。静かに走るところも、足音を立てないネコ科の動物を思わせます。
加速するときは一気にスピードアップするところも似ています。もっともトラを感じさせるクルマで、トラを巡る開運の旅へ……。
最初に訪れたのは、柴又帝釈天です。柴又帝釈天といえば、映画『男はつらいよ』の寅さんが産湯を使った地。トラにまつわる場所であるだけでなく、帝釈天のご利益は厄除け、病気平癒だそうなので、今の時代にぜひ頼りたい神仏です。
圧巻の木彫り彫刻を眺めながら参拝していたら、どこからともなく『男はつらいよ』のイントロが流れてきました……。訪れる人の潜在的な期待に答えてくれる粋な演出です。さっそく幸先良い気がしてきました。
屋外で体が冷えたら、M760Li xDriveのマッサージ機能で回復。
リアシートにそなわる専用のタブレット端末で「シートマッサージ」をタップして「背中のマッサージ」「肩のマッサージ」「全身エクササイズ」などのメニューから選ぶと、さり気なく始まるマッサージ。
強すぎず、激しすぎない上品なうねりが押し寄せます。時間制限を気にせず、延々と受けたくなります。
また、「シート設定」を操作すると、前の座席が移動し、後部座席の空間がさらに広がった上、背もたれが倒れてオットマンまで出てきて、フルフラットに近い体勢でリラックスできます。最初椅子が倒れはじめた時、一瞬歯医者を連想しましたが……。後部座席では寝られるし、タブレットやモニターもあるので、余裕で住めます。
店舗内には、トラのタイル画をはじめ、張り子のトラやガラスのトラなどいろいろなところにトラがいて、かわいさに癒されます。
コロナ禍でも客足が衰えなかったというパワースポットで英気をチャージしました。
表参道から次の目的地に向かう首都高からは、富士山が見えてさっそく開運の予兆を感じます。
ランチはその名も「Happy Food Cafe Tiger」へ。横浜市青葉区の健康食カフェです。発酵や酵素玄米など、店主の山口さんが体に良い食材や情報を集めて、おいしい料理を提供してくれます。店内には健康についての本も並んでいて、かかっているBGMの裏には免疫力を高める音が流れているそうです。ちなみに“Tiger”というのは、お父様のあだ名(本名はタカシさん)だとか。
「自分が体を壊したとき野菜のパワーに気づいたんです」と、おっしゃる山口さんの作る料理は、野菜がふんだんに使われています。しかも巷のベジタリアン料理のように薄味ではなく、深みがあって満足度が高いです。
「酵素玄米ベジプレート」(1500円)は、トマト、人参、きゅうり、ピーマン、レタス、しいたけ、サツマイモ、蓮根など約20種類の野菜が入っていて、酵素ジュースも一緒に飲むと相乗効果で健康運が高まります。
山口さんが指や手首などあらゆるところに巻いている黒いワイヤーが気になったので聞いたら、農業や漁業で栽培物の健全な生育のために使われるもので、人間も体に巻くとラクになるそうです。どこにも出ていないディープな健康情報をインプットできました。
2022年を生き抜く秘訣をトラに学ぶ
寒さ厳しい日々が続いていましたが、この日は晴れ。BMW M760Li xDriveは“晴れ車”なのかもしれません。
BMWのマークにあるブルーと青空がマッチしています。野外取材は晴れだとありがたいです。
最後に訪れたのは多摩動物公園(〒191-0042東京都日野市程久保7-1-1)。こちらで干支のご本尊ともいうべきトラと対面します。ただ行ってもトラが寝ていたりバックヤードで休憩していたりして会えないこともあるかもしれないと懸念していたのですが……。
BMWのM760Li xDriveのパワーか、入ってすぐのところで開催されていた展示「とらえてみようトラの魅力」でちゃんとトラの生態を予習したからなのか、トラたちに思いが伝わったようです。園内長い道を歩き,坂を上ってやっとトラのいる場所に到達。室内の展示場と屋外の両方に一頭ずついました。
「かっこいい〜!」「ずっと見てられる!」「かわいい!!」と、人々の賞賛の声が飛び交います。舌をペロペロしたり、顔を洗ったり、寝そべって肉球を見せたり、時折見せるネコ科らしい仕草がかわいいです。
しかしよく見ると手足が大きく、攻撃性を秘めていました。食物連鎖の頂点の余裕と威厳を漂わせていて、畏敬の念を抱かされます。オスと思われるトラが、背伸びして壁の向こうのメスを気にする仕草を見せていました。「私もメスなんだけど……」と心でつぶやきましたが、オスの眼中にはないようで、ただ一瞬でも近くに来てくれるのを待つだけでした。
トラは大体ゴロゴロしていて、リラックスすることの大切さを教えてくれているようでした。忙しい現代人には、オンとオフの切り替えが必要です。
走る時もあれば、脱力してまったりする時もあって、それでエネルギーが充電できるのです。
2022年を生き抜く秘訣をトラに学び、帰りの車内ではマッサージに体を委ねました。
“寅千里を走る”という慣用句のように、あっという間に都内に帰還。こんな風に何事もなく人生を走り抜けたいです。