WATCHES

33mm径の小ぶりなJ12は、むしろ男性におすすめ!──シャネル「J12 キャリバー 12.2 エディション1」

シャネルは、直径33mmケースに新型自動巻きムーブメントを搭載した「J12 キャリバー 12.2 エディション1」を発表した。カラーはブラックとホワイトの2色、各世界限定555本が販売される。価格は各136万4000円。
33mm径の小ぶりなJ12は、むしろ男性におすすめ!──シャネル「J12 キャリバー 12.2 エディション1」

小径ケースとはいえ、外装の質もJ12の名に恥じない

シャネルが人気コレクションの「J12」に新しいバリエーションモデルの「J12 キャリバー 12.2 エディション1」を追加した。女性人気の高い直径33mmケースに新型ムーブメントを搭載し、各555本を限定販売する。

今回採用するCal.12.2はシャネルが出資するムーブメントメーカー、ケニッシが設計したムーブメントをリファインしたものだ。COSCによるクロノメーター認定(日差−4〜+6秒)を受けているほか、シリコン製ヒゲゼンマイによる高耐磁性能やフリースプラングテンプによる高い耐衝撃性能など、これまでの33mmモデル搭載ムーブメントと比較して、実用的なスペックアップを実現している。ムーブメント直径を考えれば約50時間というパワーリザーブも特筆すべきポイントだ。

また、さすがシャネルと思わせる点がムーブメントである。地板には梨地、受けにはサテンと2種類の仕上げを使い分けている上、面取りも深く入れられている。シャネル クリエイション スタジオによる“完全な円”を追求したローターも非常に見栄えのするデザインだ。他社が載せるケニッシ製ムーブメントとは一線を画す仕上がりとなった。

基本ローターを肉抜きすると、ローターの比重が変わるため自動巻きの巻き上げ効率は下がる。そのため、これまで33mm径モデルで使用していた汎用ムーブメントではこのローターの造形は不可能だっただろう。巻き上がりに定評があるケニッシ製ムーブメントをベースとした強みがここにも活きてきている。

もちろん小径ケースとはいえ、外装の質もJ12の名に恥じない。高耐性セラミックによる一体型ケースは貴金属のように艶がある。同じく高耐性セラミックですべてのコマを作ったブレスレットも、しなやかにしなるため、腕なじみが良い。

J12 キャリバー 12.2 エディション1は、ブラック、もしくはホワイトのトーンオントーンカラーの2モデルを展開する。ベゼルはケースカラーと同様のサファイアによって華やかさが強調され、カッティングはバゲットカットだ。

直径33mmというケースサイズを聞くと女性向けのように思うかもしれないが、ワントーンで揃えられたシックな配色は男性でも違和感なくつけられそう。33mmというケース径は1960年代まではメンズウォッチの主流サイズだったし、現にシャネルも同作をレディースモデルと断言していない。

CHANEL

J12 キャリバー 12.2 エディション1

高耐性セラミック+SSケース&ブレスレット、自動巻き、33mm径、世界限定555本、136万4000円。

シャネル(カスタマーケア)
TEL:0120-525-519
https://www.chanel.com/jp

文・細田雄人