映画『ドント・ルック・アップ』で話題の彗星危機。26年前の『ザ・シンプソンズ』にも登場していた!

アメリカの風刺ギャグアニメの“予知能力”が改めてファンの間で話題になっている。

『ドント・ルック・アップ』より

話題沸騰中のNetflixオリジナル映画『ドント・ルック・アップ』。主演のジェニファー・ローレンスレオナルド・ディカプリオをはじめ、アリアナ・グランデティモシー・シャラメなど豪華スターの共演も注目されている。

『ドント・ルック・アップ』は、「巨大彗星が地球にぶつかりそう!」という状況に置かれた人々の大混乱を描いたブラックコメディだ。人々は危機を回避するために、ロケットをぶつけて彗星の軌道を変えようとするが……。

こんなあらすじなのだが、驚くべきことに、アメリカの国民的風刺ギャグアニメ『ザ・シンプソンズ』が、なんと26年前にも同じようなストーリーを放映していたのだ。

そのエピソードは、シーズン6の14話「Bart's Comet」(1995年放送)。地球に接近する巨大彗星を発見した少年バートが、危機を知らせようと奮闘し、さらには彗星の軌道変更のためにロケットを打ち上げるというくだりも“一致”している。

もちろん両作品は「フィクション」だが、じつは、ロケットを打ち上げて彗星の軌道をそらすというのは、虚構の世界に止まらない話。NASAで進行中のプロジェクト、DARTは、まさに地球に小惑星が衝突する可能性に備え、ロケットを小惑星に当て軌道変更を試みる実験ミッションだ。昨年11月にロケットが打ち上げられ、今年の10月にターゲットの小惑星に到達する見込みだ。

驚くのは、シンプソンズがこのストーリーを90年代に描いていたこと。トランプ大統領誕生や、レディー・ガガのスーパーボウルパフォーマンスなど、今までも数々の予言(?)を的中させてきたシンプソンズ。もしかしたら、今後もシンプソンズの描いた皮肉なジョークが現実になることがあるのかもしれない。ドギツイ描写が多い作品なだけに、ちょっと恐ろしい気もするけれど……。

FROM: GQ.COM.MX

Adaptation: Soko


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