松浦俊夫「音楽を介してSNSで繋がりました」──短期連載:「ヴァージル・アブローへの手紙」Vol.6

12月28日スタートのWEB連載「ヴァージル・アブローへの手紙」は、11月28日に急逝したヴァージル・アブローとの思い出を、彼と親交のあった方々から集め、紹介する特別企画です。第6回は、音楽プロデューサーの松浦俊夫さんです。

──ヴァージルへのメッセージ

結局1度も対面することが叶わないまま、あなたは旅立ってしまいました。ちょうど3年前に音楽を介してSNSで繋がり、やり取りして、レスの速さに驚きながらいつ眠っているのだろう?と思っていました。これで少しはゆっくり休めるかもしれませんね。

短いセンテンスのなかにいつも何か信じあえるものを感じてきました。

あなたの言った言葉「The full scope of what I’m painting is fashion+.」(私が描いているものの全容はファッション+なんだ。)がこれからも誰かに引き継がれていって欲しいし、僕は音楽でそれを続けて行きたいと思っています。どうぞ安らかに眠ってください。

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──ヴァージルとの思い出を教えてください。

僕が手掛けたプロジェクトの楽曲を彼のApple Music「TELEVISED RADIO」、Worldwide FM「IMAGINARY RADIO STATION」の番組で紹介してくれたこと。

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もうひとつは、2020年9月2日、東京国際客船ターミナルで行われたルイ・ヴィトン メンズ 2021年春夏ショー。そこに招待してくれて、その感想をインスタにアップしたときに、とても喜んでくれた。その時に出た言葉が前述のもの。おそらく一生忘れないと思う。音楽ディレクターのBenji B(元ジャイルス・ピーターソンのアシスタント)もとても喜んでくれました。ヴァージルへのもう1つの贈る言葉にしたく思います。

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──ヴァージルのクリエーションのなかで印象深いものはなんですか?

彼が参加するプロジェクトに誘われて、そこで僕のパフォーマンスを世界に発信したこと。リアルなコラボレイションではなかったが、その先に何かできる予感はあった。

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松浦俊夫

1990年、United Future Organization (U.F.O.)を結成。日本におけるクラブカルチャー創世記の礎を築く。独立後も精力的に国内外のクラブやフェスティバルでDJ。またイベントのプロデュースやホテル、インターナショナル・ブランド、星付き飲食店など、高感度なライフスタイル・スポットの音楽監修を手掛ける。ラジオ番組「TOKYO MOON」(InterFM897 日曜17:00)(Worldwide FM 日曜英国22:00) 好評オンエア中。

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