マイ・ベスト3
みなさま、あけましておめでとうございます。連載「今日、なに着る?」を日々ご愛顧いただき、たいへん感謝しております。さて、本連載でアイテム集めに奔走する2人のスタイリスト、稲垣友斗と飯垣祥大が2021年に買ってよかったものを公開します! それぞれに、マイ・ベストを3つずつ訊きました。今からでも買えるアイテムもリストアップしているので、ぜひチェックを!
HYKEのフリースブルゾン
「これまでレディースのみだったハイクが、2021年春夏コレクションからサイズ展開を広げ、男女問わず着られるようになりました。まさにこれは、“メンズが初めて着られる”ハイクのアウターなんです(笑)。イギリス軍の『PCS サーマルスモック』にインスパイアされたフリースプルオーバーなのですが、アームが太く丸みのあるシルエットが気に入っています。表地にはPERTEX®を使用しているので雨風を防いでくれるうえに、身幅が広く、なかにたっぷりと着込めるので、ロケで重宝しています」(稲垣友斗、スタイリスト)
EDWIN FOR MARGARET HOWELLのデニム
「いま気になるのが、細身のストレートパンツ。マーガレット・ハウエルとエドウィンの定番コラボは、薄いグレーで染めたデニムの色味や毛羽立ちのある質感で、スラックスのように上品に穿けるのがいいなと思いました。183cmの僕は、34サイズを購入し裾を9分丈にロールアップして穿いています。着用する前にアイロンでセンタープレスを付けるのがこだわり。シャープなシルエットになり、足がきれいに見えるのでおすすめです」(稲垣友斗、スタイリスト)
ヴェイランスのシャツ
「テック系のブランドが作るシャツのなかで、もっとも完成度が高いと思えるのがヴェイランスのメリノウールシャツ。上品な素材とシルエットのバランスが秀逸で、色違いで2枚購入しました。シルエットはややコンパクトですが、ヴェイランスらしく身体に沿った立体的なパターンのため、肩や手が動かしやすいのがポイント。ミニマルなアイテムなので、センタープリーツの入ったスラックスよりもイージーパンツなどの抜け感のあるアイテムと合わせるのがおすすめです」(飯垣祥大、スタイリスト)
カステルバジャックのヴィンテージアウター(1980年代)
「ファッション・トレンドではタイトシルエットへの回帰がはじまっていますが、シルエットを変えず、オーバーサイズを貫くブランドの服にも心惹かれます。古着屋で見つけた80年代のカステルバジャックのアウターは、見ての通り、肩が落ち、身幅をたっぷりとったビッグシルエットが特徴。この年代のカステルバジャックは、ベストとアウターをセットで提案していたみたいで、2枚セットで売られていました。袖口がレザーになっていたり、ベストの裏地にウールが張られていたりと、手の込んだディテールにもグッときます」(飯垣祥大、スタイリスト)