大人だって読みたい!少女小説ガイド

  • 時事通信社
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本棚登録 : 364
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784788717046

作品紹介・あらすじ

懐かしのあの名作から人気作家の代表的なエンターテイメントノベル、マニアックな世界観を描いた話まで、新旧含めて、多岐にわたって、少女小説を100冊以上を一挙紹介!

◎人気作家 津原泰水 若木未生 独占インタビュー

◎少女小説にまつわるコラムに豪華な執筆陣
池澤春菜・小松原織香・高橋かおり・桜井宏徳・土居安子・コイケジュンコ・ひらりさ・青柳美帆子・小池みき

感想・レビュー・書評

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  • ああ懐かしい…
    あの時代に学生として過ごせたのは贅沢だったなぁ
    持ってた、友達に借りて読んだ、なんて話がずらり
    少女レーベルは数年ずれると買うことが難しいから知ってるけど読んだことない、なんてのもあったり…
    コバルトは全作電書化してほしい…!>RT

  • これはすごいガイド本。
    少女小説の黎明期から最近の作品までを取り扱っている。
    津原泰水氏・若木未生氏のインタビューも読みごたえがあり、間に挟まれるコラムがまた面白い。
    それにしてもすごい巻数の作品も多い。
    コバルト文庫やティーンズハートなどの紙の本から始まった少女小説は、ジャンルとしての看板は消えていっても、その傾向は個人のweb小説を経てなろうなどの投稿サイトへと広がっていく。
    ここで紹介しきれない作品もたくさんあるだろう。
    電子版になっていない作品は、なぜあの時代に見つけられなかったのかと悔しくもある。
    少女小説レーベルで発表されていない中でも琴線に触れる作品があるに違いない。
    第二弾も期待したい。そして読みたい本がまた増えた。

  • 黎明期から現在まで
    「妖」とか「宮廷」とか
    「謎解き」とか「恋愛」とか
    章わけして、たくさん紹介してある。

    もう手に入らなそうなものも
    いっぱい載ってるところがスゴイな。
    電子書籍化されてるものもあるけど。

    ああ〜、昔読んでたのに
    途中で止めちゃった(作者or自分が)
    シリーズがたくさん。
    思い出したら読みたくなってきた。

  • 『大人だって読みたい!少女小説ガイド』情報解禁|嵯峨景子|note
    https://note.com/sagakeiko/n/nae77e39dfda1

    大人だって読みたい!少女小説ガイド 嵯峨景子(著/文 | 編集) - 時事通信出版局 | 版元ドットコム
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784788717046

  • 23/7/20〜8/13
    丹地陽子さんの表紙や挿絵が素敵
    特に、『歴史』の躍動感ある絵がとても好みだった

    津原泰水さん若木未生さんのインタビューは、昔の事情がわかり興味深かった

    ジャンルごとに載っているため、新しいものも古いものもごちゃまぜの印象
    懐かしい作品に出会えてよかった
    それぞれの作品の作者だけでなく、表紙のイラストレーターさんの名前も載っていて親切

  • コバルトや角川ビーズログ、オレンジ文庫等の少女小説を紹介した本。コバルトが多いような気もしますが、そこはやはり長年愛されてきた故でしょうか。十二国記、彩雲国物語、後宮シリーズ、クララ白書、デルフィニア戦記…等の読んだことあるものも紹介されてて嬉しい。
    オレンジ文庫が好きなので、紹介されてるものを片っ端からブクログの読みたいに登録しました!

  • 昔読んでいたものも、今読んでいるものも紹介されていた。少女小説といえど幅広い。
    2021/2/20

  • 本屋に行くとカラフルな表紙や背表紙が並んだ棚を見かけますが、それを手に取ってレジへ持っていく勇気は無く…、もうそのような本を読む適齢期は過ぎてしまったと思っているのですが、やっぱり大人だってたまには読みたい少女小説! 少女の頃、読んだコバルト文庫。氷室冴子さんは周囲も皆読んでいました。当時を懐かしく思い出しながら、これから読みたいと思った本をメモしました。

  • 「読み終わった」に分類したけれど、すべてのレビューは読んでいない。
     すべて読んだら、一体、何冊の少女小説を買いに走る羽目になるか。危険すぎる。
     なので、冒頭のインタビュー、好きだった本や、気になっていた本、ざっと見、面白そうと感じた本の部分のみ読了。
     冒頭の作家インタビューは、当時の少女小説作家の厳しい舞台裏が語られていて、個人的には、必読だと思います。

  • 面白かった。なつかしさがすごい。

    『なんて素敵にジャパネスク』瑠璃姫大好きだったな、
    『まんが家マリナ』で死刑制度についてやたら調べたりしたな、
    『お嬢様シリーズ』、今どきの悪役令嬢モノを相当先取りしてたな、
    『炎の蜃気楼』で日本史にドはまりしたりしたな……。
    はじめて触れたBLもあれが最初だったな……度肝を抜かれたもんだよ。
    などなど。

    コラムもすごく面白くて、藤本ひとみのこととか、本当考えさせられた。
    私はどうやってバランスをとっていたのかな。
    『ざ・ちぇんじ!』を読んで、『とりかへばや物語』の現代語訳を読んで、
    そこで平安時代の女性の扱いにめちゃくちゃ腹を立てて、私の心にフェミニズムが勃興したんだったかな……。

    私自身は少女小説を自分の小遣いで買う事はあまりなく、図書館にあるものを読み漁っていたクチなので、読んでいるものがリアルタイムより少し古いものだった。
    そのせいか、マリナとかすごくはまってたけど、その話ができる友達がいなくて、なんとなくモンモンとしていたような……笑
    あと、たぶん少女小説って旬が来てバッと売って、そしてすぐに絶版になるみたいなものが多かった気がする。図書館で読んで、手元に欲しくて、本屋さんに行って聞いてみると「それはもう絶版になってますね……」みたいなことがよくあった。かなしかったけど、それもまた懐かしい。


    少女小説ガイドの特性というか、少女小説の定型というか、「美少年、美青年、特殊な力、世界、etc...」というのが怒涛の如く押し寄せてくるので、読んでいるとちょっと食傷気味になったりした(笑)。
    少女の夢、はいつの世もこんな感じだったのかな。
    例えば明治大正や、それ以前の少女たちの文通や流行や、そういうものが当時の世相を表しているように、少女小説も時代の少女を映す鏡になるんだろうな。

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著者プロフィール

1979 年生まれ。東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学。現在明治学院大学非常勤講師・フリーライター。主著『コバルト文庫で辿る少女小説変遷史』(彩流社)は多くの反響を呼び、少女小説の専門家として多方面で講演・執筆している。共著に『カワイイ! 少女お手紙道具のデザイン』(芸術新聞社、2015 年4 月)など。

「2019年 『氷室冴子とその時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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