こうして私は料理が得意になってしまった

著者 :
  • 大和書房
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本棚登録 : 560
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479785460

作品紹介・あらすじ

坂本美雨さん推薦!
「特別な日も、なんでもない日も、だめだめな日も。
ふつうのごはんが、いつのまにか「わたし」になっていく。
この本にはそのヒントが詰まっている」

スープ作家の有賀薫さんは、スープのみならず、いろいろな料理をおいしく作る人として知られています。
今ある材料、季節の素材を使ってパパッと食卓を整えてしまう。その秘訣はどこにあるのでしょうか。
本書は、有賀家の食卓を追いながら、毎日のごはん作りのヒントを集めた一冊です。
小さな工夫を重ねることでいつの間にか料理が得意になっていたという有賀さんの、経験から導き出された知恵がたくさん詰まっています。

料理は嫌いじゃないけど、逃げたいときもある。
もっとラクに日々のごはんを作れるようになりたい。

そんなふうに思いながら毎日がんばっている、すべての方へ。

感想・レビュー・書評

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  • スープ作家として活躍する彼女が料理好きになるまでのお話で、料理以外でもちょっとした手抜きテクニックや美味しくできるコツなどもふくまれていた。

    ・カルディに小旅行
    ちょっと旅する感じでお買い物。
    近所のスーパーではあまり見かけない品揃えにワクワクさせられる。レモンパスタソース試してみよう。

    ・ありのままのご飯と幻ご飯
    家庭の味といっても、環境、体質、嗜好性、考えかたでそれは多岐にわたる。「理想の食事」はネットの中のきらびやかな食事であって現実とはことなる。お袋の味とかも勝手にイメージされる固定概念である。家庭の味はもっと自由でいいと思った。

    ・味つけを怖がらない。
    これ一昔前の私だ。これは本当にそのとおりで、お店に出てくる料理を真似しようと思うと、大量に塩コショウ、油が使用されていてちょっと引く。外食の帰り道、喉がわかくのはこれが理由。
    私がつくる料理がぼやっとするのは怖がっている証拠である。
    かといって家で外食級の味付けを毎日つくったら体壊すし、飽きるのも早そう。

    ・「オイル」は国籍を決めること。
    すごくしっくりきた。確かに同じ調理方法、味付けでも一瞬で変わってしまうな。

    ・金針花
    黄色の花入りスープ。台湾ではあまり味付けにこだわりがなくシンプルに塩味のみの場合が多い。素材の味がしっかり出ていて個性があるらしい。
    台湾行ってみたくなった。

  • 料理は好きだけど、レシピのまま計量スプーンが手放せずいるので、ヒントがあればと読んでみた。
    まずはシンプルな味付けから、、すぐ取り入れられたりもっと自由でいいんだなと思って参考になったし、エッセイもレシピもエピソードから道具の話まであって面白かった。

  • 料理、というか食事は毎日誰もがするもので、そんな最も身近であるはずの料理が、どこかハードルが高いように感じる。それは料理、と大雑把に捉えると材料は何にしようか、調味料は、味付けは、はたまた使う調理器具は…とあらゆる要素において選択肢が多すぎて選べないことが大きな原因だなと思った。膨大な選択肢が壁となって跳ね返された結果、思考停止してコンビニ弁当…となるよりは、この本に書いてあるようなキャベツをちぎって塩をかけるだけ、味噌を溶いてレンジで温めるだけ、そんなシンプルな「料理」をするほうがよっぽど豊かな食事を楽しめるんじゃないかなと思った。

    本当に疲れ切ったときはお弁当を買ってきたらいい。でも毎日それはちょっとな、と思う自分にとっては、この本にあるひとつひとつが日常の食卓をちょっと楽しいものにしてくれるヒントになりそう。手元に置いてたまに読み返したい。
    スープだけでなく手軽なものからちょっと手の込んだものまで、バリエーション豊かなレシピが全コラムの後についているので気になるものから作ってみたい。

  • 私もお弁当として、スープジャーに簡単なスープを作り、おにぎりかベーグルをつけて持っていく。「朝10分でできるスープ弁当」という有賀さんのレシピ本もとても重宝している。
     料理が好きで、料理を仕事にしたというよりも、毎日料理してるうちに、コツをつかみ、どうせ食べるならおいしい物を、家族と一緒においしく食べたい。という気持ちがここに結びついたということか。
     料理はそんなに難しく考えないで、簡単にさっと作ってみようよ!と誘われているみたい。出汁をとって、具を用意して・・・なんて難しくしないで、1人分ならレンジで作れるじゃん!と、料理へのハードルをどんどん下げてくれる。
     

  • 料理が苦手なので、少しでも役に立てばと思って購入。
    食のエッセイとしてもとても楽しめたし、もっと気負わず料理を楽しんで良いのだと思えたので、本当に読んで良かったと思えた。
    お母様が牡蠣を分けるくだりのところは、母の愛情を感じて、思わず涙が出そうになった。

  • 自分は料理は家内に任せていますが、これからしていきたいと思っていて…。こんな著者のようになりたいと思い、スープから真似ていこうと思いました。ほどよく読みやすい本。

  • 料理の考え方で共感する部分があり、凄く良かった。
    カルディーで海外旅行をすることや、料理を何のためにするか考えるか₌ピラティス、と言われたことが、とても印象に残っている。
    コロコロごぼう、作ってみたい。

  • スープ作家さんのエッセイ。
    いわゆる料理家の方とはちょっと違ったプロセスでこの肩書になった方なんですね。
    スープ好きなのでレシピの方も見てみたいなぁと思いました。
    タイトルからもっと恨み節になっている文章を想像していたんだけど、全然そんなことなかったです。

  • 各章の終わりにレシピもあるので、買って手元に置いておきたい類の本。

  • スープ作家の料理エッセイ、Tips本。レシピ付きでどれも美味しいそう。料理を得意になるコツがいろいろあって、これはたまに読み返したいと思った。

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著者プロフィール

〇有賀 薫
家族を起こすために朝食にスープを作り始めたことから、2011年より日々のスープをSNSで発信。現在はスープ作家として多くのメディア
で活躍。暮らしの価値を落とさない、シンプルでおいしいスープ作りをモットーとする。

「2021年 『おいしい煮込み 5人の料理家が作り続けているレシピ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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