BMWの最高級セダンで運を開く! V12モデルで巡る“寅年パワースポット”とは?

マンガ家・コラムニストの辛酸なめ子さんが、2022年の干支である“寅(トラ)”にちなんだスポットを巡り、運気を高める! 相棒は、V型12気筒エンジン搭載のBMW「M760Li xDrive」だ。
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Hiromitsu Yasui

トラを彷彿とさせるM760Li xDrive

2022年、寅年の寿ぎと開運を祈念する小旅行。BMWの最上級セダンである、M760Li xDriveが走る姿はトラのように大胆で敏捷です。

乗ってみると、車内の広さと快適さに感動しながら、エンジン音がかなり静かなことにも気付かされました。

【主要諸元】全長×全幅×全高:5265mm×1900mm×1485mm、ホイールベース:3210mm、車両重量:2290kg、乗車定員:5名、エンジン:6591ccV型12気筒DOHCガソリンターボ(609ps/5500rpm、850Nm/1550〜5000rpm)、トランスミッション:8AT、駆動方式:4WD、タイヤサイズ:フロント245/40R20、リア275/35R20、価格:2613万円(OP含まず)。

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フロントに搭載するエンジンは、6591ccV型12気筒DOHCガソリンターボ(609ps/5500rpm、850Nm/1550〜5000rpm)。

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“ゴロゴロ”という重低音は、トラが喉を鳴らしているようです。静かに走るところも、足音を立てないネコ科の動物を思わせます。

加速するときは一気にスピードアップするところも似ています。もっともトラを感じさせるクルマで、トラを巡る開運の旅へ……。

CピラーにはV12のエンブレムが付く。

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エア・サスペンションは標準。ブレーキは「Mスポーツ・ブレーキ」と呼ぶ強化タイプになる。

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最初に訪れたのは、柴又帝釈天です。柴又帝釈天といえば、映画『男はつらいよ』の寅さんが産湯を使った地。トラにまつわる場所であるだけでなく、帝釈天のご利益は厄除け、病気平癒だそうなので、今の時代にぜひ頼りたい神仏です。

圧巻の木彫り彫刻を眺めながら参拝していたら、どこからともなく『男はつらいよ』のイントロが流れてきました……。訪れる人の潜在的な期待に答えてくれる粋な演出です。さっそく幸先良い気がしてきました。

柴又帝釈天こと経栄山題経寺は寛永年間(1629)に開基した日蓮宗の寺院だ。

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寺院は板本尊を祀る帝釈堂、総欅造りの二天門、150坪の大客殿、邃溪園などがある。

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京成柴又駅から続く200mの帝釈天参道にて。草だんごや煎餅などの店が並ぶ。

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屋外で体が冷えたら、M760Li xDriveのマッサージ機能で回復。

リアシートにそなわる専用のタブレット端末で「シートマッサージ」をタップして「背中のマッサージ」「肩のマッサージ」「全身エクササイズ」などのメニューから選ぶと、さり気なく始まるマッサージ。

強すぎず、激しすぎない上品なうねりが押し寄せます。時間制限を気にせず、延々と受けたくなります。

ゴージャスなリアシートで寛ぐ筆者。

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シートや照明などの設定は、リアシート専用のタブレット端末でも操作出来る。

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リアシート専用のエアコンは標準。

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リアエンターテインメント用モニターは標準。ナビゲーションマップも表示出来るし、テレビも視聴出来る。

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天井にはリアシート用バニティミラー(照明付き)も備わる。

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また、「シート設定」を操作すると、前の座席が移動し、後部座席の空間がさらに広がった上、背もたれが倒れてオットマンまで出てきて、フルフラットに近い体勢でリラックスできます。最初椅子が倒れはじめた時、一瞬歯医者を連想しましたが……。後部座席では寝られるし、タブレットやモニターもあるので、余裕で住めます。

2613万円、住居兼移動手段としての可能性が広がります。

助手席を前方へ出し、かつリアシートをリクライニングした状態。

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リアシートの電動調整用スイッチは、センターアームレストサイドにある。

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前後ガラスルーフは標準。フロントは開閉機構付き。前後ともに電動サンシェードが備わる。

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リアのドアライニングには灰皿もある。

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“トラ”にまつわるフードでパワーチャージ

次に訪れたのは、トラヤあんスタンド北青山店

表参道の静かな裏通りに佇む旗艦店です。あんの風味を堪能できる「あん汁粉[こしあん] おこし付き」(721円)が人気メニューとのこと。

トラヤあんスタンド北青山店は、表参道駅徒歩3分の立地にある。旗艦店であり初の路面店だ。住所:〒107-0061 東京都港区北青山3丁目12-16、TEL:03-6450-6720、営業時間:11:00~19:00、休業日:12/28~1/3、1/12以降、毎週水曜。

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1階で各種商品が購入出来る。さらに落ち着いて過ごせる2階も用意。店内で、トラヤあんスタンドの人気メニューが味わえる。

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寒かったので、あんが胃腸だけでなくハートにもしみ込んでくる感じでした。さすがとらやさんなので素材の高級感が。

白玉は焼いてあって、ひと手間が加えられているのも老舗の技を感じさせます。あんペーストを購入すれば自宅でも簡単にお汁粉を作れます。

「あん汁粉[こしあん]おこし付き」は721円(税込)。「あん汁粉」は、あんの風味をしっかりと感じられる、白玉餅を合わせたお汁粉だ。こしあんを使い、吉野本葛でとろみをつけ、香ばしく焼いた白玉餅を浮かべた1品。サクサクとした食感のもち米のおこしは、くるみと塩味がアクセントになっている。そのままでも、お汁粉につけても楽しめる。

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店内で購入出来る「あんペースト」。とらやの餡をなめらかに仕上げたあんペーストは、トーストはもちろん、ヨーグルトやアイスなど乳製品にも合うという。写真左から「黒砂糖とメープルシロップ」(972円)、「こしあん」(972円)、そして期間限定の「柚子」(1512円)。

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店舗内には、トラのタイル画をはじめ、張り子のトラやガラスのトラなどいろいろなところにトラがいて、かわいさに癒されます。

コロナ禍でも客足が衰えなかったというパワースポットで英気をチャージしました。

「あん汁粉[こしあん] おこし付き」を味わう筆者。販売は、2022年3月14日まで。

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表参道から次の目的地に向かう首都高からは、富士山が見えてさっそく開運の予兆を感じます。

ランチはその名も「Happy Food Cafe Tiger」へ。横浜市青葉区の健康食カフェです。発酵や酵素玄米など、店主の山口さんが体に良い食材や情報を集めて、おいしい料理を提供してくれます。店内には健康についての本も並んでいて、かかっているBGMの裏には免疫力を高める音が流れているそうです。ちなみに“Tiger”というのは、お父様のあだ名(本名はタカシさん)だとか。

「Happy Food Cafe Tiger」は、東急田園都市線田奈駅前にある健康食レストラン。住所:〒227-0064 横浜市青葉区田奈町78-2、TEL:045-981-6582、営業時間:ランチ12:00~15:00(月曜〜土曜、ラストオーダー14:00)、ディナー17:00〜21:00(水曜〜土曜、ラストオーダー フード19:30/ドリンク20:30)、休業日:日曜、祝日。

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「自分が体を壊したとき野菜のパワーに気づいたんです」と、おっしゃる山口さんの作る料理は、野菜がふんだんに使われています。しかも巷のベジタリアン料理のように薄味ではなく、深みがあって満足度が高いです。

「酵素玄米ベジプレート」(1500円)は、トマト、人参、きゅうり、ピーマン、レタス、しいたけ、サツマイモ、蓮根など約20種類の野菜が入っていて、酵素ジュースも一緒に飲むと相乗効果で健康運が高まります。

「酵素玄米ベジプレート」(1500円)は、たっぷりの生野菜や焼き野菜、蒸し野菜が酵素玄米の上にのる1品。Tiger特製のタレは、醤油や味噌に野菜の酵素ジュースをくわえたものだ。

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「酵素玄米カレー」(1600円)は、北品川に在ったカレー店「シャンティ」(現在はケータリングを中心に販売中)のクリーミィ&スパイシーなルゥを使い、かつ香ばしく焼き上げられた10種類以上の鉄板焼き野菜を組み合わせた。

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「野菜たっぷりお好み焼き」(1500円)は、季節の旬な野菜にくわえパワーフードのノニ茶葉や食用ヘンプなどをくわえている。

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山口さんが指や手首などあらゆるところに巻いている黒いワイヤーが気になったので聞いたら、農業や漁業で栽培物の健全な生育のために使われるもので、人間も体に巻くとラクになるそうです。どこにも出ていないディープな健康情報をインプットできました。

2022年を生き抜く秘訣をトラに学ぶ

寒さ厳しい日々が続いていましたが、この日は晴れ。BMW M760Li xDriveは“晴れ車”なのかもしれません。

BMWのマークにあるブルーと青空がマッチしています。野外取材は晴れだとありがたいです。

上質なウッドとレザーをたっぷり使ったインテリア。

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8ATのシフトレバー近くには“V12”をあらわすロゴがある。

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ステアリング・ホイールは電動調整式。

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最後に訪れたのは多摩動物公園(〒191-0042東京都日野市程久保7-1-1)。こちらで干支のご本尊ともいうべきトラと対面します。ただ行ってもトラが寝ていたりバックヤードで休憩していたりして会えないこともあるかもしれないと懸念していたのですが……。

BMWのM760Li xDriveのパワーか、入ってすぐのところで開催されていた展示「とらえてみようトラの魅力」でちゃんとトラの生態を予習したからなのか、トラたちに思いが伝わったようです。園内長い道を歩き,坂を上ってやっとトラのいる場所に到達。室内の展示場と屋外の両方に一頭ずついました。

多摩動物公園で飼育されているのは「アムールトラ」。シベリア東部から中国東北部の森林に生息する。トラはライオンとならぶネコ科最大の動物で、生息地域によっていくつかの亜種に分けられ、アムールトラはそのひとつ。獲物を捕らえるときは、しげみに隠れてえものに近づき、急に飛び出し、前あしの鋭いかぎ爪の一撃で倒すというが、その成功率は低く、20回に1回とも言われているそうだ。

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顔を洗うトラを見る筆者。

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「かっこいい〜!」「ずっと見てられる!」「かわいい!!」と、人々の賞賛の声が飛び交います。舌をペロペロしたり、顔を洗ったり、寝そべって肉球を見せたり、時折見せるネコ科らしい仕草がかわいいです。

しかしよく見ると手足が大きく、攻撃性を秘めていました。食物連鎖の頂点の余裕と威厳を漂わせていて、畏敬の念を抱かされます。オスと思われるトラが、背伸びして壁の向こうのメスを気にする仕草を見せていました。「私もメスなんだけど……」と心でつぶやきましたが、オスの眼中にはないようで、ただ一瞬でも近くに来てくれるのを待つだけでした。

トラの睡眠時間は15時間以上と言われている。

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トラは大体ゴロゴロしていて、リラックスすることの大切さを教えてくれているようでした。忙しい現代人には、オンとオフの切り替えが必要です。

走る時もあれば、脱力してまったりする時もあって、それでエネルギーが充電できるのです。

Hiromitsu Yasui

2022年を生き抜く秘訣をトラに学び、帰りの車内ではマッサージに体を委ねました。

“寅千里を走る”という慣用句のように、あっという間に都内に帰還。こんな風に何事もなく人生を走り抜けたいです。