米・現地時間の9月13日、「メットガラ 2021(MET GALA 2021)」がニューヨークのメトロポリタン美術館(MET)で開催された。新型コロナウイルスの感染状況を考慮し、今年の出席者は、「ワクチンを2回接種済みであること」が参加条件だ。今年の共同ホストは、ティモシー・シャラメをはじめ、大坂なおみ、アマンダ・ゴーマン、そして、ビリー・アイリッシュの4人。
今年のレッドカーペットのテーマは「In America: A Lexicon of Fashion(アメリカのファッションの辞書)」。セレブたちはどんなファッションを披露したのか? レッドカーペットをチェック!
共同ホストのひとりであるティモシー・シャラメは、ハイダー・アッカーマンのホワイトのジャケットを個性的に着こなした。ボトムスはなんとスウェット!? 裾をくしゅくしゅとまくりあげたパンツには、コンバースのチャックテイラーを合わせた。ジャケットの下の重ね着にもセンスを感じるコーディネートだ。
名作青春映画『ウォールフラワー』の監督であるスティーヴン・チョボスキーの最新作『ディア・エヴァン・ハンセン』(日本では11月26日公開)で主役を演じた俳優のベン・プラットは、これぞアメリカン!なデニムのセットアップで登場。カジュアルなデニムを格上げしたのは、インナーに合わせたユニークな白シャツ。ボウタイをあえて結ばずに垂らしているのもニクい。
NBAプレイヤーのラッセル・ウェストブルックとステファン・カリーは、個性が爆発するレッドカーペットで、長身を活かしたクラシックなスタイルを貫いた。ただし、大のファッション好きであるウェストブルックのこと、たんにシンプルであるだけでは終われない! テーマの「アメリカ」を意識したのか、ヘアを星型に染めている。
カナダ出身の俳優兼作家、ダン・レヴィは、腕にボリュームのあるロエベのセットアップで登場。1992年にエイズによって37歳の若さで亡くなったアメリカのアーティスト、デイビット・ウォジナロビッチにインスピレーションを受けて制作された一張羅で、クイア・コミュニティに敬意を表している。
ルイ・ヴィトンのメンズ アーティスティック・ディレクターであるヴァージル・アブローをキャッチ。全身ホワイトに、ブルーの差し色が爽やかな印象だ。パンツの上に重ねたアシンメトリーなプリーツスカートも面白い。頭にかぶっているのは、うさ耳? それとも、ツノ? ユニークな小物によって、まるでアニメのキャラクターのような雰囲気だ。
稀代のモテ男、コメディアン兼俳優のピート・デヴィッドソンは、トム・ブラウンのワンピース+ジャケットというスタイルで登場。ラウンド型のサングラスや華奢なネックレス、手元にまとめたゴツめのシルバーなど、アクセサリーの使い方が上手い。ネイルまでコーディネートしているのもさすがだ。
イギリス出身の俳優、ドミニク・クーパーは、パワーショルダーがポイントのレモンイエローのスーツを着こなした。ドレープの美しい、薄いブルーのインナーとの色の組み合わせが絶妙! 足元にホワイトのスニーカーを合わせて、彼らしい爽やかさを演出した。
ラグジュアリーブランド「HOMER」を設立したことを発表した、アーティストのフランク・オーシャン。デビューコレクションの一部として、彼が愛用するプラダとのコラボアイテムも発表された。今回の衣装も、もちろんプラダ。そしてなによりも気になるのは、相棒として連れてきた“赤ちゃん”だ。オーシャンの髪の色と赤ちゃんの肌の色がリンクしているのがオシャレ(!)。レッドカーペットでは、なにやら親密そうに会話をしていたけれど?
新『ゴシップガール』でアキ役を演じているエヴァン・モックは、なんと覆面を被って登場。彼のアイコンでもある“ピンク頭”が見えないため、会場では「あれは誰?」と騒ぎになったそう。トム・ブラウンの短パンスーツからのぞく、脚のタトゥーもいい感じ。
前日開催されたVMAに続き、ここでも話題を独占のリル・ナズ・X。仰々しいガウン姿で登場し、黄金のメタリックスーツとラインストーンがまばゆいボディスーツの3スタイルを披露した。ファッションアイコンとしての矜持を見事に表現した。
写真・Gettyimages