FASHION

モンクレールの新作ダウンからカルティエの刷新されたタンクまで──僕たちの物欲ウィッシュリスト

時代のトレンドを取り入れて、個性を引き出してくれるデザイナーこだわりの1品を紹介する。
30万2500円(EC限定色)〈2 MONCLER 1952 MAN/モンクレール ジャパン〉

CARTIER

色を纏ってさらに名品へと熟成

穏やかに過ごすときはドレスウォッチが欲しくなる。ツイードの上着にハイゲージのセーターを着込んで美術館を巡るような場合、デカ厚のスポーツ時計よりも薄手の角形が気分だ。そしてその理想型と呼べる1本こそが、カルティエの「タンク ルイ カルティエ」だ。1922年にルイ・カルティエがデザインを刷新し、縦枠を細く角に丸みを加えたケースはエレガンスの極みと呼べるもの。さらに新作では味わい深いカラーを添えており、華やかな色気まで感じる。印象に残るということと、派手であることは同じではない。この名作がそれを教えてくれる。

18Kイエローゴールドケース、サイズ:33.7×25.5mm、厚さ6.60mm、パワーリザーブ約38時間。163万6800円(予定価格)〈CARTIER/カルティエ カスタマー サービスセンター〉

BERLUTI

若々しい素材と流麗なデザインの邂逅

ベルルッティを代表する技巧のひとつであるスクリット。美しい手紙から発想を得たカリグラフィへのオマージュであり、流麗な文字それ自体をグラフィックとしてとらえた独創的なデザインだ。そのスクリットを大胆にデニム地に落とし込んだウェアがこの秋特別にリリースされる。デニムでのスクリットはブランド初であり、9月初旬にリニューアルする銀座並木通り店のオープンを記念しての限定アイテムだ。若々しくもアーティスティックな美観を放つブルゾンは、昨今トレンドのスポーティスタイルにエッジを添えてくれる恰好の1着だ。

24万7500円〈BERLUTI/ベルルッティ・インフォメーション・デスク〉

2 MONCLER 1952 MAN

”東京”の意匠を込めた新世代ダウン

モンクレールの創業年にリスペクトを表したコレクション、2 モンクレール1952 マン。今季は東京の革新的なアウトドアブランドであるアンドワンダーとタッグを組んで、機能服の可能性に挑戦している。中でも特徴的なのが、東京の地名を冠したダウンジャケットたち。その名も「エドガワ」は、ボディの上下にタッチの異なるリサイクルナイロンリップストップ素材を採用した意欲作。細かいリフレクター・ドットをちりばめ、袖の一部を着脱できる仕様など、随所に”東京”らしい鋭敏なこだわりを込めた仕上りだ。

30万2500円(EC限定色)〈2 MONCLER 1952 MAN/モンクレール ジャパン〉

写真・大志摩 徹 文・長谷川 剛