大阪城天守閣が営業再開、チケット売り場には検温所

再開した大阪城天守閣。入口前には検温所が設けられている=20日午前、大阪市中央区(須谷友郁撮影)
再開した大阪城天守閣。入口前には検温所が設けられている=20日午前、大阪市中央区(須谷友郁撮影)

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて2月29日から臨時休館していた大阪城天守閣(大阪市中央区)が20日、営業を再開した。再開にあたり、チケット売り場には検温所が設置され、入場者は職員から体温の計測を受けた後、天守閣へ向かった。

 天守閣ではこのほか、感染予防対策として館内の換気を徹底し、消毒や清掃を強化。入館者は上限500人に制限し、エレベーターの使用も階段を使うのが困難な車いすの利用者などに限定した。館内の各施設にはソーシャルディスタンス(社会的距離)を確保するための目安となるシールを貼り付け、感染者が出た場合に追跡できるよう連絡先の記入も求めている。

 天守閣は2月29日から計81日間休館し、平成8~9年の「平成の大改修」などの改修工事を除いては、これほど長期間休業したのは戦後初めてだという。

 北川央館長(58)は「再開できたことは素直にうれしいが、コロナが完全に収束したわけではないので不安もある。今後、予防対策に努めながら展示品を楽しんでいただける方法を模索していきたい」と話した。

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