『スター・ウォーズ』のファンであれば、カイロ・レンといえばアダム・ドライバーというイメージが強いだろう。しかし実は、アダム・ドライバーがこの役を手に入れるまでに多くのライバル達と競い合っていたのだ。『ファンタスティック・ビースト』で一躍有名になったエディ・レッドメインもその1人である。
エンタメサイトScreenRantによると、『スター・ウォーズ』の続三部作制作初期の段階では、カイロ・レンは“ジェダイを殺す者”とされており、キャスティングにはヒューゴ・ウィービングやマイケル・ファスベンダーなどのマーベル作品俳優の名前があがっていたという。
しかし、製作陣は続三部作にはもっと若い俳優が適任だと考えた。そこで、エディ・レッドメインをオーディションすることにしたのだ。
映画『博士と彼女のセオリー』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したエディだったが、『スター・ウォーズ』のオーディションを受けたのは『ファンタスティック・ビースト』に出演する前だった。そのため製作陣は、もっと知名度が高い人物を採用したかったようだ。エディは当時、オーディションに未知の部分が多すぎて自分が一体何の役を演じているのかわからなかったもいう。
その後の取材でエディは、「たぶん、カイロ・レンの役だったと思うんだけど…オーディションでは、『スタートレック』のワンシーンみたいなものを演じたんだ。作品の内容なトップシークレットだったから、実際のセリフは言わせてもらえないんだよね。だから既存のドラマのセリフを言わせる。それから相棒の役もやるんだ。わざわざ声を変えてね」と振り返っている。
残念ながら役を手に入れることは出来なかったが、エディはオーディションについて、「すごく楽しかった」と語っている。
こうして、アダム・ドライバーがカイロ・レンの役を射止めることになった。アダムは過去に軍隊に所属しており、その経験が役作りに活かされたという。アダムはその後の取材で、「カイロ・レンの役は軍隊と通じるものがあるからね。戦争という極地にいて、物事に対して誰よりも素早く対応しなければいけないんだ」と語っている。
