ディーゼル・モデル拡充!
ゴーカートフィーリングで、どこまでも飽きないミニ
ポップで愛らしい姿でありながらどこか風格を感じさせ、乗ればココロ弾む快活なフィーリング。MINIはキャラクターのあるクルマの代表だ。そしてこのキャラは一朝一夕に形作られたわけではなく、長い時間をかけて磨かれてきたものだ。
1959年、オリジナルMINIはエンジン横置きのFF(前輪駆動)という画期的なレイアウトで登場。この形式は以後のFF車のスタンダードになった。MINIは〝ゴッドファーザー・オブ・FF車〟であり、街を走るコンパクトカーのほとんどがMINIの末裔。〝ぽっと出〟とはキャラの深みが違うのだ。
ハンドルを切った瞬間にパキッと向きを変え、わずかなアクセル操作にも敏感に反応するダイレクト感も、MINIならではの手応えだ。ラリーやレースで大暴れしたオリジナルMINIの敢闘精神は、いまも引き継がれているのだ。そしてMINIファミリーのなかでも、積んでよし、走ってよし、眺めてよしの万能選手がMINI クラブマンだ。
MINI クラブマンで楽しくも悩ましいのがエンジン選び。ベーシックな1.5ℓ直列3気筒でも軽快に走るが、2ℓ直4ターボのクーパーSだとスポーツカー顔負けの加速、306psのJCW(John Cooper Works)に至っては、その快音と爆発的なパワーで首都高速の千代田トンネルがモナコGPのトンネルに思えてくる。しかも間もなく、滑らかにまわって大トルクを供給するディーゼルエンジンのデリバリーも始まる。気はやさしくて力持ちという、魅力的なキャラクターがMINI クラブマンに加わるのだ。
3ドア版MINIから175mmストレッチしたホイールベース(前後輪の間隔)を利して、居住空間と荷室を充実させたモデルがMINI クラブマン。2019年にデザインとメカニズムの変更を受け、特に運転支援装備が充実した。エンジンはガソリンのほかにディーゼルも用意。4駆も選べる。スペックはディーゼルのクーパーDのもの。
SPEC 全長×全幅×全高:4275×1800×1470mm ホイールベース:2670mm 車両重量:1450kg 乗車定員:5名 ¥4,110,000
Photos ウツミ Utsumi / Words サトータケシ Takeshi Sato / Styling 田名部敦士 Atsushi Tanabe