コロナ禍の不自由な生活のなかで、僕らは心的ストレスにじわじわと蝕まれている。メンタルヘルスの最大の問題は、周囲の人間どころか、自分自身ですら不調の兆候に気がつかないことがあることだ。
たとえば大麻草は、さまざまな免疫疾患への効能や神経保護作用があることが医学的に実証されているけれど、多くの国で使用禁止となっている。その最大の理由は、いわゆる”ハイ”になる陶酔感や幻覚症状、神経回路の成長阻害をもたらすTHC(テトラヒドロカンナビノール)という成分が含まれるためだ。ところが、大麻由来でありながら、これらの成分をまったく含まず、不安やストレス、慢性痛の解消、リラックスといった効果を得られるCBDを摂取できる製品が、近年続々と登場し、コロナ禍のいま、ひそかなブームになっている。肌に塗るクリームタイプや、飲むカプセルタイプが一般的だが、今回は珍しいタイプのCBDをピックアップする。
自覚できないメンタルヘルスへのダメージの回復や、自己肯定感を高めるセルフケアの一助になり得る、かも?
「PEAQ アロマ」は、電子タバコのように、いつでも手軽に吸引することができて、効用もごくマイルドというお試しに最適なアロマタイプ。シーン別の”美味しい”4種のフレーバーが用意されていて、いずれもコンパクトなケースに収められている。
爽やかなペパーミントの香りがするチューインガムタイプは、仕事中も気軽にCBDを摂取できる。10粒入り。購入するとアマゾンの森林を再生するプロジェクトに貢献できる。
皮膚からも吸収できるCBDは、心を落ち着かせるだけではなく、筋肉をリラックスさせ安眠効果もあるという。自然由来のエッセンシャル・オイルは香りも良く、日頃のストレスを緩和しそうだ。
写真・山内聡美
文・飴李花、篠原泰之@GQ