FASHION

スウェットシャツがブームだ──家でもストリートでも活躍するすごいやつ

スウェットシャツの人気が止まらない。その流れを受けて、ヴィンテージやスケート風味のスウェットシャツが目白押し。ラグジュアリーブランドの進化系スウェットも見逃すな!

ストリートシーンで、スウェットシャツ文化が深まりを見せている。古着のスウェットシャツや、テクノロジーを駆使して作られたヴィンテージ風スウェットシャツ……フードが同時に編めなかった昔の製法の再現や、生地が日焼けしたような加工、さらには縫い目をなくして動きやすさをアップしたものなど、スウェットシャツへのこだわりの深度には目を見張るばかり。スウェット通が夢中なのは、こうした「求道的スウェット」だ。

一方で昨今、ルイ・ヴィトンヴァレンティノバレンシアガなど、これまで非・スウェット的だったハイエンド・ブランドも、こぞってスウェットシャツを出している。「ラグジュアリースウェット」の存在感は、もはやレッドカーペットタキシードの横を歩いても見劣りしないほど(!)。こちらの背筋が伸びるスウェットシャツも見逃せない。

「求道的スウェット」か「ラグジュアリースウェット」か。いずれにせよ、使い勝手が良く、小鳥が巣で安らいでいるような心地になれるのは、スウェットシャツが持つ優しい雰囲気ならでは、だ。

スウェット ¥180,000〈VALENTINO/ヴァレンティノ インフォメーションデスク〉

VLTNで彩る冬コーデ

VALENTINO
20年秋シーズンに初登場したVLTN TIMESロゴが、マルチカラーでさらに進化。ハッピーな1枚はこの冬のクローゼットの主役になること間違いなし! 

¥130,000〈BALENCIAGA/バレンシアガ クライアントサービス〉

青山店のリオープンを記念

BALENCIAGA
世界で青山だけで購入できる限定フーディー。過去のアートワークアーカイブを使って生み出されている技ありの逸品だ。同時発売のTシャツも要チェック。

¥164,000〈LOUIS VUITTON/ルイ・ヴィトン クライアントサービス〉

一目惚れ級インパクト

LOUIS VUITTON
ハリのある生地に存在感のあるチェック、そしてピンクの「モノグラム」。これこそ、ザ・「一張羅なスウェット」! 一度袖を通してみれば、その生活感の無さに従来のスウェット観が刷新されるのを感じるはずだ。

¥30,000〈mindseeker × ICECREAM/ワールドスタイリング〉

知る人ぞ知るアイスクリーム

mindseeker × ICECREAM 
ブランドアイコンであるアイスクリームスウェットの、初期のものを着倒した状態をイメージし、全体にヴィンテージ加工を施した、ファンにはたまらない1枚。

¥12,500〈Champion/チャンピオン ブランドハウス シブヤ トウキョウ〉

スウェット界のチャンピオン!

Champion
チャンピオンが発明したリバースウィーブ ®は、縮みにくく動きやすいのが特徴。プティ・オリーブ・ブラウンのクレイジーパターン。

各¥18,500〈ともにWAREHOUSE/ウエアハウス東京店〉

至高の「ちょっと着古した感」

WAREHOUSE
生地を編む糸に自然なムラ糸を使用しているため、スウェットの表面に独特の横段が。そして長年使い込まれた感を出すためにレーザー加工を行う徹底ぶりだ。

¥28,000〈FACETASM/ファセッタズム〉

技・詰め込みスウェット

FACETASM
肩から腕へのラインと、アップリケがアクセント。袖にはゴムが仕込まれており、オーバーサイズで着たとしても袖を好きなところで止められる。

¥23,000〈JELADO/ジェラード〉

「育つ」スウェット

JELADO
裏起毛で暖かく、肩部分の縫製がないデザインのため、機能性抜群。かつ「NAVY」は染み込みでプリントされているので、使い込むほどに小気味好いヴィンテージ感に育っていく仕様だ。

左から:¥20,910、¥16,364〈ともにymfactory/ワイエムファクトリー〉

レトロなだけじゃない

ymfactory
1940年代、フードを同時に編む技術が開発されていなかった時代を彷彿とさせるレトロな逸品。贅沢に吊り編み生地を使い、縫製にもこだわって、着心地良く仕上げられている。

¥29,000〈HERNO/ヘルノ・ジャパン〉

上品かつリラックス

HERNO
ヘルノのリュクスなスポーティコレクション「Laminar」(ラミナー)からスウェットシャツがお目見え。アイスカラーと立体ロゴが、なんとも高級感ある雰囲気。コンサバ派のスウェットデビューに最適だ。

Photos 小嶋晋介 Shinsuke Kojima、長尾大悟 Daigo Nagao
Styling 千葉 良 Ryo Chiba@Avgvst
Words 小津はるか Haruka Ozu