「高校生のころから憧れのブランドだった」。竹内涼真にとってゼニスは大人のカッコいい腕時計。そんなブランドのアンバサダーとなり、その腕時計をつける。そして感じたこととは……。話題の新作『クロノマスター スポーツ』は、竹内に自分の進化を伝えてくれたという。
大きな声で挨拶をしながらスタジオに入ってきた竹内涼真を見て驚いた。2年ほど前に取材したときとは、まるで違う雰囲気。華奢でどこかにナイーブさを残して見えた若者は、カラダがひと回り大きくなり、肌は日焼けし、髪はブラウンに。もちろん役作りもあるだろうが、その変貌ぶりに目を見張った。
「2年前の服はもう入らないですね。4月に28歳になります。30代も俳優としてやっていく自分を考えたとき、ちゃんとしたカラダ、説得力のある肉体をつくらなきゃと思うようになったんです。たとえばラブストーリーで『おれがお前を守る』という設定のとき、鍛えられたカラダであればリアリティが増すと思うんです」
▲「黒ダイアルもカッコいいですけど、自分で選ぶなら白かな。ゼニスのロゴが美しく見えるところが好きです」
タキシード ¥280,000、シューズ ¥96,000〈ともにEMPORIO ARMANI/ジョルジオ アルマーニ ジャパン Tel.03-6274-7070〉その他スタイリスト私物
この日、彼がつけた腕時計は、ゼニスの新作『クロノマスター スポーツ』。1969年に誕生し機械式時計の歴史を変えたといわれる名機「エル・プリメロ」の改良版を搭載したオーセンティックなクロノグラフである。ケース径41mm、クロノグラフとしてはやや小ぶりで派手さはないが、ひと目みただけで精巧な仕上げが伝わってくる。
「いい時計って瞬間的に感じるものがありますよね。この時計は写真で見て、楽しみにしていたんですが、実物に触れてみてさらにいい印象を受けました。ベゼルや文字盤の色が絶妙だし、少し小さめのサイズも好きです。実際につけてみて感じたのは、どんな服にもコーディネイトしやすいということ。ジャケットでもTシャツ1枚でもしっくりと馴染む。僕は、腕時計はできるだけ1本の同じ時計を毎日つけたい。この時計はそういう意味でもすごくいいなと思いました」
▲無駄なく鍛えあげられた肉体はまさに“説得力”のカタマリ。「トレーニングや食生活を変えて、かなり大きくなりました。もう2年前の服は入らないですね」
昨秋、ゼニスのアンバサダーに就任。普段は『デファイ エル・プリメロ21』を愛用している。
「高校生のとき、父に連れられてゼニスのブティックに行って以来、僕にとってゼニスは大人の憧れのブランドだったんです。それがまさかアンバサダーになるなんて思いもしませんでした(笑)。『デファイ』をつけるようになって、いいもの、上質なものを身につけていることが自信につながったような気がします。ゼニスというブランド、エル・プリメロというムーブメントは歴史と物語をもっている。それを知り、共感することでより愛着がわき、それをつけることの意味を考えるようになりました」
『デファイ エル・プリメロ21』はレザーストラップだが、『クロノマスター スポーツ』はステンレススチールのブレスレット。実は竹内は以前「ステンレスのブレスレットは自分には似合わない」と思っていたという。
「なんとなく大人の時計というイメージがあって、だから何度つけてもしっくりこなかったんです。でも今日つけてみたらすごく馴染んでいるように感じました。やっと時計に見合うような年齢、中身になったんですかね」
▲往年のゼニスファンならば、ベゼルやインデックスといったディテールに見惚れるところだ。「いい時計って瞬間的に感じるものがある。ベゼルや文字盤の色が絶妙だし、少し小さめのサイズも好きです」
ジャケット ¥123,000、シャツ ¥92,000、パンツ ¥84,000、シューズ180,000〈すべてDSQUARED2/ディースクエアード 東京 Tel.03-6573-5731〉
変わったのは肉体だけではない。精神的な面での変化・進化を自分でも感じているという。
「2〜3年前までの自分は、SNSをエゴサーチしたりして、自分がどう見られているのか、思われているのかということばかりを気にしていました。でもそんなことを続けているうちに、“本当の自分”がどこかに行ってしまうような感じになってきた。俳優としてやっていくんだという思いが強まると同時に、せっかくがんばって仕事をしているのに、そんなことではもったいないなと考えるようになりました。だから自分でおもしろい、これをやりたい、と確信できることをやっていこうと。それからは、どう見られたいかではなく、どういう自分を見せたいか、何を発信すればいいかを考えるようになりました」
彼が紡ぐ言葉、話す表情からも以前とのちがいは感じていた。しっかりとこちらの目を見て、自分の言葉で語る。あのとき繊細さを感じさせた青年は、地に足のついた大人の男になっていた。だからこそ、ゼニスの時計がよく似合うのだ。そして、俳優として足元を固めた彼が次のステージを目指す今、両者が強く共鳴しあうのは必然なのである。
「将来的には海外の仕事もしてみたいという気持ちはあります。日本では見えない“景色”があると思うし、アジアの第一線で活躍している同世代の俳優たちと仕事をしてみたい。でもやっぱり日本の方々におもしろい、すごい作品だと思ってもらえるようなものをつくっていきたいという思いのほうが強い。いま撮影現場もすごく制約の多い状況で、それでもみんなで懸命に作品づくりをしている。そういう意味では、以前より演じている時間を楽しく、ありがたく感じるようになりました。いろいろ工夫しながら乗り越えている、この貴重な時間を大切に感じています」
そんな彼の“いま”という時間を刻むゼニス『クロノマスター スポーツ』。Time to Reach Your Star ──より高みの星を目指す、そんなゼニスのスローガンは、いまの竹内涼真のポジティブな姿勢とマッチしている。前向きに、そして目の前にある時間を大切にしながら、さらなる高みへと彼は歩み続ける。
『クロノマスター スポーツ』
1/10秒単位の精度で経過時間を計測および表示する最新のエル・プリメロ クロノグラフ キャリバーを搭載。SSケース&ブレスレット、ケース径41mm自動巻き。¥1,060,000 詳しくはこちら