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同じ会社の就職試験を4回も落ちたこと

フェイスブックで【ブックカバーチャレンジ】というリレーのバトンをいただき、自分の好きな本を紹介しました。

その中で
『ネクタイ 清水凡亭句集』(清水凡亭/フランス堂)

という本を紹介したときに、何人かの方から「何度も失敗しても挑戦した姿に勇気をもらった」というダイレクトメッセージをいただきました。

決して「サクセスストーリー」ではないのですが、それでも、自分の話がどなたかの役に立てるのならと思い、noteにも転載させていただきます。

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マガジンハウス(元平凡出版)の創業者のひとりであった清水達夫さん。清水さんが亡くなる直前に校正をなさったという、自選遺句集が『ネクタイ 清水凡亭句集』。

『平凡』『平凡パンチ』『クロワッサン』『アンアン』などの雑誌のタイトルを考案し、創り上げた方らしい、オシャレなタイトルです。

編集者らしいテーマの句がある一方で、

夕ざくらわかれの握手痛いほど

別れきて夜のぶらんこゆすりけり

という、切ない思いの句もあったりと、本の佇まいだけでなく、ひとつひとつの俳句も印象的です(ちなみに清水さんが句作を始めたのは、67歳だったとか)。

。。。私が雑誌編集者になりたかったのは、大学時代『ブルータス』という雑誌に憧れていたからでした。当時(30年前)のそれは、テーマも写真やデザインも素敵で、こういう雑誌を編集したい! と強く思ったのでした。

「絶対、マガジンハウスに入って『ブルータス』の編集をしたい。」と願っていたものの、新卒の就職試験では、書類審査であっけなく落とされました😭

その後、いったん小さな広告代理店に勤めたのですが、夢をあきらめきれず。第二新卒で再びマガジンハウスに応募し、書類には受かったものの、筆記試験で失敗。

それでもあきらめきれず、中途採用の試験を受け、そのときは一次面接で脱落。

その間、マガジンハウスの雑誌編集者になるため(特に経験者中途採用に受かる)には、とにかく雑誌編集の経験を積まなければと、あらゆる雑誌編集の仕事に応募。

100通以上の不採用通知の末、ようやく雑誌編集者になれたのが26歳でした。

それでもやっぱりどうしてもマガジンハウスに勤めたくて、4度目の挑戦でふたたび中途採用の試験を受けた時、最終の役員面接で落とされました。

そのときはすごくショックでしたが、同じ会社を4回受けて、最後は役員面接で落ちたという事実を、なぜか素直に受け入れることができました😊

ここまでやってもダメだったのだから、編集者としてこの会社で働くということは、今は縁がなかったのかも。と思うことができたのです(映画や小説なら、4度目の正直で、就職試験に受かってハッピーエンドになりそうなものですが、現実の人生はそうはならなかった)😅

でも、そこまでチャレンジしてみたからこそ、納得もいきました。

そして、だからこそ、そのあと、媒体は違うけれど、自分の好きな「雑誌」というものの編集者になれたことに感謝し、毎日、編集という仕事に全力を尽くせたんだなー、と思ったりもします。

会社にはご縁がなかったけれど、実は、生前の清水達夫さんにインタビューをさせていただく機会がありました。

高円寺のご自宅に何度も通って、戦後、マガジンハウスの前身の凡人社、平凡出版を創業されるところから、数々の有名雑誌を生み出された貴重なストーリーを伺わせていただきました。

亡くなる直前まで雑誌作りを続け、生涯一編集者として生きられた清水さん。

「雑誌の神様」「戦後雑誌文化の父」とまで言われた清水さんからお話しを間近で伺うことができたのは、もしかしたらマガジンハウスの編集者になること以上に、貴重なことだったのかもしれないと思います。

ネクタイ - 1

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*コーチ・マミータのプロフィール
The 21st Century Creative LTD. ダイレクター
ライフコーチ/クリエイティブコーチ

同志社大学文学部 美学及び芸術学専攻卒業。

新卒時から雑誌編集者に憧れ、出版社勤務をめざす。
100通以上の不採用通知ののち、ようやく雑誌編集者になれたのが26歳。
以来、編集者として1200名以上の著名人へのインタビューをはじめ、
各業界トップクラスのプロフェッショナルの方々と仕事をする。
2000年シニアエディターとなり、編集業務以外に編集スタッフのマネージメントにも携わる。
編集を手がけた歌人俵万智さんの書籍『花束のように抱かれてみたく』は
発売5ヶ月で5刷に。

2003年に渡英。英語力はカタコト程度だったが、
ロンドン大学外国人学生のための英語コースで、何度も泣きながらレポートを仕上げる経験を経て、英語でインタビューをして仕事ができるようになる。

イギリスを拠点に編集者・ライター・レポーターとして
書籍、雑誌、ウェブマガジン等への寄稿、ラジオ番組への出演などに携わる。
朝日新聞デジタルでは『ロンドンジャーナル』連載。
英国ニュースダイジェストでは、5年以上にわたって
コラム『英国の口福を探して』を連載している英国料理とお菓子の研究家でもある。

コーチングにより目標達成をして、そのパワフルさに魅せられ、コーチングを受け続けながら、自身もライフコーチとなる。特にアラフォー以降の女性たちを中心に、すべての人が「自分を大切に、自分の人生を生ききる」ための「問題解決、自分軸の発見、目標の実現」をサポートしている。

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