SNS総フォロワー数は700万人以上…Z世代の最先端をひた走る「大平修蔵」とは何者なのか

TikTok発のZ世代の旗手・大平修蔵さん。SNSの総フォロワー数は700万人以上。“美しすぎる謎のイケメン”と話題を呼んだTikTokの初投稿から約2年で、モデルとしてパリコレデビューを果たし、俳優、DJとしても活躍の場を広げている。なぜ大平さんの発信は国を超えて、多くの人の心を掴むのか。今も1日7回~10回のTikTokの投稿を続けながら、デジタルで世界をつなぎたいと語る大平さんに、お話を伺った。キーワードは「デジタル」「Z世代」「自己肯定感」「憧れの80年代」「SNSの光と影」──飛躍する21歳の素顔と本音に迫る。

(撮影/山田健司 取材・文/砂田明子)

「奇跡の投稿」から、自分のスタイルを確立するまで

──TikTokの初投稿はデビュー前、19歳の時。約半年後にはフォロワーが200万人を超えました。こうした状況は予想されていましたか?

友達から勧められて始めたので、何気ない一本目だったんです。今から思えば「奇跡の一投稿」(笑)。バズってる感覚もなかったくらいですが、200万人を超えたくらいから、たくさんの人が見てくれているんだと実感し、ファンの方を意識するようになりました。すぐに海外でもバズったのは、もしかしたら、日本人では僕が初めてかもしれません。16歳のとき、ニュージーランドに留学をしていたんですが、クラスメイトはその頃からTikTokを見ていたので、存在自体は知っていたんです。

──なぜ、世界中でバズったと思われますか? 各国の言葉で投稿されるなど、語学が堪能なことも一因とは思いますが、それだけで得られる数ではないはずです。

日本人の儚さや哀愁、美……そういう表現が得意だったのかなと思います。僕の感覚では、外国人に比べて日本人は、笑顔でハッピーだけではない、心に染み入るような表情だったり、含みのある表現に長けていると思うんです。といっても、最初から意識していたわけではなく、続けているうちに、これが自分のスタイルだと自覚するようになっていって、心がけるようになりました。

 

──1日7~10投稿がマイルールと伺っています。かなりの頻度だと感じますが……大変ではないのでしょうか。

全く大変ではなく、楽しいですね。自分を表現するのは大好きですし、音楽をセレクトするなど、クリエーションも楽しいです。それからTikTokは、僕の自己表現と同時に、ファンとのコミュニケーションの場なんです。小さな規模かもしれませんが、僕のメッセージが世界に伝わっていくことを実感します。

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