ワクチンに反対する人が、アッサリと「怪しい陰謀論」にハマってしまう理由

何を求めているのだろうか?

陰謀論に染まるワクチン反対派

「子どもたちにワクチン打たせるな!ワクチン反対!」
「コロナウイルスは存在証明されていない」
「われわれは日本のQ」
「どんどん日本の未来の子どもが殺されている!」
「マスクを外そう!」

今年に入って以降、このようなメッセージをノーマスクで叫ぶ反ワクチンデモが都市部を中心に全国で沸き起こっています。従来の反ワクチンデモと大きく異なる点は、全国的なネットワークが主導しており、参加する人々の行動が積極性を増して、陰謀論的な色彩が濃くなっているところです。1回当たり数千人~1万人程度が参加しているとみられています。

Photo by iStock(画像はイメージです)
 

急速な先鋭化の背景にはコロナワクチンに対する不安感があります。一連の反ワクチン運動に詳しい関係者によれば、特に子どもが接種対象になったことが影響し、母親の参加者が目に見えて多くなっているとのことです。ここに至る出発点には、重症化リスクのほとんどない子どもへの接種の是非をめぐる議論と、接種を強いる同調圧力に対する懸念がうかがえます。

これらの現状の一端については、立憲民主党所属の参議院議員である川田龍平氏がブログで報告しています(一刻も早く被害者の救済認定を!/2022年1月26日付/川田龍平 ブログ)。川田氏は5~11歳の子どもへのコロナワクチン接種が始まろうとしていることに触れながら、

「スポーツをしている子ども達は、ワクチンを接種しないと合宿や試合に参加できないためワクチン接種が半強制になっているそうです。 『基礎疾患の無い健康な子供達にもワクチンを接種をする必要があるのか?』とお母さん達から懸念の声が上がってきています」

などと有権者から聞いた話を取り上げています。

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