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プレスリー・モデルを忠実に再現!「ベンチュラ」ほか──広田雅将が選ぶ極私的3本

4月開催になったWATCHES & WONDERS(ウォッチズ&ワンダーズ。以下W&W)で発表されたモデルをはじめ、時計業界では2021年の新作時計が出揃った。現行モデルも含めて、広田雅将が選んだハミルトン・ベンチュラの極私的3本は?
プレスリー・モデルを忠実に再現!「ベンチュラ」ほか──広田雅将が選ぶ極私的3本

ファッショニスタにも、正真の時計好きにもおすすめ

世界初の電池式腕時計として、時計業界に大きなインパクトを与えたのが、1957年発表のベンチュラである。そんなベンチュラは、デザインも革新的だった。世界初であることを強調すべく、ケースにはアシンメトリーな三角形を採用。量産品には使えないと言われた非対称ケースの採用は、アメリカの工業力をいかんなく反映したものだった。

しかしながら、発表当時のベンチュラは、お世辞にも実用的とは言い難かった。回路はすぐに不具合を起こし、鳴り物入りで採用された電磁テンプの精度も機械時計とほぼ同じだったのである。

そんな弱点を潰したのが、最新版のベンチュラだ。斬新なデザインはそのままに信頼性や防水性能は大幅に向上。またクオーツの採用で精度も向上した。これぞ傑作の正常進化。ファッショニスタにも、正真の時計好きにもおすすめの傑作だ。

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HAMILTON

ベンチュラ

ベンチュラの愛用者として知られるエルビス・プレスリーがカスタマイズを施したベンチュラを忠実に再現したもの。1950年代に一斉を風靡した、バネで伸びるフレックスブレスレットがよく映える。5気圧防水のため、実用性も十分だ。SS+PVDケース&ブレスレット、クオーツ、縦32.3mm×横50.3mm。11万1100円〈HAMILTON/ ハミルトンスウォッチグループジャパン TEL:03-6254-7371〉

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ベンチュラ オープンハート オート

世界初の電池式腕時計として生まれたベンチュラに、あえて機械式ムーブメントを入れたのが本作だ。とはいえそこはベンチュラ。中身は決してありきたりではない。なにより、約80時間もの長いパワーリザーブをもつのは特筆もの。機械式時計として高い実用性を誇る。SSケース×レザーストラップ、自動巻き、縦34.7mm×縦53.5mm。13万7500円〈HAMILTON/ ハミルトン/スウォッチグループジャパン TEL:03-6254-7371〉

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ベンチュラ ポギーザマン

ファッションアイコンとして世界的に知られる小木“POGGY”基史とのコラボモデル。「サルトリアルストリート・スタイル」を謳う彼が、エルビスのピンクスーツに着想を得てネオンピンクをきかせた。SS+PVDケース×レザーストラップ、クオーツ、縦32.3mm×横50.3mm、世界限定500本、12万2100円〈HAMILTON/ ハミルトン/スウォッチグループジャパン TEL:03-6254-7371〉