デスクが美術館に
本日ピックアップしたのはデスクまわりの収納におすすめしたいエルメスのトレイ。
アトリウムと名づけられた右のふたつはエルメスを代表する磁器製の灰皿、ヴィドポッシュを着想源としたコレクション。縞模様の筋が特徴的な無垢のカッシア材にラッカーウッドをハンドペイントしている。ラインの美しさは研磨の賜物だ。ボトムはセリエステッチが⼊ったレザー貼り。
左のトレイの名はアトリウム・オリザバ。オリザバはメキシコの火山の名である。デザインを担当したのはミゲル・カストローレネロ。メキシコ国⽴絵画彫刻版画学院エスメラルダで学んだアーティストで、印や象徴を使ったシンプルなフォルムを得意とする。ハンドペイントのラッカーウッドとレザーエングレイビングで表現したのは、エルメスの無二の親友である馬だ。
連載「今週のいいもの」について
「今週のいいもの」では、毎週ひとつのテーマを設け、GQの視点で選んだ5点のアイテムを紹介する。ファッションからスキンケア、家電、雑貨まで、あなたのライフスタイルを豊かにする“いいもの”を見つけてほしい。
文・竹川圭 写真・高橋絵里奈 スタイリング・稲垣友斗、飯垣祥大