新開発のV6ツインターボエンジン搭載
14年ぶりに生まれ変わった新型ランドクルーザーは、2007年に登場した“200”シリーズの後継として、新たに“300”シリーズとして登場した。
新型は、TNGA(Toyota New Global Architecture)思想に基づき開発された新しいプラットフォームである「GA-F」を採用した。フレーム自体を新設計し、マイナス200kgの軽量化と高剛性化、低重心化を実現したという。
社内の熟練テストドライバーやダカールラリー出場ドライバーなどが徹底的に走り込んで足回りをセッティングし、オンロード/オフロードの双方でより運転しやすく、かつ疲れにくいクルマになった、とされる。
外観は、“200”シリーズやかつての“100”シリーズなどの流れを汲むデザインだが、ランプやバンパーなど、フロントエンドの表情は大きく変わり、シャープな印象を強めている。内装は、従来とおなじく水平基調のインパネを採用した。スウィッチ類は、オフロード走行時の操作性や形状を考慮したデザインにしたという。
搭載するエンジンは、新開発の3.5リッターV型6気筒ガソリンツインターボ・エンジン(415ps/650Nm)と、3.3リッター V型6気筒ディーゼルツインターボ・エンジン(309ps/700Nm)の2種類。トランスミッションは、いずれも新開発の10ATを組み合わせる。なお、詳細は明かされていないものの、一部地域にはV型6気筒ガソリンNA(自然吸気)エンジンと6ATを組み合わせた仕様も設定されるという。
先進安全装備パッケージの「トヨタ・セーフティ・センス」を装備し、これには衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱抑制機能、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)などが含まれる。
新型ランドクルーザーは今夏以降、世界各地で販売がはじまる。価格や装備の詳細は、今後明らかになっていく。
文・稲垣邦康(GQ)