ゴーストハント3 乙女ノ祈リ (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
4.04
  • (105)
  • (131)
  • (81)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 1448
感想 : 90
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041094143

作品紹介・あらすじ

次々と舞い込むSPRへの調査依頼。それらはすべて東京周辺にある湯浅高校で起こった怪現象にまつわるものだった。数々の事故や病気、山のような校内での聞き込み調査を進めるうち、笠井千秋という超能力を持った少女の存在が浮上する。事件の中心にいるのは千秋なのか。奇異な怪異の背景に潜む真実を追ううちに邪悪な意思はついにナルや麻衣をも標的にし始める! ナルと麻衣の関係も見逃せない! ミステリー色濃厚なシリーズ第3作。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • シリーズ第三弾。

    とある女子校で、次々と怪異が発生。
    件の学校の生徒たちと、さらには校長先生直々に調査依頼を受けたSPRメンバーは、“お馴染み霊能者軍団”と共に、早速校内で聞き込み調査を開始します。
    様々な怪奇現象の噂を整理していく内に、“超能力少女”の存在が浮かび上がってきますが・・・。

    今回は、霊がらみの怪談だけでなく、超能力や呪詛が絡んできたりと、バリエーション多すぎて何が何だか・・という展開でした。
    所謂ゲラリーニと呼ばれる人々について等の、超能力についての解説や、「蠱毒」「厭魅」といった呪詛についての説明があったりと、ホラーというよりオカルトのテイストが強めな感じでしたね。
    で、結果、メインは呪詛だったわけですが、ナルを標的にした呪詛の現象で、“天井から逆さまに下りてきて、さらに口から鎌を出す女”の描写が怖すぎですって!
    そして、その呪詛をしていた張本人(いわば怪奇現象の“犯人”)がサイコ過ぎて、別ベクトルで怖かったです。
    そんな訳で(?)いつも以上に役立たずな“霊能者軍団”をよそに、何気に麻衣が“お役立ち”だった今回ですが、エピローグでは麻衣の思わぬ“能力”が明らかになったようで、今後はその能力を活かす方向になるのでしょうか。
    (因みに、ナルは陰陽師ではなかったようですね・・リンさんの背景が気になります。)
    ところで、他の方のレビューにもありますが、麻衣も高校生のはずなのに、SPRの調査で別の学校に常駐していて、自分の高校の授業に出てないようだけど大丈夫なのかな~?と、ふと思った次第です。
    (この件について、もし他の巻にでもエクスキューズがあったとしたら見落としスミマセン)

  • 何度、読んでも面白い。
    やはり名作は違う!

  • '22年7月15日、Amazon audibleで聴き終えました。シリーズ三作目。

    今回も、面白く&楽しく、聴きました。ただ、二作目と比べると、ちょっと小ぶりかな…。その分(?)、ミステリー色は濃かったかと感じました。

    主人公のマイちゃん、学生じゃないの?と、ちょっと不思議に思いました。四六時中、チームに帯同してて、学校は?あまり突っ込んじゃいけない所なのかな?アハハ╮(. ❛ ᴗ ❛.)╭

    霊媒師チーム、ずっとレギュラーなのだろうか?だったら、嬉しい!中でも、ひねくれ者の巫女さんが、可愛らしく感じました。いつか彼女が大活躍する話を、読んでみたいなぁ(。♡‿♡。)

  • シリーズ3作目。
    とある女子高の生徒や先生に起こる不気味な現象をいつものメンバーで調査。麻衣はずっとバイトしてるけど自分の学校はどうしているの…?

    実はぼーさんがミュージシャンでバンドマンもしていることが判明したり、最後には麻衣の能力も明らかになったり。そしてナルは陰陽師ではなくリンさんの方が陰陽師だった!2人は一緒に住んでいるらしくどんな関係性なのか?など、今後明らかになるであろう気になることも仄めかされている。

  • やっぱりこのシリーズすごく面白い。
    主人公の人間性がすごくいい!
    普通の女子高生だった主人公、穴蔵で鎌持った女が出てくるシーンなんて想像以上に怖いだろうに…
    今後、能力開花していくのかなー
    全7巻。今後のシリーズもすごく気になるし、全ての伏線を一気に回収していくと言う7巻が特に気になる…

  • ゴーストハントシリーズ3巻目。

    今回の舞台は女子高。
    もう七不思議がいっぱい。旧怪談と新怪談て笑
    起こる怪異のバリエーションが多く、途中までとっかかりすらないのは恒例。
    とうとう超能力者まで現れ、あとは宇宙人くらいだろうか。。。

    相変わらずの読みやすさ。ただ今回は2巻ほどの怖さはなく。
    そして陰陽師はそっちか!ナルの正体がますますわからなくなりました。

    最後に、とうとう麻衣の能力もぼんやりとわかってきて。ラストの7巻まで、しばらくはゴーストハントシリーズ一択で。

  • 少女たちの不安定な心理や絆が伝わってきた
    本作では真衣が大活躍で良かった

  • ちょっと時代錯誤な部分はありますが、それを差し引いてもとても素敵なシリーズだと思います。登場人物がみんな魅力的で読んでいて楽しい。そしてちょっと怖い(笑)

  • うーわー。面白かった。
    そして所々恐くてよい。
    全部こわいと読めないんだけど、程よく怖くて読みやすい。読み応えあり。

  • 2020.10.4
    安定の面白さ!

    ストーリー知ってても、改めて文章で読むと楽しさ倍増。
    綾子好きなんだけど、今のところ活躍の場がないので今後に期待。笑

    一番好きな話が多分そろそろな気がする。
    次巻の発売が待ち遠しすぎる、、

全90件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

大分県出身。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー。代表作に『悪霊シリーズ』 『十二国記シリーズ』『東亰異問』『屍鬼』など。重厚な世界観、繊細な人物描写、 怒濤の展開のホラー・ミステリー作品で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『悪夢の棲む家 ゴーストハント(1)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小野不由美の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×