一年間の女性ポートレート撮影を通して感じること
どうもこんばんは、 @_tuck4 です。日々、フォトグラファーとしてがんばっているわけなんですが、今回はポートレートについて。
InstagramやTwitterなどで個人の発信力が大きくなってきてからは、事務所に所属せず、フリーランスでモデルのお仕事をされる方も多くなってきましたね。今までたくさんの女性を撮影してきたなかで、感じたことをシェアしようと思います。
フォトグラファーの仕事はポートレートが基本
Instagramでじぶんのことを知ってくださった方は、なんとなく「東京の街をメインに撮っているのだな」というイメージがあるかと思います。それはそうなんですが、実は仕事ではポートレートを撮ることが多いです。
基本的にフォトグラファーの仕事は、人を撮影することが多くなります。家族写真やウェディングなど、大きな需要がそこにあるからです。じぶんの場合は個人撮影はお受けしていませんが、主に企業の広告・PRでポートレートを撮っています。
なかでも長期的に撮影している企画がいくつかありまして、その一つにFUJIFILMのデジタルカメラXシリーズとのコラボがあります。
「今日もX日和」というシリーズで、運営しているRECOという写真メディアで、毎月女性ポートレートのフォトセットを発信しています。
今年の5月からスタートして、現在まで7人の女性を撮影しました。この記事のタイトルが「一年間の女性ポートレート撮影を通じて」ということなんですが、そうなんです、現在進行形で折り返し地点ということになります。
モデルを募集して感じること
こちらの企画では、基本的にはInstagramとTwitterでのモデル募集を実施しています。毎回数十人から連絡があるのですが、まず連絡いただけることに関してはすごくありがたいです。反応がないのはさすがに悲しい笑。
ただ、中には記事を見ていないだろうと思われる方や、そもそも募集概要も読んでいない方もいらっしゃいます。連絡をいただけるということは、仕事の意識があるものと思いたいのですが、それだとなかなか難しいですよね。
こういったかたちで多くの連絡をいただくなかで、仕事になる人、ならない人の境界線について考えることがあります。
ブランディングについて
さて、その仕事になる人、ならない人の境界線ということなんですが、結局は「ブランディングだよね」という答えに行きつきます。
「ブランディング」ときくと、なんか格好つけないといけないのかな、とか考えちゃいますよね。でも、ブランディングって変に格好つけるとかではなく、「選ばれる必然」をつくることなんです。
フォロワー数が多い方が良いのかどうか、それは確かに多い方が良いです。でもそれは拡散力を見込んでというよりも、本人のマーケティング能力そのものがアドバンテージになるからです。
そのマーケティング能力が、「選ばれる必然」となることはもちろんありえます。仕事をするうえで、一度きりで終わりではなく、継続して他の企画でもご一緒していきたいからです。
でもフォロワー数が少なくても、独自の世界観をつくっている方はもちろんいます。その方のInstagramを見たときに、撮影するイメージが浮かぶんですよね。それもまた「選ばれる必然」になります。
価値と価値の交換であること
ここで大切なのは、モデルとして、普段からフォトグラファーとの主従バランスが著しく崩れていると、独自の世界観をつくることは難しくなるということです。
フォトグラファーの作風に引っ張られすぎて、かついろんな人とのコラボで作風がバラバラだと、あっちこっちに撮られているだけの人になってしまうんですね。もっというと代替えがきいてしまうのです。
じぶんの良さ、適性を理解して、フォトグラファーに「こういう世界観で撮影したい」と、対等な姿勢で指示ができるかどうか。そういったところで差がつく気がします。
モデルという仕事は価値ある仕事です。あなたの写ったその写真を通して、旅に出る、新しいものを見る、良いもの購入する、誰かの人生の幅を広げる動機になるわけです。
カメラの後ろにいるじぶんにはできない役どころ。そこにフォトグラファーとの主従はなく、価値と価値の交換です。
代替えのきかない存在に
結局はモデルに限らず、フォトグラファーも同じで、「自分自身をプロデュースしていこう」という話になります。その先に代替えのきかない人として、チャンスが待っているのかなと。
ちなみにFUJIFILMの企画に関しては、鋭意モデル募集しております。事務所所属、フリーランス問わず、なんならモデルに限らず、自分自身を素敵にプロデュースしている方が条件になります。次のリンク先からご連絡ください。ぜひ、一緒に仕事しましょう。
最後に
実は「ブランディング」とか「自己プロデュース」って、いまだにじぶんで言ってて恥ずかしい感じあります。でもこれ、お仕事していくうえでとっても大切なこと、まさしく境界線なんですね。
今はソーシャルのおかげで、個人のブランディングのハードルが下がってきました。それでも、意識してブランディングしている人って、まだまだ少ない印象があります。その結果、空前の売り手市場なので、意外と簡単に結果が出るのが面白いところ。
ただ、今日思い立って明日結果の出るものではないですよね。ぜひ意識して継続してみてはいかがでしょうか。
写真集「PERSONAL WORK」を出版しました。 http://usetsu.com