Pixel 2の最高にクールな機能｢Google Lens｣を試してみた、その実力は？

｢これは静物｣、Google Lensの返事はそれだけ。

確かに、間違いではない。この写真は、静物の写真で、Google Lensは外観が似ている画像を示してくれた。しかし、私がGoogle Lensに期待していた答えは明らかにこれではない。Google Lensがこれは貝だと認識し、どのような種類の貝なのか教えてくれるかもしれないと思っていた。

だが、少なくともラベルは正確に読み取れる。

Google LensはこれがJifのピーナッツバターの瓶だと認識し、Wikipediaの企業情報を表示した。たしかに正解だが、これは役に立つだろうか？ 正直、そうは思えない。自分の目で見て、すでに分かっている以上の情報をGoogle Lensは提供してくれなかった。

住所の読み取りは優秀。

Google Lensは文字や数字の読み取りには極めて優れている。写真のように、Google Lensは住所（だけでなく、その下のシリアルナンバーも含めて）をあっという間に読み取り、いくつかの補足情報も認識した。Google Lensはこの住所は個人宅ではなく企業の住所で、さらにアメリカではなくカナダのものだと教えてくれたのだ。

最もクールな、そして筆者はこれがGoogle Lensのベストな使用例だと思うが、住所を読み取ると、Google マップを表示し、そこまで案内してくれる。

ただし、手書き文字は苦手。

手書き文字は、ダメ。かなりキレイに書いたと思うのだが、まったく読み取らなかった。電話番号を読み取って、手で打ち込まなくてもダイヤルしてくれると思ったのだが、そんな幸運は起きなかった。

ブランドは、時々、認識できた。

個人的には、Google Lensは筆者が抱える課題を解決してくれると思っていた。つまり、気になる製品のメーカーや、どこで買えるかを教えてくれると期待していた。

そして実際は......まぁ、良かった。筆者のVansのスニーカーは分かりやすいロゴが付いていたにもかかわらず認識できなかった。だが、優れた文字読み取り能力のおかげで、筆者のダニエル・ウェリントンの腕時計を認識した。特に役に立つとは思えなかったが、少なくとも正確だった。

現時点では、Google Lensは期待したほど上手く動かない。

Googleは、Google Lensが100%完成品だとは言っていない。だから、今はある程度差し引いて考える必要があるだろう。だが、筆者の期待は高かった。なにしろ｢グーグル｣なのだから。Google Lensは同社の巨大な検索能力をベースにしている。さらに優秀なAIとシームレスに動作する一連のプロダクトがある。

また、Google Lensはカメラアプリではなく、Google Photosに搭載された機能だとすれば、Pixel 2以外の端末のユーザーは使えないことは苛立たしいことだ。

しかし、良いニュースもある。多くの人がPixel 2を買って、Google Lensを使い始めれば、今よりも改善されることは確かだ。