世界政治の表舞台に立つ政治家のなか、カナダのジャスティン・トルドー首相はとびきりおしゃれだ。スーツの似合う体型なので、普通にスーツを着てもサマになる。“濃紺のスーツに茶の紐靴”という世界の首脳たちの典型的なスタイルを彼もよくするけれど、トルドー首相の場合、ほかのリーダーにはない“ファッションの秘密兵器”をもっている。数々の奇抜な靴下がそれだ。
スーツスタイルに、派手で遊び心満載のソックスを取り入れるのがトルドー首相流の着方。これまでもいろいろな靴下を履いてきたが、一番話題となったのは 『スター・ウォーズ』の人気キャラクター「R2-D2」と「C-3PO」をモチーフにした靴下を左右違いで履いたときだ。そして、このほど「R2-D2」と「C-3PO」に続いて、今度は別の『スター・ウォーズ』キャラクターが、トルドー首相の足元に登場した。
9月20日、ニューヨーク市で行われた「ブルームバーグ・グローバル・ビジネス・フォーラム」に出席したトルドー首相が、『スター・ウォーズ』でハン・ソロの宇宙船の副操縦士を務めたチューバッカを大胆に取り入れた靴下を着用したのである。
彼の奇抜靴下愛のエピソードはこれで終わらない。5月末、北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議に参加したときは、ドイツのアンゲラ・メルケル首相に「NATO」ロゴの靴下を見せびらかした。これが国際的な話題となり、靴下を使って彼をからかう司会者も現れたりした。
6月5日放送の米国テレビのトーク番組『Live With Kelly and Ryan』にゲスト出演したときは、司会のケリー・リパとライアン・シークレストが自分たちの写真をプリントした派手な靴下を彼にプレゼントし、靴下にちなんだジョークを仕掛けたたりもしている。
トルドー首相は真面目な人物だが、身につけるものはシリアスになりすぎていない。これは、誰もが心に留められるファッションのレッスンだ。トルドー首相がこれまで履いてきた風変わりな靴下コレクションをギャラリー形式でお届けする。