地形の変化をまじまじと…。
2億5000万年前ごろに存在していた超大陸パンゲアが分裂と移動を繰り返し、諸大陸は現在の形態になったとされています。今で言う東京やニューヨークも時をさかのぼれば、現在とは全く異なる地形や場所にあったということです。
この3Dマップは、インターネット最大の恐竜データベースDinosaur DatabaseのキュレーターであるIan Websterさんが発明したもの。マップを開くと、三畳紀初期にあたる2億4000万年前、ペルム紀末の大量絶滅から生命が盛り返し、初期の恐竜が現れ始めた時代に設定されています。その当時、地球には巨大なパンゲア超大陸が鎮座しており、現在の景色とは似ても似つかないものでした。
マップには現在の国境線が重ねられて見やすくなっており、今の時代の住所で検索して特定のロケーションを正確に示すことができます。さらに方向キーの左右を押せば、年代を前後して大陸の変遷を見られます。マップでは7億5000万年前から21世紀までを網羅しているので、デボン紀・ジュラ紀・新第三紀など好きな時代をわたってある地域が変わりゆく様子を眺めることができますよ。

さらにAncient Earthマップの左下には選んだ時代の簡単な説明が表示され、右上のボダンで地球を覆う雲を外したり自転を止めたりすることも可能。マウスを使ってマップを好きな向きに変えることもできます。年代は、画面中央の上部にあるドロップダウンメニューから選べるようになっています。そして左上のドロップダウンメニューでは、最初の陸生動物やヒト科の出現といった生命の進化における各ステージへ飛ぶことができます。
このオープンソースのビジュアライゼーションを構築するにあたってWebsterさんは、地質構造のデータを調べるために必要なデスクトップソフトウェアを地質学者に提供するプロジェクトGPlatesを適応したとHacker Newsに書き込んでいます。 「7億5000万年前の自宅を描画するのに十分なデータを地質学者たちが集めたことに驚いたから、みんなも楽しめると思ったんだ」とのこと。システムからは正確な結果がはじき出されるものの、マップで示された場所はおおよそのものだと考えるべきだと彼は言います。「当然、正しいかどうかは証明できっこないからね」
確かに最も正確な結果ではないかもしれませんが、それでもスゴいことには違いありません。マップはコチラからアクセスできますよ。
ちなみに“日本”は2億4000万年前まで検索できました。
Image: Ancient Earth/Ian Webster
Source: Dinosaur Database, Ancient Earth, via Kottke, Hacker News, Gplates
George Dvorsky - Gizmodo US[原文]
(たもり)