バレーボールの国際大会「ワールドグランドチャンピオンズカップ(グラチャン)」は14日が移動日。参加6チームは大阪へ移動し、会場の大阪市中央体育館で前日練習を行った。日本はエース石川祐希(21)=中大=が練習に参加せず、痛めた右膝の治療に専念。15日以降の残り3戦はエース不在で戦う可能性も出てきた。
石川は大会前の8日に古傷のある腰に違和感を覚えていた。プレーできないほど悪い状態ではなく、名古屋での初戦、第2戦に出場したが調子が上がらず、第2戦ではサーブレシーブの際に右膝をひねっていた。
「大会で調子が上がらない理由は腰だが、今日の(練習を休んだ)理由は膝」と中垣内祐一監督(49)。ドクターの判断次第だが、「リスクは負えない。簡単ではないと思っている」と、欠場の可能性をうかがわせた。
この日の練習では、同じアウトサイドヒッターの山田脩造(24)=豊田合成=が石川のポジションに入り、強打やジャンプサーブなどで好調な動きを見せた。先発すれば石川が腰の違和感を訴えて先発を外れた6月10日のワールドリーグ高崎大会以来となる山田は、「自分自身(調子は)そんなに上がっていないけど、いっていられない状況ですから。出られるなら、僕にとってはめぐってきたチャンス。しっかり結果を出したいけど、それが空回りにならないように」とした。