タスクを後回しにしないコツは「未来をイメージ」すること

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Frame Hands Made By A Young Man/shutterstock

皆さんはやるべきことを、すぐに片づけてしまうタイプですか? それともついつい後回しにしてしまうタイプでしょうか? 私は、自分ほど物事を後回しにできる人を知りません。もし来週期限のタスクがあった場合、時間が充分にあったとしても、私はその前日までなにもしません。そんな状況が続くにつれて、なんとかやりすごす技術だけがついてきました。この悪習慣をどのように改善できるものかと、今でも頭を悩ませています。

BBC Newsによると、この後回しの癖は「将来の自分に対してプラスイメージを思い描く」ことで解決されるようです。物事にすぐ着手できない人は、今の自分の行ないが将来の自分にどれほど影響を及ぼすかイメージしてみましょう。そうすれば必然と、今自分はなにをすべきなのかわかるはずです。

たとえば、プレゼンの準備に迫られているとしましょう。そんな時は、1週間みっちり練習をしてプレゼンをしている姿を思い浮かべてください。お酒を飲んでだらけてしまう前に、プレゼンの練習をする気が沸き起こることでしょう。

National Center for Biotechnology Informationによると、カリフォルニア大学ロサンゼルス校のHal Hershfield教授らが行なった研究で「私たちの時間に対する意識は、その時々の判断に大きく関わる」ということがわかっています。その実験では、被験者にバーチャルリアリティーで将来の自分を体験してもらいました。その結果「将来のための貯蓄を増やし、実験前よりも将来について考えるようになった」と報告されています。つまり、将来をより身近に感じることで、すぐに行動に移せるということです。

また、BBC Newsよると、自分の下した決断が将来に与える影響を想像すると、物事を後回しにせずにすぐにとりかかれるとのこと。たとえば、仕事を後回しにした結果、上司やクライアントからの評価が落ちるとかですね。

まずはタスクが終わった様子と、タスクを終わらせるために何をしなければいけないかをイメージしてください。そして、タスクを進めるうえで、問題になっていることを突き止めます。たとえば私はインタビューの文字起こしをすることが苦手なため、つい後回しにしがちです。インタビュー自体は大好きですし、書き起こしさえ終わってしまえばレポートをすぐに仕上げることができるのですが、20分の文字起こしがどうにも億劫に感じて、その作業自体を数週間も後回しにしてしまうのです。

そのことに気づいてから、文字起こしを生業にしている人を雇うことにしました。その結果、仕事の効率が格段に向上しました。「未来の自分をイメージする」これこそが後回し癖を改善する1番の治療法です。

Image: ra2studio/Shutterstock.com

Source: BBC News,National Center for Biotechnology Information

Emily Price - Lifehacker US[原文](訳:saori)

ライフハッカー[日本版]より転載(2017年8月29日公開の記事)

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