Geonil’s First Photobook Comes Out

元・超新星のゴニルが初写真集の制作秘話を明かす──「やりたいことが盛りだくさん」

元・超新星、ゴニルの1st写真集『Egoist』が8月24日に発売された。来日したゴニルに制作秘話を訊く。 文・沖浦裕明(GQ)
元・超新星のゴニルが初写真集の制作秘話を明かす──「やりたいことが盛りだくさん」
ゴニルの1st写真集『Egoist』の表紙には、滞在中のベルリンで真っ白なキャンバスに絵を描き始める1枚が選ばれた
ベルリンで撮影

韓国の6人組ダンスヴォーカルグループ「SUPERNOVA(元・超新星)」のメンバーであるゴニルの初の写真集『Egoist』が8月24日に発売された。今年の3月下旬から4月頭にかけてベルリンで撮影した写真147点とかれのエッセイが掲載されている。8月に来日したゴニルはいう。

「8月18日にグループ名を超新星からSUPERNOVAに改名しました。節目でもある今、これまでの人生を振り返って自分の持つ世界観をファンと共有したいと思ったんです」

撮影したのはゴニルと同い年の韓国人カメラマン、hyunwoo Min(ミン・ヒュンウー)。ゴニル自身のキャスティングである。

「気になる韓国人フォトグラファー10人に直接連絡して、話をしました。最後にコンタクトしたミン・ヒョンウ−とフィーリングが合ったのです。彼は仕事を引き受ける条件として、ロケ地であるベルリンでの撮影場所を事前に決め込まないことを要求しました。 だから撮影場所はすべて、その場で決まったところです。たとえば、ベルリン・ダーレム植物園もそうでしたが、そのとき偶然ではあったのですが、何十年に一度しか開花しないという“悪魔の花”を咲かせる金魚草という植物がちょうど開花していたんですよ。フォトグラファーと一緒に盛り上がり、思わずその場で服を脱ぎ捨てて裸になって、自然にかえる気持ちで撮影しました。雨や雪が降るなかでの撮影だったからとても寒かったんですけどね(笑)」

撮影地のベルリンはかれが幼少期を過ごした場所だ。ロケ地に選んだのにはほかにも理由がある。

「絵画や写真、そして音楽も、芸術分野でいまいちばん熱気を感じるのがベルリンだと思うのです。その空気の中で写真に収まりたいと思いました。滞在中には話題のナイトクラブである『ベルグハイン(Berghain Berlin)』にも遊びにいきました。入り口のバウンサー(用心棒)のスウェン・マルクヴァルトが独断でジャッジし、半分以上の人が入場できないことで有名なクラブですが、僕とデザイナーのユジュ(ファッションブランドの「フライノック」を共同で手がける)はOKでしたよ。金曜日の夜に入って日曜日まで2泊3日ノンストップで楽しみ続けるパーティーは刺激的な経験でした。ユジュの洋服作りのインスピレーションになったかもしれませんね」

ベルリンで撮影された写真集の1カット

写真集の表紙はゴニルのバックショットだ。ベルリン滞在中のホテルの部屋で真っ白なキャンバスに絵を描き始める瞬間をとらえた1枚だ。

「写真集に僕の絵を収めることはしませんでしたが、絵画は僕自身を表現できる大切なクリエーションのひとつなのでこの写真をカバーにしました。撮影で訪れたベルリン芸術大学の雰囲気には影響を受けましたね。絵は40歳までにきちんと学びたいとも考えています。これからはSUPERNOVAの活動はもちろん、役者活動にも力を入れていきたいですし、やりたいことが盛りだくさんですね!」

ゴニルは写真集の表紙のように、新しいビジョンを描き出しているところだった。9月17日にSUPERNOVAのライブツアーで再来日するそう。楽しみだ!

ベルリンで撮影された写真集の1カット

ゴニル 1st写真集『Egoist』
定価:4,200円(税込)
判型:B5判ソフトカバー96P・DVD付
発行元:FUJIX LIVE CREATE

PROFILE :
1987年生まれ。韓国の6人組ダンスヴォーカル・グループ「超新星」のメンバーとしてデビュー。ラップを担当、グループ1の長身。韓国のファッションブランド「フライノック」のジェネラル・マネージャーも務め、今年3月にはAmazon Fashion Week Tokyoでランウェイショーを行なった。8月18日にグループ名をSUPERNOVAに改名した。9月17日〜23日に「SUPERNOVA-01」-TOMONI-ライブツアーで東京、名古屋、大阪、神戸をめぐる。