2017年8月19日更新

『真田丸』のキャスト・登場人物を徹底紹介【三谷幸喜脚本の大河ドラマ】

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真田丸 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)

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三谷幸喜脚本、堺雅人主演の大河ドラマ『真田丸』

『真田丸』は2016年に放送されたNHK大河ドラマで、かつて同枠で『新撰組!』の脚本を務めた三谷幸喜が再び脚本を担当しました。 コメディ映画や舞台の脚本を数多く書き上げてきた三谷は、個性溢れる人物達が多数登場する群像劇を得意としており、『真田丸』でも数多く登場する大名やその家臣達を個性的、かつ魅力的に描いています。

真田信繁/堺雅人

『真田丸』の主人公であり、主人公である真田信繁。頭の回転が良く、その才能は父である昌幸も認めるところでした。 豊臣秀吉に仕えた際に彼の魅力に惹かれ、豊臣家を守るために奮戦しますが、関ヶ原の戦いで豊臣家が敗れたことから父ともども九度山へ流罪となります。 十数年の謹慎の後、豊臣秀吉の息子である秀頼を助けるため「真田幸村」と改名し、天下を統一した徳川家康と戦います。非常に不利な中で時には策を講じ時には最前線に立って戦い続ける幸村を、徳川方の大名達は思わず「日の本一の兵」と賞賛しました。

真田信幸/大泉洋

真田信繁の兄、真田信幸。真田家の嫡男で家督を継ぐ身でありながら、才能ある弟・信繁とそれを見守る父・昌幸を見て焦りや不安を抱えていました。しかし責任ある仕事を任される中で、嫡男としての役割や真田家での自分の立ち位置を認識してからは、その実力を発揮します。 徳川四天王の1人である本田忠勝の娘、稲を妻に迎え、徳川との繋がりが出来たことから、関ヶ原の戦いの直前、真田家を守るために自分だけは徳川方につき真田の「家」を守る苦渋の選択をします。 コミカルなシーンが多い役回りですが、その分重要なシーンでの格好良さが際立つ、魅力的なキャラクターの1人です。

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真田昌幸/草刈正雄

主人公の父・真田昌幸はその知謀で戦国時代を生き抜いた大名でした。仕えていた武田家が滅亡した後、織田家に仕えようと手を打ちましたが、本能寺の変で織田信長が死んでしまいその策は破綻。 しかし信濃の国を守るため諸大名を策で翻弄し、遂には豊臣秀吉に大名として認められるようになりました。豪胆で博打好き、それでいて賢く、『真田丸』随一の格好良いキャラクターではないでしょうか。

稲/吉田羊

真田信幸の正室となる稲は、徳川四天王の1人で戦国最強と謳われる本田忠勝の娘です。父親譲りの勇ましい性格で、上田城で徳川方が敗北を喫した際には、出陣して真田を滅ぼしたいと言い出した程でした。 徳川家康に命じられ信幸と嫌々政略結婚した稲でしたが、徐々に信幸に心を開いていきます。その子を宿した時に自らの非礼を詫びて、真田の女性として支えていくと決意しました。

梅/黒木華

真田家家臣、堀田作兵衛の妹である梅は信繁とは幼馴染でした。信繁と想い合っており彼の子を身ごもりましたが、身分が違いすぎたたため側室の形をとることに。上田城が戦に巻き込まれた際に、敗走する徳川の兵に出会ってしまい、娘のすえを残してこの世を去りました。 強い芯を持った女性で、まっすぐ生きてきた信繁が謀略に手を染めたことで悩んでいた際には助言し、大切な人達を守って、犠牲を少なくする、という武士として生きていくにあたっての考え方を気づかせました。

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すえ/恒松祐里

信繁と梅の間に生まれた娘のすえ。乳飲み子であった頃に母を亡くし、伯父である堀田作兵衛に育てられたため、信繁にはほとんど心を開きませんでした。 後に土地の郷士である石合十蔵の妻となり、幸せに暮らしていたようです。

春/松岡茉優

豊臣家家臣、大谷吉継の娘、春。信繁を側に置いておきたい秀吉が縁談を持ちかけたことから、信繁の2人目の妻となることに。 おっとりとした様子ですが、思い込みが激しく嫉妬深い一面も。信繁とは仲睦まじく過ごし、3人の子宝に恵まれます。最後まで信繁に着いていくことを希望しましたが、信繁の計らいにより、娘共々伊達政宗に匿われました。

きり/長澤まさみ

真田家家臣、高梨内記の娘きりは本作のヒロインです。信繁・梅の幼馴染であり、信繁に好意を抱きながら素直に表現出来ず、邪険にされてしまいます。 腐れ縁とも言うべき信繁ときりですが、やり取りの軽妙さや、時折見せる信繁との深い絆が『真田丸』の魅力の1つとなっています。

高梨内記/中原丈雄

真田家家臣である高梨内記。きりの父としての一面も魅力的ですが、真田家家臣としての一面も忘れてはいけません。 昌幸・信繁に付き従い、最後の大阪城の戦いまで運命を共にする内記は、豪快でありながらとぼけた様子を見せたり、信繁の息子を導いたりと、物語を面白くする重要な役割を果たしています。

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小山田茂誠/高木渉

真田家の長女、松の夫である小山田茂誠。仕えていた武田家が滅亡した後、真田家に匿われることに。各地を転々とし、松の行方不明事件から気力を失ってしまい浪人となってしまいます。 その後縁あって真田家家臣となり、松とも再会。時折2人で登場し、仲睦まじく暮らしている様子が描かれ『真田丸』の癒し要素となりました。

出浦昌相/寺島進

真田昌幸に使える忍、出浦昌相はとにかく強くて格好良いキャラクター。 本田忠勝との一騎打ちで重傷を負ってしまい再起不能になってしまいますが、それまでの活躍は数多く、『真田丸』全編を通しても印象に残るものばかりです。

武田勝頼/平岳大

平岳大
©️ciatr

真田家が仕えていた武田家の当主、武田勝頼。「風林火山」で有名な戦国時代の名将・武田信玄の息子です。 物語が始まった時には織田信長が勢力を拡大している最中であり、奮闘むなしく追い詰められ自害することに。しかしその言動は一貫して落ち着いており、登場シーンは少ないながら「武田信玄の息子」と呼ぶにふさわしい演技でした。

武田信玄/林邦史朗

武田勝頼の父・信玄は物語が始まった時点で既にこの世を去っています。 追い詰められ、自害を決意した勝頼の元へ幻影として現れ、武田家の滅亡を深く演出しました。

穴山梅雪/榎木孝明

武田家の家臣筆頭である穴山梅雪ですが、実は徳川家に内通していました。織田信長の攻撃が始まった際、徳川家康を領内に引き入れ武田家の滅亡を加速させました。 その後、徳川家の家臣となりますが、別行動をとった際に落ち武者狩りに遭い命を落としています。

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小山田信繁/温水洋一

武田家家臣の小山田信繁は織田信長の攻撃に対し、徹底的に戦うことを主張。 しかし自らの城へ勝頼を導く際に織田家に寝返るという卑怯な策を弄し、最後にはそれを咎められ斬首、という自業自得な結末を迎えています。

室賀正武/西村雅彦

室賀正武は真田昌幸の幼馴染ですが、お互いに反発しあう仲でした。武田家が滅亡に瀕し、国衆をまとめあげようとする昌幸に不満をぶつけていました。徳川の謀略に乗り、昌幸を暗殺しようとしましたが返り討ちに遭い命を落とします。 真田信之に対する「黙れ小童!」という台詞などが印象的なキャラクターです。

徳川家康/内野聖陽

一大名から天下を統一し幕府を開くまでにいたった徳川家康。長い物語の中で着々と力をつけ、老いては老獪と言える策を弄して信繁の前に立ちはだかります。 決して完璧な人物としては描かれず、武力では本田忠勝・知謀では本多正信といった具合に、優秀な配下達の力を借りて功名を立てていきます。それを成立させているのは家康の人徳であるように描かれる場面も多く、独特な魅力の漂うキャラクターとなりました。

阿茶局/斉藤由貴

阿茶局は徳川家康の側室です。優秀な女性で、その発言は時に家康をも驚かせる程。家臣の本多正信と共に知謀で徳川家を支えていたと言っても過言ではありません。 終盤の活躍はすさまじく、豊臣方を応援する視聴者にとっては登場するだけで戦慄が走る、存在感のあるキャラクターだったのではないでしょうか。

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徳川秀忠/星野源

徳川家康の嫡男である秀忠は年も若く、頼りない様子が多く描かれます。 しかし父・家康から征夷大将軍の職を譲られると徐々に実力を発揮。大阪城の戦いでは、堂々と戦い、その成長を見せつけます。

本多正信/近藤正臣

徳川家随一の知謀を持つ本多正信。慎重な性格の家康を、側室の阿茶局と焚きつけて天下統一の道へと導きます。 飄々としていながらもその策は鋭く、暗殺や謀略といった手段も問いません。それでいて真田家の赦免を単眼するなど人間としての情もきちんと描かれており、深い魅力を持ったキャラクターとして表現されています。

石川数正/伊藤正之

徳川家筆頭家老であった石川数正ですが、真田信尹の調略に乗って豊臣秀吉に仕えることに。 徳川家の秘密に通じていたことから刺客に狙われ続けることとなり、信繁と出会った時には真田家に対する恨みをぶつけました。

本多忠勝/藤岡弘

徳川家の武を司る名将、本多忠勝。「天下に並ぶ者無し」と評される程の実力を持っていますが、性格は純真で、家康には忠実・娘の稲は溺愛と、分かりやすい魅力の持ち主です。 戦に出ては無傷で帰ってくることを誇りにしていましたが、老いのせいか竹細工をしている時に切り傷を作ってしまいます。失意からか家康に隠居を申し出、まもなく死去してしまうという悲しい最期を迎えました。

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北条氏政/高嶋政伸

関東を治める大名、北条家の先代当主である北条氏政。登場する度に何かを食べている奇妙なキャラクターでしたが、彼の頭の中は野望が詰まっており隠居した身でありながら、北条家の実権を握っています。 豊臣秀吉に徹底的に抗戦しましたが、頼みの綱であった伊達政宗が秀吉につき、孤立無援となってしまったため降伏を決断しました。生きて秀吉に仕えるよう説得されましたが納得せず、最後は切腹するという誇りを貫いた武士らしい死に方でした。

北条氏直/細田善彦

北条家の当主・北条氏直はその父親が強大過ぎたのか、戦国時代の大名としての実力は持ち合わせていませんでした。 真田昌幸の手玉に取られるなど敗戦を続け豊臣秀吉の攻撃を退けることも出来ず、北条家は滅亡します。氏直は出家することで除名され高野山で余生を過ごしました。

上杉景勝/遠藤憲一

武田信玄と並び称される「越後の龍」、上杉謙信の嫡男である上杉景勝。高潔な理想を持っておりそれを貫こうとしますが、意志が弱く長続きしません。 信繁との交流が描かれていく中で少しではありますが成長を見せ、関ヶ原の戦いでは徳川の兵を引き付ける重要な役割を果たします。

直江兼続/村上新悟

上杉家の重臣・直江兼続。情に流されやすい当主景勝を支える苦労人で、非常に冷静で合理的な判断を下すキャラクターとして描かれています。 そんな兼続が感情を見せたのが、関ヶ原の戦いの際、上杉家に徳川家の兵を引き付けるために送りつけた「直江状」と呼ばれる弾劾状のモノローグ。登場回数の少ない兼続の人気を確固たるものとする程に面白いシーンでした。

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織田信長/吉田鋼太郎

一大名から天下を狙うために動き大きな版図を得ることになった風雲児・織田信長。 『真田丸』での出番は少なく、あっという間に本能寺の変が起き死んでしまいましたが、異国に興味を持った信長らしい服装で現れ独特な存在感を放っていました。

滝川一益/段田安則

織田家家臣の滝川一益は、実直な性格の武将でした。信義に溢れるその性格は真田昌幸にとっては絶好の鴨であり、本能寺の変の後には城を攻め取られてしまいます。 織田家に忠誠を誓っており本能寺の変が起きた後も立て直しのため奮闘しますが、秀吉が台頭したため滝川の勢力は失墜していくのでした。

明智光秀/岩下尚史

織田家家臣の明智光秀は、信長から激しい叱責を受け本能寺の変を起こします。 信長を討つことに成功した光秀ですが、毛利家と戦っていながら驚異の速さで軍を率いて戻ってきた豊臣秀吉に敗れその命を落とします。

豊臣秀吉/小日向文世

織田信長亡き後、その勢力を引き継いで天下統一を成し遂げた豊臣秀吉。『真田丸』ではまるで子供のような無邪気な人物として描かれています。 子供っぽい部分が災いすることも多く、関白となった秀次を追い詰め自害させてしまう等、天下人となった秀吉は孤独になっていきます。 側室の茶々との間に生まれた息子の秀頼を溺愛しており、2人を守るために徳川家康の暗殺を命じますが、叶うことはなく心配を胸に残したままこの世を去るのでした。

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北政所/鈴木京香

豊臣秀吉の正室、北政所は豊臣秀吉が織田信長に仕えていた頃から長く支え続けてきた忍耐の人です。おおらかな包容力のある女性として描かれており、子供のような秀吉との相性はぴったりのように思えます。 尾張の訛りで喋りながら家臣たちをまとめ、励ますその姿はまさに「母」といったところ。しかし秀吉との子宝には恵まれませんでした。秀吉の死後は、側室だった茶々と秀吉の遺児である秀頼に豊臣家を任せ出家します。

茶々/竹内結子

織田信長の姪で豊臣秀吉の側室となった茶々。明るくて自由奔放な茶々は、秀吉と同じような子供っぽいところを残した女性です。 真田信繁を振り回し、秀吉を振り回し、最後には秀頼のために豊臣家に忠誠を誓った大名たちを振り回すとんでもない女性ですが、信繁には時折弱い一面も見せていました。

石田三成/山本耕史

豊臣家随一の忠臣・石田三成。真面目で不器用な性格で豊臣家を支える傍ら、次々と味方を無くしていきました。 唯一彼のことを信じ抜いた大谷吉継と向かった関ヶ原の戦いのシーンでは、涙した視聴者も多いのではないでしょうか。

加藤清正/新井浩文

秀吉の遠縁の親戚である加藤清正。勇猛であり、単純な性格から石田三成とは反発しあうことも少なくありませんでした。それでいて豊臣家を守る三成と親交を持とうと努力する一面もあり、清正の魅力に繋がっていたように感じます。 関ヶ原の戦いに向かう前に三成から豊臣家の未来を託され、それを守ろうとしますが、その行動を危険視した徳川家康に暗殺されてしまうのでした。

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片桐且元/小林隆

豊臣家の家臣である片桐且元は、優しすぎる性格が災いしてとても気弱な人物です。真田信繁にも気さくに話しかけてくれる気のいい人物なのですが、間の抜けた一面もあって「ぬけ作」と陰口を叩かれることも。 その実直で単純な性格を家康に利用され、大阪城の戦いでは豊臣家のためと思い教えた情報を悪用されるという、最後まで可哀想になるキャラクターでした。

大谷吉継/片岡愛之助

豊臣家の家臣であり、真田信繁の正室春の父。おおらかで物事に大して柔軟な考え方が出来る人物であり、頑なで暴走しがちな石田三成を度々救います。 病気のため体がだんだんと動かなくなっていきますが、信繁や三成にたびたび助言を行い、最後には豊臣家のため三成とともに関ヶ原の戦いに向かいます。

福島正則/深水元基

加藤清正と並ぶ豊臣家古参の臣・福島正則。 こちらも豪快な性格ですが石田三成とは険悪で、豊臣秀吉亡き後、石田三成襲撃を実行します。ただただ三成が気に入らない正則は、関ヶ原の戦いで遂には徳川方についてしまうのでした。

平野長奉/近藤芳正

加藤清正や福島正則と並ぶ賤ヶ岳7本槍の1人である平野長泰、のはずなのですが、常にスルメを喰んでいるぐうたらな人物として描かれています。 真田信繁が秀吉に仕え始めた際に上司としてついたことが縁だったのか、豊臣家を去った後も幾度か信繁と出会うことになります。

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伊達政宗/長谷川朝晴

奥州の大名であり、独眼竜の異名を持つ伊達政宗。北条家と同盟していましたが、豊臣秀吉に臣従し伊達家を存続させることに成功します。 野心を持っており、大阪城の戦いにも参戦。真田幸村となった信繁とも槍を交えますが、その実力に驚嘆・上杉景勝とともに賞賛していました。 幸村から見込まれた政宗は幸村の妻子を匿うこととなり、これを快諾します。ずんだ餅を振舞うお茶目なシーンもあり、出番は少ないながら魅力たっぷりのキャラクターとして描かれています。

千利休/桂文枝

茶人として有名な千利休ですが、本作では商人としても描かれています。 豊臣秀吉に請われて客に茶を立てその客の品評をするという、胡散臭くて怖い雰囲気を持ったキャラクターになっており、物語を面白くするスパイスとして上手く機能しています。

吉野太夫/中島亜梨紗

大阪の芸妓である吉野太夫は豊臣秀吉のお気に入りでした。 真田昌幸とも縁があり足繁く通われるようになりましたが、その時には徳川の間者と入れ替わっており、あと一歩のところで出浦昌相に殺されてしまいました。

出雲阿国/シルビア・グラブ

歌舞伎の発祥とも言われる歩き巫女として全国を行脚していた出雲阿国。身寄りのない娘たちを保護して一座としていました。 その舞踊の美しさと、平時のさばさばした性格のアンバランスさが魅力的なキャラクターです。

呂宋助左衛門/松本幸四郎

堺の商人・呂宋助左衛門。殺されそうになっていた豊臣秀次の娘たかを匿った真田信繁でしたが、国内には置いておけず、世界を股にかけて貿易していた助左衛門に預けるのでした。 貿易で得た富を世の中に還元するという、商人の理想を掲げる人物です。