「防災の日」大規模震災訓練　中央道・国道２０号３３キロを３０分間通行止め

　「防災の日」の１日、警視庁は首都直下地震を想定し、中央自動車道と国道２０号の計約３３キロを約３０分間にわたり通行止めにする大規模防災訓練を行う。

　通行止めは午前１０時～１０時半の間、中央道八王子インターチェンジ（ＩＣ）から国立府中ＩＣの上り線約１１キロと、国道２０号「国立インター入口」交差点（東京都国立市谷保）から「大原」交差点（世田谷区大原）の約２２キロで実施。

　中央道と国道２０号を含む、高速道路と一般道６路線は、大規模災害時に警察や消防、医療機関などの車両のみが通行できる「緊急自動車専用路」として利用される。訓練は、首都直下地震が発生し都内で震度７を観測したと想定。限られた警察官の人数で、適切に交通整理などが行えるかを確認し、規制区間内では路上の放置車両を撤去する訓練も実施する。

　警視庁交通規制課によると、高速道路を規制する訓練は初で、距離も過去最長。同課は「より実践的な訓練を行うため、一般車両の皆様にもご協力を願いたい。また実際の災害時には、緊急車両の通行を妨げないよう車の利用を控えてほしい」と呼びかけている。詳細は警視庁公式ウェブサイト（ｗｗｗ．ｋｅｉｓｈｉｃｈｏ．ｍｅｔｒｏ．ｔｏｋｙｏ．ｊｐ）。