卒業ホームラン: 自選短編集・男子編 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101349282

感想・レビュー・書評

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  • 小学生の時の気持ちに戻れる作品集

  • トン汁ーー、心がぽかぽかになりました。私はもやしも一味もいれます。

  • 中高と女子校だったので中高生の男子はリアルに知らない。けれど小学生男子はこんな感じだった気がする。

    幼稚園では女の子以上に甘えん坊でお母さんにべったりな子が多かったように思うが、無理してでも強がり、わんぱくぶったり逆に大人を冷めた目で見ていたり…

    さかあがりの神様 と また次の春へ が良かった。トン汁に限らず、元気を出したい時はあったかい汁物に限る!我が家の豚汁にはもやしもニンニクも入れないけど、家庭ごとに違うからまたいいんだろう。

  • これね・・すごくいい本です。
    これまでの重松氏の書いた短編作品の中で、本人がセレクトして再刊したものです。
    そのキッカケは東日本大震災であり、先に書いた「刊行にあたって」のところが理由なのであるが、本人はさらにこんなことも書いている。

    「偽善・自己満足、余計なお世話・・そんな言葉の苦味と重みとを噛み締めつつ、お世話になった方々に御礼申し上げます。また印税の寄付ということは、発想を変えると読者が定価の10%の金額を寄付することになります・・」

    これまで様々な家族の「かたち」を描いてきた重松氏・・作家として彼ができること・・それはこういう形だったのだろうな。

    この本に収録されている6篇のうち5篇(1篇は書下ろし)は、既に読んでいるものの、読み返すたびに泣けてくる。
    特に印象に残るのは「エビスくん」・・これ、絶対泣けます。
    また「サマーキャンプにようこそ」という話が、父親の立場として実に共感できる。
    この話の父親はアウトドアなんかしたことがないのだが、息子に野外体験をさせるためサマーキャンプに申し込むのだ。
    そしてキャンプ場で他の家族の父親に比べ、何もできない自分に気づき・・自己嫌悪・・。たぶん、オレもこうなるのかな・・(笑)
    しかし最後は・・息子と一番の思い出作りをするというもの。

    この「卒業ホームラン」に登場する短編の主人公は、すべて男の子。
    そしてもう1冊の本、「まゆみのマーチ・・自選短篇集・女子編」をこれから読んでみます。

  • 東日本大震災後の自選短編作品集とあって家族愛、親子愛のつまった一冊でした。特に気に入ったのが卒業ホームランとさかあがりの神様です。
    重松作品には涙がつきものですね。
    じんと来ました。

  • 共感できる心の中の気持ちを上手く表現されていて素敵でした。
    私自身、重松さんの小説はこちらが初めてでしたが、他の作品も読んでみたい❗と感じました。

  • 2022年1月28日

  • この話を読んで改めてお父さんの大きさを知ったので、自分もそうなりたい。(サマーキャンプへようこそを読んで)

  • 既刊の短編集。ということはほとんど再読だが、あらためて感情が高ぶる。「エビスくん」は、小学生の頃を思い出させるし、「卒業ホームラン」「サマーキャンプへようこそ」では、親子の絆、自分の道を頑張ることの素敵さを感じる。2019.9.10

  • 卒業ホームラン自選短編集・男子編

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著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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