男子400メートルリレー決勝 3位となり、笑顔で抱き合う藤光謙司(左)と飯塚翔太。駆け寄るのは桐生祥秀、奥は負傷したジャマイカのウサイン・ボルト=ロンドン(撮影・川口良介)
ギャラリーページで見る 陸上・世界選手権第9日(12日、ロンドン)男子の400メートルリレー決勝で多田修平(21)=関学大、飯塚翔太(26)=ミズノ、桐生祥秀(21)=東洋大、藤光謙司(31)=ゼンリン=の日本は38秒04で銅メダル。世界選手権で初の表彰台となった。
戦略が当たった。第1走者の多田が大外9レーンから鋭い出足で飛び出した。第2走者の飯塚からバトンを受けた第3走者の桐生は、元気いっぱいの快走。最終走者の藤光が後続の追撃を振り切り、銀メダルだったリオデジャネイロ五輪に続くメダルをもたらした。
期待されたサニブラウン・ハキーム(18)=東京陸協=は右脚に痛みがあり、起用が見送られた。アンカーは予選のケンブリッジ飛鳥(24)=ナイキ=から藤光に変更。スタンドから見つめた2人の無念を背負った31歳のベテランが、意地をみせた。
最近の五輪3大会で2個のメダルを手にしていた日本。世界選手権初の表彰台に立ち、メダル常連国の仲間入りを果たした。