スコットランド旅行の最新情報!ツーリズムレセプションで見えた旬の観光! #ScotlandIsNow

2018/07/18イギリス/英国Scotland,イベントレポート,スコットランド,大使館,日本,英国,蒸溜所

もう3年前、2015年のことです。機会がありましてウイスキーの聖地を訪れるべく、スコットランドに5泊6日で滞在をしたことがありました。首都エディンバラから車と船に揺られてアイラ島に入り、蒸溜所を廻る。エディンバラに戻り、古都の雰囲気をぞんぶんに味わう。ずっと夢見ていた景色や文化がそこにはありました。

そんなスコットランドの最新情報を仕入れるべく、英国政府観光庁とスコットランド国際開発庁にて共催されたツーリズムレセプションにお誘いいただきましたので参加してきました。あれから3年、スコットランドは今どうなっているのでしょうか?

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イベントの会場は英国大使館のレセプションルーム。いつもお馴染みなんですが、今回のイベント用に陳列されているものをみると「おっ!?」と感じてしまいます。

遠目ではウイスキーの展示かと思っていたんですが、なんとなんと、全てが「ジン」でした。そう、いまスコットランドでは「ジン」が来ているんです。実際に蒸溜所も増えていて、国内に無数の蒸溜所が存在するんだとか。

確かに僕が訪れたブルックラディ蒸溜所でも、ウイスキーと並行してジンを作っていましたね。

会場にはスコットランドの伝統的なキルトを使ったキティちゃんが。これはインパクトありますねえ。先日テレビで見たんですが、現地ではこのキルトづくりを体験できる地域もあるんだとか。これはやってみたい。

イベントでは、まず駐日英国大使のポール・マデン氏がスコットランドを簡単に紹介してくれました。折しも来年には日本でラグビーワールドカップが開催され、スコットランドと日本は予選で同組。スポーツ面では盛り上がらないはずがない両者なんですね。他にも日本ではゴルフやタータンチェックなどがお馴染み。そう、スコットランドには文化、芸術、食べ物など、様々な観光資源がある、ということが案内されました。

続いて今回のために来日したフィオナ・ヒスロップ文化・観光・対外関係大臣。

最初はまずはお馴染み、マッサンこと竹鶴政孝の話。酒造りのため留学したスコットランドでグラスゴー大学で学び、現地のロングモーン蒸溜所やヘーゼルバーン蒸溜所でウイスキー造りの修行をした彼こそ、日本のウイスキーの始祖です。その後スコットランドによく似た気候をもつ北海道の余市にウイスキー工場を作り、世界的にも類を見ない製造工程・味わいのウイスキーを生み出す「余市蒸溜所」をつくった逸話は、NHKの朝ドラにもなりましたよね。

次に紹介されたものは…三菱など日本でも活躍したトーマス・グラバー氏の話。ちょっとまって、グラバー氏ってあの長崎のグラバー園のグラバーさんですよね?ずっと英国人だとばかり思っていましたが、スコットランドの方だったんですねえ…。彼は長崎に「グラバー商会」を作って、当時開国したばかりの日本で必要とされていた海外の武器を輸入したり、日本の政治家の卵を英国へ留学させたり、果てには蒸気機関車の試走をしたりと、日本に大きな影響と貢献をした商人です。グラバーさんのことは知っていただけにこれはちょっとビックリでした。

 

続いて登壇されたのはVisit Scotland シニア・マーケットマネージャーのクリスティーナ・ブルンズさん。先に紹介した竹鶴氏やグラバー氏の話もはさみつつ、ダンディーにオープンする隈研吾氏設計の美術館について案内してくれました。

こちらがその外観。

ダンディーはウオールストリートジャーナルの発表した「いま最も熱い観光地」でトップ5に入るほど、旬なんだとか。それは知らなかったなあ。

 

数字で見ていくと、スコットランドには毎年およそ17,000人の日本人旅行者が訪れているそうです。ちなみに日本人全体の海外旅行者は約1,780万人で、参考までにスコットランドではないUK(英国)には246,000人が訪れているそう。意外にUKからスコットランドまで足を伸ばす人、少ないんですえ。

 

スコットランドはUK旅行の際に注目されている観光地で、洗練された日本の旅行者(若者ではない)にマッチしたコンテンツ、すなわちゴルフやウイスキー、美術館などが充実しているとのこと。

確かにスコットランドって良い意味での厚み有る文化が感じられるんですよね。重厚感というか。いろいろと勉強してから訪れることができれば、より楽しめる観光地って気がします。

 

最後に登壇されたのはCreative Scotlandの芸術分野マネージャー、ローナ・ドューグッドさん。スコットランドで開催される様々な芸術的フェスティバルについて紹介してくれました。

 

スコットランドの芸術祭といえば、最も有名なのがミリタリータトゥーです。エディンバラ城で1ヶ月かけて行われるこのお祭りでは、なんと420万人もの人出があるんだとか。これはW杯と同じくらいで、たくさんのパフォーマンスを見ることができます。実は我が家もいつか行ってみたいと思っているのがこのミリタリータトゥー。以前NHKの番組「世界で一番美しい瞬間」で紹介されていたのですが、まさに圧巻。もう少し子供が大きくなったら行ってみたい海外のお祭りナンバーワンです。

 

余談ですが、今回オープニングなど要所要所でバグパイプ演奏を披露してくれたのは、世界的バグパイプ奏者のジェラルドさん。ゲド戦記をはじめ様々な映像作品などにもバグパイプ演奏を提供しており、日本で聞ける演奏としては最高峰です。

Home – Gerald Muirhead ジェラルド・ミューヘッド

 

スコットランドの料理は…おいしい

さて、そんな観光についてのプレゼンテーションを聞いた後は、お楽しみのスコットランド料理を食べながらの立食パーティー。

スコットランドの料理というと「ハギス」が有名で、僕もスコットランドへ旅行したときには各所でハギスを食べました。率直にいうと、ハギスはレストラン毎の味の幅が大きくて、確かに当たり外れこそあれど、おいしいものはおいしいというのが結論です。ようは家庭料理なんですよね。

と、そんなハギスですが今回はレパートリーになく、しっかりとしたレストラン系の料理が提供されました。各国のスタンダードな料理が食べられるのも、大使館にくる楽しみのひとつですね。

まずはフィッシュアンドチップスをつまみに料理はスタート。

豪快なローストビースはウイスキーが欲しくなる濃厚な味わい。

 

おつまみの盛り合わせにはスコットランドの伝統的なジャムブランド「マッカイ」のダンディーオレンジ。このマッカイのジャムが濃厚でいいんですよね。甘さ控えめで、最初に買ったときは驚いたんですが、わりとクセになって独身の頃に良く買ってました。

 

ウニのスモーク仕立てにカリフラワークリーム。濃厚です。スコットランドの海鮮はだいたいおいしかったですね。

 

Atlantic Lobster and Prosciutto Mousse with Truffle Vinaigrette、ということで太平洋のロブスターとプロシュートをトリュフのビネガーソースであえてありました。

 

Oat Cake with smoked Salmon, smoked Mackerel and Marmalade。スモークサーモン料理もよく登場しました。スコットランドはスモークサーモンもとてもおいしかったですね。伝統的な作り方があるそうです。

 

Chicken Confit and Foie Gras Terrine with Japanese Herb Salad。チキンコンフィです。英国のチキンはどちらかといえば白身の味わいを楽しむタイプの料理がおおいですね。スコットランドもそれは同じでした。

 

Grilled Scottish Mackerel with organic Vegetable Salad。スコットランドの鯖料理です。日本よりもあっさり風味ですね。

 

Seared Scottish Salmon with Whiskey Mayonnaise。ウイスキーを使ったソースがよく登場するのも特徴ですね。ふわっと香るあの独特の風味はけっこう癖になります。日本でももっと登場してほしい。なんのウイスキー使っているんだろう。

最後にスコットランド国旗のケーキをみんなで食べて終了です。なおこちらのケーキ、スコットランドで現在一大ブームを巻き起こしているクラフト・ジンをたっぷりしみ込ませたケーキで、大臣の来日イベントに合わせて特別に作られたものだとか。

サプライズだったようで、登壇されたみなさんがケーキに驚き、そして笑顔だったのが印象的です。

 

のりおのまとめ

昼間の会ということで、単品でも楽しめる料理が多かった印象ですね。繰り返しになりますが、スコットランドでも「おいしくないな…」という料理にあたったのは、現地で和食/中華のレストランに行ったときくらいで、現地料理は総じておいしかったんですよ。ハギスはもちろん好き嫌いがありますが、家庭料理なんで、そんなもんかなと。特に魚介中心のメニューはヘルシーで長期滞在に向いているかもしれません。

ああ、いいなあスコットランド。また行きたい。今回は貴重なイベントにお招きありがとうございました。

 

なおスコットランドの旅行については英国も含めてこちらにまとめています。アイラ島を中心にレポート。

イギリス/英国

 

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スコットランド | VisitBritain