1. 【2018年4月~休館】ポロトコタン|白老町の静かな湖畔に立つ、日本最大のアイヌ民族博物館

【2018年4月~休館】ポロトコタン|白老町の静かな湖畔に立つ、日本最大のアイヌ民族博物館

【投稿日】2018年03月14日(水)| 北海道発

白老・ポロト湖のほとりでアイヌ文化に触れる

ポロトコタンとは、アイヌ語で「大きな湖の集落」を意味し、日本最大のアイヌ民族博物館を有するアイヌ民族の文化を紹介する施設。

白老町(しらおい)には昔からアイヌ集落があり、昭和40年代に入ってこれを近郊のポロト湖畔に移設し、資料館とあわせてアイヌ文化の調査研究、伝承保存、普及を目的とした野外博物館として整備し現在の姿になりました。国内外から年間約20万人が訪れる人気の施設です。

ポロトコタン1

▲入場すると、右手に高さ16メートルのコタンコロクル(村長/むらおさ)の像が立っています。訪れる人の旅の安全と幸福を祈る像です。左手に刀を握っていますが、これは武器ではなく儀式用の礼装の一部。

ポロトコタン2

▲コタンコロクルの隣では、国の天然記念物の北海道犬や、アイヌ民族が「キムンカムイ(山の神)」と呼び、敬ったヒグマを飼育しています。

博物館、チセ(家)をかたどった建物の中には、衣食住や生活様式などがテーマごとに展示され、アイヌ文化の調査研究、世界各地の先住民族との交流の拠点となっています。

ポロトコタン5

▲1時間毎に行われる定時公演では、ユネスコ無形文化遺産に登録された古式舞踊や、伝統楽器ムックリの演奏などを観覧できるほか、手工芸の実演(アットゥシ織)、季節により干し鮭の様子なども見られ、その展示内容や公演はとてもバリエーション豊か。

ポロトコタン4

▲ポロト湖のほとりにあるアイヌ民族博物館はとっても静かで、緑の豊かな6~8月は特におすすめ。

併設される「カフェリムセ」では軽食やソフトクリームなどのメニューがあり、アイヌ民族の伝統料理もここで味わうことができます。また、園内には三カ所の東屋があり、持ち込みの弁当を広げることも可能。休憩時に自由に利用してみましょう。

館内に揃うのは、アイヌテイストの手軽なミュージアムグッズから本格的な手縫いの着物や銘入りの工芸品、アイヌの楽器ムックリ、専門書など。バリエーションと豊富な品揃えが魅力です。

白老ポロト湖畔には、平成32年(2020)、「国立アイヌ民族博物館・国立民族共生公園」が誕生。アイヌの歴史や文化等に関する幅広い理解の促進を図り、豊かな自然を活用した憩いの場の形成を通じて、将来に向けて新たなアイヌ文化の創造と発展に繋げるための空間となるようです。

その準備のために、ポロトコタン・アイヌ民族博物館は平成30年(2018)4月1日より休館。生まれ変わった姿を楽しみに待ちましょう。

■ポロトコタン アイヌ民族博物館
※平成30年(2018)4月1日(日)より、「新ポロトコタン・アイヌ民族博物館」準備のため休館

【住所】北海道白老郡白老町若草町2丁目3番4号
【営業時間】8時45分~17時
【問い合わせ(電話番号)】0144-82-3914
【駐車場】有(有料)
【入場料】大人800円(子供料金、団体料金あり)
【休館日】年末年始(12月29日~1月5日)
【交通】札幌から高速道路使用で約60分
【公式サイト】http://www.ainu-museum.or.jp/


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【投稿日】2018年03月14日(水)【投稿者】たびらい編集部

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