Where To EAT In Tokyo

香港人が選ぶ! 東京のおいしいもの8つ【後編】

香港生まれ香港育ちの『GQ JAPAN』デジタル・エディターが東京のおいしいものを選ぶ。後編は日本食を代表する「すし」と「鉄板焼き」をピックアップ。 Words by Winsome Li (GQ)
すし屋「きどぐち」
すし屋「きどぐち」

GQデジタル・エディターのリー・ウィンサムが香港人目線で東京のうまいものを選ぶ。この記事の前編はしゃぶしゃぶと焼肉といった日本の定番料理と、ヘルシーなグルメヌードル、和の食材を取り入れたカクテルを紹介した。後編はすしと鉄板焼き、そして、カレーにキッシュ、東京のおいしいスポット4軒をピックアップした。外国人に東京の“食”について聞かれたとき、ぜひこの「プチ・トウキョウ・ガイド」を参考にしてほしい。

きどぐち──スタッフも、立地もいい!すし屋

店主の木戸口さん(右)、英語や中国語などを話せる職人の八巻さん。Photos (Kidoguchi) by Shinsuke Matsukawa

海外の友達に“どこの寿司屋がいい?”と、よく聞かれる。老舗や名店などたくさんの選択肢があるなか、私は南青山にある「きどぐち」をすすめる。店主の木戸口眞さんの寿司はシンプルだ。酢飯は白酢で、ごはんとネタが穏やかに調和する。たとえば大好きなコハダも、シメすぎないので素材の鮮度のよさが生きる。味のほか、外国人におすすめしたいポイントを3つ挙げたい。

ポイント①英語、広東語、中国語、フランス語などを話せるすし職人の八巻亮介さんがいるので、日本語をあまり知らない海外の観光客でもスムーズに注文できる。ポイント②ビール&日本酒だけではなく、ルイナールのシャンパーニュや、クラウディ・ベイのソーヴィニヨン・ブランなど寿司に合うワインが並ぶ。ポイント③きどぐちはショッピングエリアの南青山にあり、ランチ営業もしている。買い物の前後に行くにはちょうどいい。

余談だが、8年間東京に住んでいても外国人の自分にとって、すし屋で食事をするのはいまだに堅苦しく感じることがある。でも、きどぐちはそんな雰囲気を感じたことがない。親方や職人さんと会話を交わしながら、寿司を楽しむ。この居心地の良さが1番の魅力だと思う。

壽司:想在日本品嚐高級壽司,對於外國人來說要記下各種魚的日文名稱來點菜可是一大難題。但是到這間位於南青山的壽司店就不會有這個問題,因為這裡有一位會說英文,中文甚至是廣東話的壽司師傅,八巻先生。還有這家店就位於購物天堂的南青山之中,對於想在購物前後品嚐美食人可說是最佳選擇。

LUNCH 2000〜3000円、DINNER 15,000〜20,000円
営業時間:月〜金 12:00〜17:00、17:30〜23:00(L.O. 22:00)
土、祝 17:30〜23:00(L.O. 22:00)
定休日:日曜日
港区南青山5-6-3 メーゾンブランシュ II
Tel. 03-5467-3992

CITRON aoyama──東京1おいしいキッシュ

私はキッシュが大好きだ。香港はもちろん、ニューヨークやロンドンに「マイ・ベスト・キッシュ・レストラン」がある。コレクション取材でパリに行っても、おいしいキッシュが食べられる新店を探し、トライする。東京でもいろいろなキッシュをたべまくったが、青山にあるオーガニック・レストラン「CITRON(シトロン)」がベストだ。

ここのキッシュは、旬な野菜やチーズなど具材をたっぷり詰めている。サクサクのパイ生地との組み合わせが最高にうまい。サラダとスープ&パンがつくランチセット(1190円)をいつも頼んでいる。このセットを食べるだけで、幸せになる。以前、シトロンに連れていったフランス人の友達も“ここはおいしい!”と絶賛した。

法式小菜: 到東京不一定只能吃日本菜,在日本的各國美食一樣是風味絕佳。我想推薦是這一家名為CITRON的法國料理,聽到法國料理總會令人有種高不可攀的感覺,但是這家店卻有著讓人可以輕鬆踏入的氛圍。我的最愛是它們的法式鹹派(Quiche)。使用新鮮蔬菜和精選材料製作的法式鹹派不但令人有滿足感,酥鬆的派皮更口感絕佳。除了法式鹹派還有沙拉和焗烤等各種選擇。

LUNCH 990〜1190円
営業時間:月〜金 8:00〜21:00(L.O. 20:30)
土 9:00〜21:00(L.O. 20:30)、日 9:00〜19:00(L.O. 18:30)
東京都港区南青山2-27-21
Tel. 03-6447-2556

鉄板焼グリル──ホテルの鉄板焼きはMUST GOだ

寿司と並んで海外の友達からのリクエストが多いのが鉄板焼きだ。料理人が鉄板で調理してカウンター越しに提供するスタイルはもともと神戸で生まれたときく。その発祥の国だからこそゲストたちの期待値が高い。私がレコメンドしたいのは、西新宿のハイアット リージェンシー 東京にある「鉄板焼グリル」だ。

鉄板焼きグリルがいち押しするのは埼玉県産の「武州和牛」だ。埼玉県出身の料理長・大谷勇が地元で見つけたブランド和牛。埼玉県の古い呼び名である「武州」の名を冠した黒毛和牛は肉質が柔らかく、バランスのいい赤身肉が特徴的。きめ細かいサシが入った牛肉は余韻がほどよくもたれない。ぜひ季節の焼き野菜とともに試してほしい。

鐵板燒: 如果被問到東京的那一家鐵板燒店好吃的話,我會推薦位於東京凱悅酒店,去年10月才新開幕的的鐵板燒GRILL。地點方便不用説,這𥚃最大的特色就是有提供各種不同地方所產的牛肉。除了大家熟知的神戶牛之外,店家也很推薦埼玉產的武州牛肉。這是黑毛和牛的一種,肉質柔軟且油花分佈均勻,燒烤後的口感十分好,值得一試。

LUNCH 3000〜10,000円、DINNER 12,000〜60,000円
営業時間:LUNCH11:30〜14:30、DINNER 17:30〜21:30
東京都新宿区西新宿2-7-2 ハイアット リージェンシー 東京3F
Tel. 03-3348-1234(代表)

ヨゴロウ──ファッション業界人が通ううまいカレー!

ご飯は黄色のターメリックライス。私はダイエットのため、基本は炭水化物控えめなので、ライスの量はハーフにしている。

私の地元の香港ではCoCo壱番屋やゴーゴーカレーなど、日本のカレー専門店の人気が高い。グローバルブランドの安定感ある味わいもいいが、東京に来たらぜひドメスティックな店のカレーを試してほしい。とりわけ神宮前にある「ヨゴロウ」はオリジナリティあふれるカレー屋だ。ここの定番はアツアツの鉄鍋でサーブされる焼きカレーだ。カレーのベースはトマト味とほうれん草味の2種類、具はチキンやポーク、チーズ&エッグから選べる。私がいつも注文するのは「チーズ&エッグのほうれん草カレー」。

ほうれん草と香辛料を混ぜたペースト状の焼きカレーの上に、チーズと半熟卵が載る。香ばしく焼かれたカレーのスパイスと、ほうれん草のコクが独特な味わいを生み出す。さらに、とろけたチーズによる食感がカレーの風味を引き立てる。まろやかな辛さと濃厚なカレーのバランスが絶妙。人気店なので、ランチタイムには行列ができる。狙い目は15時以降だ。

日式咖哩:在東京可以嘗試到的咖哩種類非常多,從印度到泰國,日式咖哩等應有盡有。這次想為大家介紹的是在原宿的YOGORO。這𥚃的招牌菜是烤咖哩,有番茄口味和波菜口味兩種選擇。我的最愛是波菜口味的芝士加半熟蛋咖哩。使用各式香料以及濃郁波菜泥所燉煮而成的咖哩,放入高熱的鐡鍋上燒烤之後,再淋上半溶的芝士,孕育出獨有的口感。

営業時間:11:30〜16:00、18:00〜20:00(土11:30〜16:00)
定休日:日曜日、祝日
東京渋谷区神宮前2-20-10 小松ビル1F
Tel. 03-3746-9914