平昌五輪第9日(17日、江陵アイスアリーナ)フィギュアスケートの男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(23)=ANA=は合計317・85点で66年ぶりの2連覇を飾り、日本勢の金メダル第1号に輝いた。同3位の宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=が合計306・90点で銀メダル、同2位の元世界王者ハビエル・フェルナンデス(26)=スペイン=が合計305・24点で銅メダルだった。
羽生と宇野はメダル授与式後、テレビ朝日系の平昌五輪中継に生出演。羽生はフリーの演技後、氷上で身をかがめ、何度もほえた理由について、「勝ちたいという気持ちが強くあった。19歳のときに(ソチ)五輪を経験したときとは違って、今回は勝たねばと思っていた。だからこそ、自分自身に勝ち切れたと思った。右足が何とか耐えてくれて感謝」と語った。
羽生は昨年11月に負傷した右足首のけがの原因となった最高難度のルッツと、右足で踏み切って降りるループの4回転ジャンプは回避。確実性を求めながらもサルコー、トーループの4回転を計4度も跳ぶ執念を見せた。