「海のあるスイス」目標 富山県が観光振興プラン
富山県は13日、今後5年間の「観光振興戦略プラン」の原案を公表した。北陸新幹線開業など観光を取り巻く環境が変化する中、日本版DMO(観光地経営組織)として県観光連盟の機能を強化し、戦略的な観光地域づくりを促進する。県内の延べ宿泊者数を2014年の348万9千人から、19年には2割増の420万人以上を目指すなどの目標を掲げた。
同プランは15~19年度を計画期間としている。外国人にも人気のある立山黒部などの山岳観光と「世界で最も美しい湾クラブ」加盟の富山湾があることから「海のあるスイス」を目指すことを将来ビジョンとした。
観光戦略立案のための司令塔として県観光連盟を日本版DMOに衣替えし、観光統計や旅行者データを活用したマーケティング、観光素材の発掘、商品化に関わる関係者との調整などの機能を持たせるとしている。観光客の回遊性向上へ、主要駅・空港と観光地を結ぶ2次交通の整備や利便性向上も掲げた。
同プランは現行の戦略プラン(10~14年度)の改訂版となる。専門家や一般の意見などを踏まえ、2月中に正式決定する。
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