「あんたみたいな田舎者が東京でモデルなんかになれるわけないやろ!」というのは、厳しい両親のセリフ。それが影響したか、朝比奈彩のデビューは20歳と、他の女性モデルに比べると圧倒的に遅咲きだ。しかし、24歳になったいま、彼女は旬を迎えている。両親も、いまや誰よりも応援してくれているという。
20歳まで淡路島を出ることを許されなかった彼女は、いったいどのように育ったのか?
「小学3年生から高校卒業まで、陸上漬けの日々でした。得意種目は、100mと走り幅跳び。100mの自己ベストは12.8秒。走り幅跳びは5m30cm。兵庫県でベスト8を狙える記録で淡路島では1番でした」
こんな超絶美少女が、運動神経抜群だったという。告白が盛んな中学生時代は、何人ぐらいに告白されたりしたものなのか。
「中学1年生で20人ぐらいです。あっ、でも書かないでほしい」
「それって、淡路島のクラス男子全員から告られているレベル?(笑)」
「そんなわけないですよ(天使の笑み)」
ただ、上記の自己ベストからもわかるように、陸上が恋人だった(と、皆で願おう)という。高校卒業後は、約2年間、助産師助手として働いた。
「湯たんぽを作ったり、タイミングをみてタオルをわたしたり。命の誕生の瞬間をサポートさせてもらいました」
朝比奈彩が特別に輝いて見えるのは、こういった地に足、あっ地に美脚がついた経験があるからこそかもしれない。そんな彼女が、恋する瞬間っていったいいつ?
「出産に立ち会う若い夫もいろいろ見ました。やはり優しい男性が一番でしたが、きゅんとするタイミングはあります」
「どういったとき?」
「みんなといるときは賑やかな人なのに、ふたりっきりになったらおとなしいとか」
「え? そっち? ふたりっきりのときにいっぱい話してくれて、みんなといるときは物静かなほうがいいのでは?」
「あっ、そっちもいいですね(笑)」
要はギャップである。
彼女自身も、極限の美を持つのに子供のようなピュアさを持つ、というギャップがある。我らに必要なのは、マッチョなのにネズミが怖いとか、インテリなのにアキラ100%の裸芸が好きとか、たぶんそういったギャップだ!
朝比奈 彩モデル、女優
1993年淡路島生まれ。学生時代は陸上部! 高校卒業後は、地元の産婦人科にて助産師助手に。20歳をきっかけに上京。Amazonのオリジナルドラマ「東京アリス」で女優デビューを果たし、活躍の場を広げている。