【ワシントン=黒瀬悦成】米国立公文書館は、1963年に南部テキサス州ダラスでケネディ大統領(当時)が暗殺された事件に関する非公開機密文書を26日に公開する。事件をリー・ハーベイ・オズワルド容疑者による単独犯行であるとする公式結論に対する根強い疑念や、一部でくすぶる「陰謀説」を一掃できるのか、逆に新たな「疑惑」を呼び起こすのか、注目が集まっている。
トランプ大統領は25日、ツイッターで「長らく待ち望まれていたJFK(ケネディ氏の名前の頭文字)に関するファイルが明日公開される。なんて興味深いんだ!」と書き込んだ。
今回公開される機密文書には、当時のフーバー連邦捜査局(FBI)長官やケネディ氏のジャクリーン夫人の書簡、一部の陰謀論者が暗殺の「黒幕」と主張するニューオーリンズのマフィア幹部、カルロス・マルチェロ氏に関する中央情報局(CIA)の資料などが含まれていると推測されている。
歴史家の間では、「単独犯」との結論を覆すような内容は出てこないとの見方が大勢を占めるものの、例えばオズワルド容疑者が犯行の7週間前にメキシコ市に滞在した際の「謎の行動」の真相が解明されるとの期待も出ている。
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