大相撲秋場所初日(10日、東京・両国国技館)NHKでテレビ解説を務める北の富士勝昭氏(75)=元横綱=が、昭和以降で初めて3横綱が初日から休場となる異常事態に言及。「けがだから仕方がないといえば仕方がない」とため息をついた。
白鵬(32)、稀勢の里(31)、鶴竜(32)の3横綱が休場。優勝争いは混戦必至だ。一人横綱となった日馬富士(33)も両肘や両膝などに不安を抱えるが、4横綱となった春場所以降はただ一人休場がなく、全て2桁勝利。中盤戦から調子を上げるタイプだけに、取りこぼしをなくせば7場所ぶり9度目の優勝へ視界が開ける。
北の富士氏は日馬富士について、「当然(重圧は)ずしりと来ていると思う。心細い面はあるんじゃないか。横綱一人で何が何でも優勝しないと。大変なプレッシャーがあると思いますよ」と心配していた。