Recipe

超簡単なのにおもてなしにも使える「メゾン ド ツユキ」の「海老とグレープフルーツのソムタム」の作り方

予約困難店のシェフに教わるカンタンかつ楽ちんレシピを紹介!
メゾンドツユキ ソムタム
はじめに

料理合コン」だけでなく、男が通う料理教室も盛況だ。そこで、予約が取れない超人気レストランや知る人ぞ知るビストロ、さらにはマニアックなトラットリアなど、飲み食い賢者・愚者が通いつめる料理店の味に注目! 気鋭のシェフにカンタンにマスターできる料理のレシピを教えてもらった!

メゾンドツユキ ソムタム
ギャラリー:超簡単なのにおもてなしにも使える「メゾン ド ツユキ」の「海老とグレープフルーツのソムタム」の作り方
Gallery13 Photos
View Gallery

柑橘のまろやかな酸味が引き出す心地よい甘辛味!

神楽坂にある料亭であり芸舞妓の置屋でもあった「露木」は現在、プライベートレストラン「Maison de Tsuyuki」にその名を変え、月にたった3日だけ営業している。

左:村上千砂さん、右:花野敬子さん

シェフはパリで初の日本料理ケータラー(会場、料理などケータリングのすべてをコーディネートする人)として20数年活躍した花野敬子さんと、30年以上、世界中を旅しながら食の商品開発に携わり、バンコク駐在時では「タイデリシャスアンバサダー」に任命された村上千砂さんのふたりだ。彼女たちが国内外の旅先で出合い、直接仕入れた食材を使う“フランコ・ジャポネ”をテーマにした料理は、数多の食通たちの舌を夢中にさせている。しかし完全紹介制のため、予約のハードルはかなり高い。そこで村上シェフがGQ料理倶楽部のために日本で手に入る食材でアレンジした、夏にぴったりのタイ料理レシピを教えてくれた。

こんかいは「海老とグレープフルーツのソムタム」。材料を切ってソースを混ぜるだけなのにおもてなし料理にもなるお役立ちレシピだ。柑橘を使った“村上流”ソムタムに箸が止まらない!

【材料:2人分】

むき海老 100g
グレープフルーツ 1個
缶詰トウモロコシ 55g(小さい缶詰1個)
ミニトマト 5個
インゲン 3本
粗挽きピーナツ 10g
紫タマネギ 1/8個
パクチー 適量

・合わせダレ

レモン汁 大さじ1
ナムプラー 大さじ1と1/2
砂糖 大さじ1
米酢 大さじ1
ニンニク(すりおろす) 1片
赤唐辛子(みじん切り) 1本
※生がなければ乾燥の赤唐辛子を湯で戻してから使う

【手順】

1.合わせダレを作る。ボウルにすりおろしたニンニクとみじん切りの赤唐辛子、レモン汁、ナムプラー、砂糖、米酢を入れ混ぜる。

2.むき海老は背ワタを取り、水で洗ってからキッチンペーパーでよく水気を拭き取る。

3.グレープフルーツの皮を剥き、果肉を房取りし、残りは搾ってジュースにしてそれぞれボウルに入れておく。

4.トウモロコシをザルにあけ、汁気を切る。

5.ミニトマトは半分に、インゲンは3等分に、紫タマネギは薄切りに切る。

6.5を大きめのボウルに入れ、麺棒で潰す。

7.6に2.3.4と粗挽きピーナツ、1のソースを入れスプーンなどで底からすくうように混ぜる。最後にグレープフルーツの搾り汁(大さじ1くらい)を入れ、軽く混ぜる。

8.皿に盛り付け、パクチーを添える。

【村上シェフからのアドバイス】

「ソムタム」はソム=酸っぱい、タム=叩くという意味のタイの東北部、イサーン地方の伝統料理です。タイでは青パパイヤを使いますが、日本では手に入りづらいのでトマトやインゲンなど旬の野菜で代用しましょう。むき海老とトウモロコシを入れると彩りが華やかで、おもてなし料理にもなります。

また、こんかいはグレープフルーツを使いましたが、甘夏や河内晩柑もおすすめです。果汁は大さじ1としましたが、味見して足りないようなら果汁を足して調整してください。

タイ料理は「甘」「辛」「酸」が三原則。この三味は絶対に欠かせませんがバランスは自分次第。好みの味を見つけてください。

村上千砂

2004年に株式会社TNCを設立し、企業の食品開発などで海外の食に深く関わる。2011年から2年間、タイ・バンコクに駐在し、タイ科学技術省の「タイデリシャス」でアンバサダーに任命される。2014年、神楽坂に「Maison de Tsuyuki」をオープンした。

メゾン ド ツユキ

住:東京都新宿区岩戸町22-9
TEL:完全紹介制
営:月に3日間