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これぞ永久定番!パテックフィリップの「カラトラバ Ref. 6119」ほか──2021年「名畑政治が選ぶ極私的3本」

4月開催になったWATCHES & WONDERS(ウォッチズ&ワンダーズ。以下W&W)で発表されたモデルをはじめ、時計業界は2021年の新作が出揃った。名畑政治が選んだエバーグリーンな極私的3本は?
これぞ永久定番!パテック フィリップの「カラトラバ Ref. 6119」ほか──2021年「名畑政治が選ぶ極私的3本」
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永遠の定番となるべき資格を備えた新たな名品

“時を経ても色褪せない名品”それがエバーグリーン。そんな視点で新作を見渡すと、資格をもつ新たな名品がいくつもある。たとえばパテックフィリップの「カラトラバ Ref. 6119」は1934年代に生まれたクルー・ド・パリ装飾入りベゼルや1932年の初代カラトラバのディテールなどを融合した新たな名品だ。

また、チューダーの「ブラックベイフィフティ-エイトブロンズブティックエディション」には同素材のブレスレットが追加され、経年変化によるヴィンテージ感を時計全体で楽しめる。

そしてティソの大ヒット作「PRX」には自動巻きモデルが登場。この完成されたスタイルならクオーツで十分、と思っていたが、機械式はやはり魅力。今後はケースや文字盤の仕様違いなどで大事に育てていただきたい。

PATEK PHILIPPE

カラトラバ《クルー・ド・パリ》Ref.6119

ダークなサテン仕上げ文字盤が大人の雰囲気を醸し出す「カラトラバ」最新作のホワイトゴールド・モデル。歴代モデル由来の優れたディテールと新開発の手巻きムーブメント「Cal.30-255 PS」のマッチングが新たなスタンダードとなるべき要素十分だ。18KWGケース✕アリゲーターストラップ、手巻き、39mm径。339万9000円〈PATEK PHILIPPE/パテックフィリップジャパン・インフォメーションセンター Tel.03-3255-8109〉

TUDOR

チューダーブラックベイフィフティ-エイトブロンズブティックエディション

人気のブロンズケース・モデルに同素材を用いたブレスレットが標準装備となった。もちろん、ファブリック製ストラップも付属し、交換して楽しめる。ブロンズ・ケースはトレンドだが、定番モデルとして末永く作り続けてもらいたい現代の名品である。ブロンズケース&ブレスレット(“ブロンズブラウン”ファブリックストラップ)、自動巻き、39.0mm径。51万4800円〈TUDOR/日本ロレックス / チューダー TEL:03-3216-5671〉

TISSOT

ティソ PRX オートマティック

先にクオーツが登場し大人気となった「ティソPRX」に待望の自動巻きが登場。外観はほぼ同じだがダイアルにエンボスが入り、厚さが0.53mm厚く、重さが8g増えただけ。自慢の「Powermatic 80」は最長80時間ものパワーリザーブをもち、実用度も満点。SSケース&ブレスレット、自動巻き、40mm径。8万2500円(9月1日全国発売)〈TISSOT/ティソ TEL:03-6427-0366〉