美しい万年筆のインク事典

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  • グラフィック社
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766133615

作品紹介・あらすじ

「インク沼」という言葉が流行っているほどいま大注目の万年筆インク。
本書は今までになかった初めての「万年筆インク事典」として、基本色の7色(赤・黄・青・緑・紫・茶・黒)のほか、各地方にしか売っていないご当地インクや希少性のあるインクなど、万年筆インクを知り尽くした著者が厳選した約700色のインクを紹介しています。
巻頭には基本色の色見本一覧付き。

感想・レビュー・書評

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  • 最近はまり始めた万年筆。カートリッジ式から先日コンバーター式デビューをしたのですが、思いのほかインクにはまってしまい、そうすると自然にこの辞典に出会いました。
    赤、黄、緑、青、紫、茶、黒の基本の7色にそれぞれ細かく5~10色程紹介されています。
    万年筆とインクの基本から、ご当地インク、レア&ユニークなインクまで。
    まず色の美しさ、豊富さにびっくりですが、それぞれのメーカーのこだわりやネーミング、パケ、ラベルのカッコ良さ。まるでネイルポリッシュや美容液、香水やちょっとしたお酒のボトルのよう。
    経年劣化によって色が変わるジーンズの特性を表現したジーンズ・インク。ラメ入り、喜びなどの感情を表現したものなど。国によっても様々な特徴がありとても面白いです。
    多分だけど万年筆に興味がなくても見ていて楽しいと思います。

  • 万年筆のインクにこんなに種類があるとは…。
    おうち時間が増えて、ガラスペンからインクに興味を持ち、この本に出会いました。文庫サイズなのでコンパクトです。本体価格はいいお値段しますが。いろんな種類のものがあるんだと思ったら納得価格かもしれません。メーカー別の色見本帳があるので、ご自分の万年筆に使えるインクを探すのも面白いかな。いろんなメーカーのインクが紹介されていて、色のネーミングセンスも素敵です。インクのエピソードも入っているのが楽しいです。地方別のインクページでは、購入できる店舗も紹介されているので、便利です。商品を取り扱ってくれる店舗がコロナ禍でもがんばって欲しいなぁと。思いました。

  • 美しいものへの憧れ。そして想像力豊かで繊細な表現。色彩の万華鏡のよう。つけられた「名」がまた素晴らしい。インクの世界恐るべし。

  • 冒頭、万年筆やガラスペンの紹介があり、その後、怒涛のインク紹介。正直こんなに紹介されてもと思ったが、そこは辞典。また御当地インクについてまとめてあるのも◯。

  • ここ最近、インク欲がアップしてきた。
    からっぽペンや、ガラスペンを手に入れてしまった影響だろう。
    自分が欲しい色味はどれだろう?というのごしりたくて、この事典を眺めてみた。
    ますますインク欲が悪化した。。。(ダメじゃん)

    ご当地インクが、こんなに全国にあるとは知らなかった!
    旅に出た時に、その土地のインクを買えたら、自分への最高のお土産になるな。

    難点は。。
    この本にも記載があるが、万年筆インクの消費期限は、だいたい3年だという。
    使いきれない。。。。

  • 一月程前のガラスペンブームのときに予約した本。インク沼に堕ちてなくてよかったわーと思った1冊でした。ご当地のインク、面白いね。名古屋のお店は一度行ってみたい。あと、熊本の甲玉堂はカッパのとこかな?そこにもあるのね。今年は無理だけど、帰省できたときに行ってみるかな。

  •  「事典」とあるが、大きさは厚めの文庫本サイズである。しかし、小さいということは持ち運びしやすいということ。つまり、文具店にインクを買いに行く時や、旅行先でご当地インクを探す際にもカバンにひょいと入れて行きやすいサイズということでもある。
     小さいページに、万年筆のインクの色だけでなく、万年筆で書いたときの色や水で伸ばした際のグラデーションなど、様々な用途に向けた色見本が詰め込まれている。
     また、インクの色だけでなく、メーカーごとに趣向を凝らしたボトルの外見が載っているのも嬉しいところ。
     色ごとにまとめてあり、さらに同じ緑でも青緑やダークグリーン、モスグリーンなど色味毎にページが分けられているため、自分のお気に入りの色を見つけやすい。
     簡単な色の紹介や、インク名の由来なども載っているが、文字は少なく、色を楽しむための図鑑。
     一応、万年筆やガラスペンの使い方も簡単にまとめられているが、この本のメインはあくまでインクのため詳しく知りたい場合は他の本やサイトを探したほうがいいだろう。
     インクの名前だけではなく、メーカーとシリーズ名も載っているため、気になったものはすぐに検索できる。
     ご当地インクやラメインクなどの特殊なインクは全て載せるというわけには行かず、シリーズ毎に後ろのページにまとめられている。
     足りないものがあるとするなら、インクはメーカー毎ににじみやすさや書き味に個性が出るため、ご当地インクにも作ったメーカーを載せて欲しかった。
     また、正気に戻すために、全てのインクに容量と価格を載せてほしかったと思う。容量が異なる複数のボトルで出していたり、輸入品であったりと難しいのかもしれないが。

  • 国内外問わず様々なインクを集めた本。
    眺めているだけでも楽しいですが、インク購入欲がモリモリ湧いてきてしまうので大変アブナイだ!
    各地のオリジナルインク販売店舗も載っているので、そこからさらにこの本には載ってないオリジナルインクにも出会える、インク沼の入り口の本です。いけませんお客様!その先は沼です!あー!

  •  このご時世、なかなかイベントやショップでためし書きができないので、インクの購入が難しい。そんな中手に取ったのがこの本。
     万年筆の基礎知識からインクの取り扱いまで、きちんと書いてあり初心者にもわかりやすい(たぶん)。
     載せられたインクは有名ブランドのものから、ご当地インクまでさまざま。

     インクの説明を読むだけでほしくなるインク、色がきれいなインク、目うつりしてしまうのだが、今持っていて一番好きなインクが印刷するとそこまで好みじゃなかったのが意外だった。
     どうやら、私はインクが紙の上に鮮やかに色を乗せ、ゆっくりと定着するまでの過程で色を見ているのかもしれない。

     気になるインクは試し書きしたい。そしてご当地インクをためし書きしに旅に出たいと思わせる一冊。いろんなものを見て旅した気分になれて面白かった。

  • 読んで楽しい、観て楽しい。
    こんなにも素敵な色が溢れているなんて知らなかった。
    少しずつ、手にとって使いたくなる。
    そんな一冊。

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著者プロフィール

東海大学政治経済学部 講師
主な著作:「EU内部の同調圧力」(『年報政治学』2021年度第I号、近刊)、「規範的な政体としてのEUの歩み」(臼井陽一郎編著『変わりゆくEU――永遠平和のプロジェクトの行方』明石書店、2020年)。

「2020年 『トライバル化する世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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